ロクガツミドリ

皆さん初めまして。富山県在住、肩書は特にありません、人です。 ただいま漫画(絵本?)製…

ロクガツミドリ

皆さん初めまして。富山県在住、肩書は特にありません、人です。 ただいま漫画(絵本?)製作中です。何もかも初めてです。今年中にアップさせてみます。願わくば、みなさんと繋がれればいいな。

記事一覧

固定された記事

第1章 絵本原作『はんぶんこ』upの巻

6年前に創作したものです。 一念発起、現在絵も製作中です。完成目標は今年末です。 完成したらupします。 不定期で、進行状況を報告させていただきます。 がんばります…

第41回 『オデュッセイア』第4歌&『プロテウス』総括

 『オデュッセイア』第4歌  古代ギリシヤ。  テレマコスはペイシストラトスに付き添われ、馬車でスパルタへ行く。 メネラオスに会う。 「父オデュッセウスの消息知…

第40回 第3逸話『プロテウス』 最終回

スティーブンは岩から立ち上がり、海岸を後にすることにした。目指すは「シップ」って名の飲み屋。時刻はまだ11時。 海に目をやると一雙の帆船が見えた。港に向かってい…

第39回 第3逸話『プロテウス』 その9

 スティーブンは、眼前のある男女の女の方を、ジプシー(放浪者)女と勝手に見立て、詩作を試みる。  紙に書き留めようとポケットを探るが、出てきたのは先ほどデイジー…

第38回 第3逸話『プロテウス』 その8

  岩に腰を下ろし、ワンコの死骸に「うえっ」なんて言ってると、今度は向こうから生きている犬が近づいてくる(ややこしい)。  怯えるスティーブン。武器になるトネリ…

第37回 第3逸話『プロテウス』 その7

 サリーおばさん家を通り過ぎ、さらに歩き続けるスティーブン(たった10分ほど歩いただけなのに、凄まじい情報量)。  何気に彼は、ピジョンハウスと呼ばれる発電所に向…

第36回 第3逸話『プロテウス』 その6

 そして意味不明な、スティーブンの自問自答はさらに続く。 ”スティーブン君、君はいかにしても聖人にはなれないよ。昔は君も信心深かったのに。 赤鼻(酔っ払い)にな…

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絵本制作、re-start8

「苦しい策」 A Manが、狩をしました。 獲物を担いで荒野を歩く、A Man。  A Manは獲物の尻尾を握っている筈でした。  …ところが、    獲物には尻尾がありませ…

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第35回 第3逸話『プロテウス』 その5

”風が彼の周りを飛び跳ねた。光る風の手編みに操られ、マナナーン(伝説上の海の妖精)の駿馬どもが”  頭がクラクラするスティーブンの独白文章が続き、筆者は「俺はこ…

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第34回 第3逸話『プロテウス』 その4

”僕も罪の暗闇の中で孕まれた。生まれたのではない、造られれたのだ”  イエス・キリストは神より、造られずして生まれた、と言う。スティーブンはその反対をゆく。 ”…

絵本制作、re-start7

「付け足し」 …お疲れ様でした。 興味をもたれた方、↓こちら↓。

第33回 第3逸話『プロテウス』 その3

↑3が四つも、イエーイ!  …さて、  目を開けた世界が、前とは少しも変わっていないいつもの世界だったことに、少しがっかりするスティーブン。 「ま、そりゃそうか…

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第32回 第3逸話『プロテウス』 その2

 目を閉じて、浜辺を歩くスティーブン。 恐る恐る一歩、二歩三歩…。 ”「順序に連続するもの」” アリストテレスは、「時間とは、前と後ろに関しての運動の数である」と…

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絵本制作、re-start6

「タイトル出し」 …お疲れ様でした。 興味をもたれた方、↓こちら↓。

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絵本制作、re-start5

「色塗り」 …お疲れ様でした。 興味をもたれた方、↓こちら↓。

第31回 第3逸話『プロテウス』 その1

 給料を受け取ったスティーブンは、その足でダブリン市街へ向かう。 ちょっと待てよ。 あんたまだ1授業しかやってないぞ。 多分この学校は、日本で言う中学か小学校。じ…

