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コンプレックス・シリーズ

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コンプレックスのシリーズをまとめています! ノンフィクションの筆者の若い頃のハナシです!
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記事一覧

新コンプレックス Vol.7

新コンプレックス Vol.7

ボクにメールを送ってくれたシンガポールのお客様は(Vol.6のシンガポール人とは別の方)、
チェックインする日の朝、電話してきました。

外国人のお客様が電話してくる場合、そのお客様の母国語が英語であるにしろ、無いにしろ、ここは日本なので、ハッキリゆっくり、分かりやすく、
時には何度も同じフレーズを繰り返してくれる事が多いのです。
でも、そのお客様は違いました(笑)。

物凄い早口の英語で、自分の

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新コンプレックス Vol.6

新コンプレックス Vol.6

18時を過ぎてもシンガポールからのお客様が到着しないので、電話してみました。

山光園ですが、何時に到着予定ですか?
と、英語で聞くと

6時の予定だ!
でも、その時6時35分だったのです!

ミスター!今は6時35分だよ!

と伝えると、
相手も、何かがおかしい?

と思ったようで、ガチャガチャしてたのですが、

オーマイゴッド!

オクトーバーとセプテンバーを間違えた!
なんて言い出し、、、

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新コンプレックス Vol.5

新コンプレックス Vol.5

ババロア事件!
それは、ある忙しい日に起こった!

私は翌朝聞いたのであるが、ことの経緯はこうである。

ファミリーのグループのお客様が居て楽しく食事をしていた後半、デザートのババロアに一人だけブルーベリーのソースが掛かっていなかった。

ファミリーの長老が、
「仲居さん、この子のだけ何も掛かっていないから、醤油でも何でもいいから、掛けてくれるかな?」

その注文を受けた仲居、二十代半ば、見た目だ

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新コンプレックス Vol.3

新コンプレックス Vol.3

ある時に、副支配人のK氏が
「実はこの先2日間、オーバーブッキングしている日があります!」
と私に告げた。

彼、ごく普通の顔で告げているのであるが、内容は天地がひっくり返るような話である。
それも1日では無く、週をまたいで2日間あって、どちらも大幅にオーバーしていた。
たしかどちらも、5Rくらいだったと思う。

これは、ある団体を受けた人がその処理をきちんとしなかった為に、起こった事故であった。

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新コンプレックス Vol.2

新コンプレックス Vol.2

その旅館の部屋数は本館が23部屋、離れ3部屋の合計26部屋であった。

スタッフは、副支配人のK氏、他に男性スタッフが2名、女性スタッフが2名、私を入れて社員6名である。
料理長と補佐で、それを含めて8名。

結構大きな旅館なのにどう考えても少ないなぁ~と思いつつ、実際に働き始めてみると、部屋数は多いが稼働は悪く2‐3部屋くらいしか売れていない日がほとんどなのである。
内情が色々分かってくると、稼

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大好きな親友、O原氏!

大好きな親友、O原氏!

今日noteで、ある方がサポート¥300してくれました。
彼からは、これまでも沢山のサポートしてもらっています。

実は彼、私の「コンプレックス」全てにサポートしてくれているのです!
ホントに、ありがとうございます。

彼は私と同い年なんです。
そして、大好きな親友でもあります!

私が東京のエドモントから金沢に転勤になって、ホテルスクールの講師となりました。
こっちも「おいおい聞いてないよ!」み

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新コンプレックス Vol.1

新コンプレックス Vol.1

※コンプレックス Vol.1-Vol.29 続コンプレックス Vol.1-Vol.29と書いてきました。この度、「新コンプレックス」に改題し、継続したいと思います。
引き続きどうぞよろしくお願いいたします。

界ASOを辞めた。2011年春のことである。
2006年にOPENし沢山の皆さんと出会い、
素晴らしい思い出も数えきれない。
しかし、中々利益を出すの簡単なことでは無かった。
会社が下

