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111.「私だけじゃない」

あの日、依存症治療のため入院していた病院を退院し、外に出た。

右を見ても、左を見ても、同じ依存症者、精神に病を持った患者仲間が居る病院での生活から一変。

仙台駅前、ペデストリアンデッキ

平日の真昼間、「退院したから」と言って、彼と駅前のカラオケに行った。

右を見てもヒト、左を見てもヒト

忙しなく歩くヒトの群れのなか、一瞬感じたひゅっと身がすくむ感覚と眩暈。

「ここで病は私1人」

足元から心細くなる。そこから逃げ出したくなる。

でも足が動かない。

思考が動かない。

いつものように感情なくボーっと彼についてカラオケへ向かって歩く。



***

退院初日、いつもの街なのに、私以外なにも変わっていないのに、どこか異世界にいるような心細さを感じました。

あの日感じた心細さを、同じように感じている当事者の人がいると思うのです。

「私だけ」じゃないのです。

先程のシチュエーション当時はスマホも持っていませんでしたし、今のようなSNSのつながりもありませんでした。

だから、余計思うのです。

「SNSすごいなぁ!」と!

一昔前ならありえない!

私含め、みんな自由に自分を表現しています。

SNSは「私だけじゃない」を得るひとつの手段なんですね。


***

どうしてそう思ったかというと、

ザネリの明るいうつ日記さんの投稿を拝見し

共感があったからです。

なんとも表現しがたい共感を感じました。

以前、衣替え時期の葛藤についての投稿をしました。

私だけじゃないのです。(^^)


***

一昔前ならありえない!(2回目w)

精神病院の中や、自助グループへ足を運ぶなどしないと叶わなかった経験者との出会い。

それがこうして自宅にいながらオンラインで叶うのです!

すごい!!


それだって、自発的に探しにいくか、自分の境遇や当事者としての顔を発信しないと、つながることは難しいと思います。

アクションは必要ですが、それでも、出会える確率は、地元の自助グループを歩くより、比べものにならないくらい高いです。

「私だけじゃない」

まずは、この感覚なんです。

そして、回復者との出会い。

癒し

希望

勇気

同じ病、境遇を乗り越えた経験者から得られたこれらは、かけがいのないものです。

まさに私がそうして、たくさんの力を乗り越えた人たちからいただいてきました。

今度は私が、いまできる発信を通し、返していく番です✨


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会場でお待ちしておりまーす(^^)/

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