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第1章 絵本原作『はんぶんこ』upの巻

第1章 絵本原作『はんぶんこ』upの巻

6年前に創作したものです。

一念発起、現在絵も製作中です。完成目標は今年末です。
完成したらupします。
不定期で、進行状況を報告させていただきます。
がんばります。

…お疲れ様でした。

第41回 『オデュッセイア』第4歌&『プロテウス』総括

第41回 『オデュッセイア』第4歌&『プロテウス』総括

 『オデュッセイア』第4歌

 古代ギリシヤ。

 テレマコスはペイシストラトスに付き添われ、馬車でスパルタへ行く。
メネラオスに会う。

「父オデュッセウスの消息知りませんか?」「知っとるよ」「え! どこですか!?」
「いやぁ〜、私も戦争からの帰郷は大変でした。あっちへフラフラこっちへフラフラ。
そしたらある島で、変幻自在に姿を変える不思議なおじさんプロテウスという人偶然出会えて、で帰り道を教え

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第40回 第3逸話『プロテウス』 最終回

第40回 第3逸話『プロテウス』 最終回

スティーブンは岩から立ち上がり、海岸を後にすることにした。目指すは「シップ」って名の飲み屋。時刻はまだ11時。

海に目をやると一雙の帆船が見えた。港に向かっているらしい。この船は、この後約4時間後に再登場するらしい(4時間後だったら15時くらい。じゃあ第7、8章かな?)。

 でそれをぼんやり見ているスティーブ。

そして、第3逸話『プロテウス』

おしまい。

第39回 第3逸話『プロテウス』 その9

第39回 第3逸話『プロテウス』 その9

 スティーブンは、眼前のある男女の女の方を、ジプシー(放浪者)女と勝手に見立て、詩作を試みる。

 紙に書き留めようとポケットを探るが、出てきたのは先ほどデイジー校長から託された手紙。新聞社に届けるはずの大切な奴…。
「ごめん。端っこだけね」
手紙の端をビリッと破り、そこに彼はペンを走らせる。

 それには”吸血鬼”なる単語が出てきてドキッとする。
吸血鬼といえばやっぱりドラキュラ。アイルランドの

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第38回 第3逸話『プロテウス』 その8

第38回 第3逸話『プロテウス』 その8

  岩に腰を下ろし、ワンコの死骸に「うえっ」なんて言ってると、今度は向こうから生きている犬が近づいてくる(ややこしい)。

 怯えるスティーブン。武器になるトネリコのステッキを掴む。
その視線の先には、遠くにスティーブン曰く「二人のマリア」の姿も見える。これは先ほど登場した女性二人のことらしい。二人は浜辺で貝拾いをしている。
「二人のマリア」とは、聖母マリアと、キリストに救われたマグダラのマリアの

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第37回 第3逸話『プロテウス』 その7

第37回 第3逸話『プロテウス』 その7

 サリーおばさん家を通り過ぎ、さらに歩き続けるスティーブン(たった10分ほど歩いただけなのに、凄まじい情報量)。
 何気に彼は、ピジョンハウスと呼ばれる発電所に向かって歩いた。
この建物は実際にある建物(少なくとも1994年ごろまではあった)。名前のピジョンは、作った人の名前から取ったそうだが、スティーブンはここで、「ピジョンpigeon=鳩」を思う…。

”誰がお前をこんな酷い目にした?”
”鳩

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第36回 第3逸話『プロテウス』 その6

第36回 第3逸話『プロテウス』 その6

 そして意味不明な、スティーブンの自問自答はさらに続く。

”スティーブン君、君はいかにしても聖人にはなれないよ。昔は君も信心深かったのに。
赤鼻(酔っ払い)になりませんようにってマリア様に祈ったりもしたね。
(でも、ある時)女の人が水溜りを跨ぐのを見て、もうちょっとスカートを捲り上げるようにって、悪魔に祈ったろ。
(またある時は)雨の中で「女の裸!」って叫んだろ(つまり、信仰に反して、エロいこと

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絵本制作、re-start8

絵本制作、re-start8

「苦しい策」

A Manが、狩をしました。

獲物を担いで荒野を歩く、A Man。

 A Manは獲物の尻尾を握っている筈でした。

 …ところが、

 

 獲物には尻尾がありませんでした!