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続コンプレックス Vol.29

続コンプレックス Vol.29

志の輔師匠が、熊本県民劇場で開催した「独演会」は、3回観に行ったと思う。
一番最初は、河北社長からご招待いただいた。確か2回目もそうである。
3回目は自分でチケットを購入して息子と行ったのである。

自分でチケットを購入してみて分かったのは、ステージから遠い!遠い!
息子は「オペレグラス持って来れば良かったね!」なんて言い出す始末である。いかに1回目、2回目が良い席をご用意いただいていたのかと、感

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続コンプレックス Vol.28

続コンプレックス Vol.28

界ASOオープニングの試泊で、四国今治の七福タオルの河北社長が、自身の出身の東海大学「落研」先輩の春風亭昇太師匠をお連れいただいいた話を書いた。

なんと昇太師匠と、立川志の輔師匠が同期とのこと。
志の輔師匠は、大学卒業後、一般企業に就職するも、やはり落語への思いが忘れられず、立川談志の弟子に入門したそうである。

年齢的には志の輔師匠の方が上であるが、落語界に入門したのは昇太師匠と同年であり、二

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続コンプレックス Vol.26

続コンプレックス Vol.26

前回、界ASOへの通勤で怖かった動物との接触について書いた。

これは、もう予想なんて出来ないし、夜は真っ暗の中、突然横から動物が飛び出てくるのはホントに心臓に悪い!

今回は、霧について書いてみたい。
雨が降って霧が出ることもあるが、霧だけの場合もある。
霧にもレベルがあって、30メートルくらい視界がある場合はまだいいが、
酷い場合には、3メートル先も良く見えないくらいの濃い霧の場合もある。対向

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続コンプレックス Vol.27

続コンプレックス Vol.27

通勤の運転で怖かった話。

飛び出す動物、そして霧について書いた。
今回は、雪関係について、、、
雪道は、基本的に怖い!
小生新潟出身なので、その怖さは身を持って知っている!

雪と言っても色々のケースがある。
例えば、乾いた雪がしんしんとふっている、、、
道路はあっという間に真っ白に!
こんなケース、意外と大丈夫なのである!

スタッドレスタイヤが、しっかりと雪を噛み、意外と問題無く
結構スピー

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続コンプレックス Vol.25

続コンプレックス Vol.25

界ASOまでは、阿蘇内牧から距離は27キロくらい。
車で30分ちょっとであった。
阿蘇内牧の寮からは、最初1つ2つ信号があるが、あとは登り道になり、
信号は無い。晴れていれば問題は無く、快適なドライブコースである。
しかし、大自然が相手なので何があるか全く想像出来ない!
雪、雷、豪雨、霧、凍結、そして動物である。
そのどれもが脅威であり、下手すれば命にかかわる!

今回は、動物について、、、
道路

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続コンプレックス Vol,24

続コンプレックス Vol,24

毎年年賀状は、私が撮影した五岳や夕焼けの写真から厳選して作成した。
また、その中からポストカードにしてショップで販売したものもある。
これが予想以上に売れたので嬉しかった。

旅好きのお客様の中には、旅の記録みたいな物を持ってくる方がいた。
泊まった記念に女将さんや支配人に旅館のことをしたためてもらうわけ
である。
初めてその依頼を受けたとき、少々びびった。
過去の記録を見ると、毛筆の素晴らしい達

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続コンプレックス Vol.23

続コンプレックス Vol.23

外気の温度が異常に下がると、エアコン室外機が凍ってしまい、エラーになり、暖房が効かなくなる。
こうなると、バーナーで溶かすしかないのであるが、
しばらくするとまた凍ってしまう。
いたちごっこである。
業者さんに対策をお願いしても、
「マイナス13℃ではどうにも…」
みたいな返答。
もう仕方ないので、オイルヒーターを3台買い急場をしのぐことにした。
そして、このオイルヒーターが大活躍したのだった。

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