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初めてお会いした方と、2か月後にモックアップを創る、アイデア実験オンライン・コミュニティ「Work Switch Lab.」を終えて

いつも、記事をご覧いただき、ありがとうございます。一般社団法人REIONE(以下、「REIONE」と表記)の河西です。今日は、先日まで総合人材サービス・パーソルグループのパーソルプロセス&テクノロジー株式会社様と共催という形で実施してきました、「Work Switch Lab.」という、新規事業体験プログラムの事について書きたいと思います。本当に良い意味で、自分が生業とする新規事業創出というものの、新たな一面を見た気がしています。

きっかけは何だったのか

2020年の8月、私たちREIONEはコロナ禍において、情報発信の方法を模索していました。その一環として、私がオンラインセミナーでお話をする機会を、自主的に設けました。というと、輝かしい登壇をした話のように聞こえるかもしれませんが、実際は日ごろお付き合いのある方に、何とか参加いただいてお聞きいただいているという見方が近いかもしれません。

その会に、ご参加頂いたのが、日ごろ別の新規事業でもご一緒させて頂いている、パーソルプロセス&テクノロジーの成瀬さんでした。

成瀬さん曰く、「企業の中で新規事業を進める方は、毎日のように情報収集、分析、膨大なパワポ作りに忙殺されていて、それは事業創りの本質ではないのではないか」との事でした。私も、非常に共感するポイントでした。

それを契機に、もっと「実験的」で「実効的」な、事業創出を体験してもらえる場を創っていこう、というコンセプトが固まっていきました。

どんなプログラムだったのか

9月から、私たちのプログラム設計がスタートしました。参加対象者は、企業にお勤めの新規事業へチャレンジしてみたい方。未経験者歓迎。業種、職種は問わないという形にしました。参加者の方々は、Season1は3チームに、Season2は4チームに、興味・関心の近い人同士でグループ分けさせて頂き、2か月間のプロジェクトにご参加頂きました。途中のワークショップは全て、それぞれ終業後の時間にオンラインで開催。初日にZoomで初対面の方とチームを組んでプロジェクトを進めていくというものでした。

2か月の間には、3回のワークショップがありましたが、その間、チームは実際にお客様候補の方へお話を聞きに行くというタスクが発生しました。2か月後には、チームで1つプロダクトのモックアップを作り、最終発表会に臨みました。チームごとに、スマホアプリや、Webサービスのモックアップなど、思い思いのものを実際に動きのある試作品に仕上がっており、非常に素敵なプレゼンテーションが聞けました。


ネガティブな要素を挙げればキリがない

ここまでの説明をご覧頂いて、「この企画が順風満帆だったのかな?」とお感じ頂いた方もいらっしゃるかもしれません。実際にはコロナ禍以前の環境と比較して考えた際に、共催者として不安な要素も多くありました。
例えば、「すべてオンラインで本当に成立するのだろうか」「参加者の方は、一定の経験が無いと難易度が高いのではないか」「顔見知り同士で、意気投合した後に応募してもらった方が良いのではないか」、不安な要素を挙げればキリがないくらいでした。
しかしながら、コロナ禍で新規事業を検討されている方は誰もが、近しい環境の中で取り組んでおり、私たちだけが不安な訳ではなく、どのように向き合うか?という点に、注力して考えていく事にしました。

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REIONEの共創会員の活躍

今回、参加者の方は初日に、初対面の方とチームを作って、プログラムがスタートした訳なのですが、それぞれ初対面という事もあり戸惑いもあったかと思います。また、事業創りが初めてという方にも多くご参加頂きました。そのような中で、縁の下で支えてくれたのが、私たちREIONEの4名の仲間達でした。REIONEは新規事業家が集うコミュニティの性質がある為、会員制という形態をとっております。その中でも、社会に対して価値を生み出す活動に興味・関心の強いメンバーを”共創会員”という呼び方をしており、このようなプロジェクトで様々な形で個の知見を寄与してくれています。

今回も、各チームに1名、REIONEの”共創会員”が潤滑剤のような役割として、そしてまた新規事業開発の経験者として背中を押す役割を担ってくれました。

そして、ちょうど来週4月21日の夜、REIONEの”共創会員”のメンバーが、この「Work Switch Lab.」の舞台裏を語るトークイベントが開催されます。Season3で参加を検討されている皆様や、社内新規事業の事務局を担当されている方々、ぜひ有意義なイベントですのでご参加を検討いただければ幸いです。

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イベントの詳細はこちらから↓↓

「違う事」「不完全である事」はパワーである

さて、改めてこの2か月で何が起きたのか、少し解説をさせて頂きたいと思います。それぞれが終業後の限られた時間を使い、見事にモックアップをアウトプットし、チームによってはモックをもって更にインタビューを実施し、機能の受容性調査まで進んだところもありました。ここまでの原動力の裏には二つのキーワードがあったと私は考えています。

一つ目は「違う」という事です。今回、参加者の背景がバラバラであったというのは先述の通りです。日本全国、中にはロックダウン中の海外ユーロ圏から参加の方もいらっしゃいました。年齢も社会人経験歴もマチマチ、職種も業種も様々。事業創りについても経験者も数名いらっしゃいましたが、ほとんどの参加者は初めての方でした。そのような中で唯一、「興味の領域が近い」という共通点でチームを形成していきました。
これらの違いを認め、それぞれの得意な領域や、各々の人脈を活かしながらチーム運営を進められた点は大いに検討を加速させてものと思います。そして、そこに専門性の軸を通したのが、我々REIONE共創会員の事業創りの経験とデザイナー達の技術だったように思います。

二つ目は「不完全である事」です。事業の検討において、顧客への需要調査や製品機能の受容性確認などのタスクがあります。ここは、私がレクチャーの中で「60%の精度でGo!」というメッセージを伝えました。学術論文であれば、領域によっては60%という数値は統計的に意味をなさない結果かもしれません。しかし、我々は事業が成功すれば、途中のプロセスはある程度粗くても構わないのです。すべてオンラインのみのコミュニケーションという制約の中で進んだ事業検討です。こういった考え方も、チームが心に火を灯し続けながら活動をしていく為に必要な気構えであったのではないかと感じています。

自画自賛のようですが、逆境の中、パズルのようにハマった素敵なプログラムになった事を嬉しく思っております。これからもこのような場を、私たちREIONEがプロデュースしていけたらと考えております。応援のほど、どうぞよろしくお願い申し上げます。

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