 この動物は、映画『2001年宇宙の旅』に出てきた、今からおよそ2〜300万年前に居た、…のかどうか知りませんが、映画内ではそうなっていた名前はわからない変な動物です。

 この創作絵本は映画『200

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第35回 第3逸話『プロテウス』 その5

第35回 第3逸話『プロテウス』 その5

”風が彼の周りを飛び跳ねた。光る風の手編みに操られ、マナナーン(伝説上の海の妖精)の駿馬どもが”

 頭がクラクラするスティーブンの独白文章が続き、筆者は「俺はこのまま死ぬのか」と思った次の瞬間、突然文体が三人称になる。
 海岸を歩くスティーブンの周りを、風が飛び跳ねたんだって。マナナーンなる比喩表現とか出てきて、普通の小説っぽくなり、ホッとする。

”あの新聞投稿(ディージーに託された手紙)を忘

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第34回 第3逸話『プロテウス』 その4

第34回 第3逸話『プロテウス』 その4

”僕も罪の暗闇の中で孕まれた。生まれたのではない、造られれたのだ”

 イエス・キリストは神より、造られずして生まれた、と言う。スティーブンはその反対をゆく。
”神は大昔から、僕を存在させようと思っていたのだ。(中略)「永遠法」が神と共にあるからな”

永遠法とは、神が定めた計画。この世の全てはこれに従って進んでいるとのこと。

 スティーブンはとても自意識の高い青年。…というか自惚が少々強いやつ

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絵本制作、re-start7

絵本制作、re-start7

「付け足し」

…お疲れ様でした。

興味をもたれた方、↓こちら↓。

第33回 第3逸話『プロテウス』 その3

第33回 第3逸話『プロテウス』 その3

↑3が四つも、イエーイ!

 …さて、

 目を開けた世界が、前とは少しも変わっていないいつもの世界だったことに、少しがっかりするスティーブン。

「ま、そりゃそうか…」

 しばらく歩いていると、二人連れの「女ども」が、台地から海岸に足を踏み入れるところを見る。

「女ども」とは二人の女性(この時点では歳はいくつぐらいなのか不明)。一人は産婆用の重そうなバッグをぶら下げ、一人は雨傘を手にしてる。

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第32回 第3逸話『プロテウス』 その2

第32回 第3逸話『プロテウス』 その2

 目を閉じて、浜辺を歩くスティーブン。
恐る恐る一歩、二歩三歩…。
”「順序に連続するもの」”

アリストテレスは、「時間とは、前と後ろに関しての運動の数である」と、言ったらしい。

”これが聴覚態の不可避的様式だ”

 …視覚を奪われながら歩くことで、その言葉がより実感できるとでも言いたいのかな?

”そろそろ、目を開けようか…。嫌だ、まだダメだ俺!”

 スティーブン君は、一生懸命想像力を働か

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絵本制作、re-start6

絵本制作、re-start6

「タイトル出し」

…お疲れ様でした。

興味をもたれた方、↓こちら↓。

絵本制作、re-start5

絵本制作、re-start5

「色塗り」

…お疲れ様でした。

興味をもたれた方、↓こちら↓。

第31回 第3逸話『プロテウス』 その1

第31回 第3逸話『プロテウス』 その1

 給料を受け取ったスティーブンは、その足でダブリン市街へ向かう。
ちょっと待てよ。
あんたまだ1授業しかやってないぞ。
多分この学校は、日本で言う中学か小学校。じゃあ授業時間は50分ぐらい?
一日労働時間50分? 
早々にスティーブンがその足で向かったのは「シップ」って言う飲み屋。マリガンたちと待ち合わせしてる。たった50分働いて、給料もらってすぐ飲み屋(てかまだ昼だぜ)。
…いい気なもんだ。

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