ROGORONA

Wherever life plants you, bloom with grace🌹🌱

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最近の記事

Butterfly Effect Part.2 -Love is the answer-

真っ白のテーブルクロスの上で美しくゆらゆらと左右に揺れるキャンドル越しに2人の晴れ姿をうっとりと眺める。 ついに、この日を迎えた。 式場に入ると、天井から無数のテッポウユリとカラーが吊るされているというなんともユニークな演出が目の前に広がっていた。 テッポウユリの花言葉は、「甘美」(感覚に甘く快く感じること、うっとりする)、「清らか」。 女性の美しさや高潔さへの賛美を伝えたい時にこういった花言葉にメッセージを込めることがある。 そしてカラーの花言葉は、「華麗なる美」

    • Butterfly Effect Part.1 -Love is the answer-

      常日頃口にする言葉は絶大な力を発揮し、やがて現実となる。 私の友人は、「ーのおかげ」とよく口にする。 そしてまた、「愛」という言葉を何度も、何度も口にする。 この二つの言葉が美しく混ざり合い、そして互いに重なり合って、一つの大きな人生映画が出来上がる瞬間を、幸せ者の私はこの数ヶ月後、まさに目の当たりにするのであった。 「バタフライエフェクトを起こしたいんよなあ!」 目をキラキラ輝かせながらジンジャエール片手に熱く語り出す友人M。 いつも地元の3人で集まるとなると、

      • 鬼の仏

        耳が幸せだと鳴いている。 降り頻る雨が瓦屋根に当たって跳ねる音がなんとも美しく、何度でも聞いていられる。 時は午後2時。京都が誇る世界遺産、仁和寺の国宝 金堂の中に今まさにいる。 この空間において、石畳に当たって跳ねる雨の雫の様子さえ風情溢れるものに早変わりする。 普段一般公開をされていない金堂の五大明王壁画をお目当てに5年ぶりに多くの観光客が押し寄せる。 阿弥陀三尊を守るように1番左端にぽつんと、小さいながらなんとも存在感のある一際目を引く仏像があった。 国宝に

        • サイダーのように

          日々頭の中に言葉が多すぎる。 今日はエッセイではなく、日記帳に言葉を書きなぐるように書きたい気分。 一種の病気なんじゃかと思うくらい人や物事、結果に執着したりそんな日々。 本気の失敗には価値はある。 そう昔から信じているんだが。 わかってはいる、わかってはいるものの、それでもメンタルがやられる時は幾度とある。 細部に渡るまで思い描く未来を今まで何度も、何度も現実にしてみせてきた。 少々力ずくな部分もあったかも。 努力は嫌いじゃない。 むしろ大好きだ。 わざ

        Butterfly Effect Part.2 -Love is the answer-

          三振フルスイングの人生だとしても

          時が止まる。 手に持っていた携帯が思わず滑り落ちそうになる。 「師匠がクラブラウンジ辞めるって、、、?」 前の職場の友人からたった今聞いた言葉に耳を疑う。 私の相方ことクラブラウンジ一筋の師匠が、なんとハウスキーピングのアシスタントマネージャーとして部署異動することがつい2日前に決まったという内容だった。 ハウスキーピングとは客室清掃の担当部門であり、完全裏方の部署である。 なんとまあ運命的にも私のホテルマン人生の原点となる部署に、まさかあの師匠が異動になるとは想

          三振フルスイングの人生だとしても

          戦友

          人生の巡り合わせとは実に不思議なものである。 出会うべくして出会うのか、はたまた神様のいたずらなのか。 この1年間の私の新たな出会いと登場人物たちをこらから少しずつ紹介していく。 しばらく休止していたエッセイを約1年ぶりに再開した。 休止していた理由は、”何も書けない”状態だったからである。 ある日私から心からの笑顔が消えた。 ホテルに来るお客様にさえ笑えなくなった日もあった。 作るカクテルは不味く、ラテアートも情けなくまるで涙のように崩れ落ちるフォームミルク。 手からパ

          空虚なひとりごと

          深い意識の中で 逃げ出したいとか、 放り投げたいとか、 暴れ散らしたいとか、 泣き散らかしたいとか、 叫び散らかしたいとか、 振り切ったことをしてみたい。 無性に、心の奥から突き上がるように感情が込み上げてくることも多々ある。 寝る前に、深く目を瞑って瞑想することがある。 そして俯瞰的に自身を遠くから観察する。 自分自身は我慢強く、粘り強く、しつこい方だろう。 追求心が強く、曲がったことが嫌い、譲れないこだわりがある。 人に対する競争心が極めて低い、オンとオフ

          空虚なひとりごと

          2度ある誤解は3度ある

          「なあ。なんで〇〇さん(師匠の名前)と付き合わへんの?」 「へ?」 絶賛裏で洗い物中の私の手からお皿が勢いよく滑り落ちる。 拍子抜けする私をよそに、同じ部署の同僚が素直にきょとんとした表情でどストレートに尋ねてくる。 「いやっ、、そーゆーんちゃうやろ。私らって。なんてゆーん、その、仲間っていうか、戦友っていうか。そう、、同胞!みたいな感じよ!!なあ!!」 慌てて滑り落ちた皿を拾い上げ、洗い物を再開する。 「ふーん。どうだが、、、」 意地悪げにほくそ笑む同僚を横目

          2度ある誤解は3度ある

          メリーゴーランド

          ふと心が動く瞬間がある。 心の奥から燃え盛る焚き火のように熱く、震えるように。 自身の中から湧き上がる熱量を感じ取ることが多々ある。 美しさや愛おしさ、情熱溢れる瞬間に震える瞬間がある。 仕事場へ向かう道中、自転車を漕ぎながら毎朝1人思うのだ。 今日もまだ死んでたまるか と。 不思議と湧き上がるように思うのだ。 まだ死ねない、まだ死にたくない、死んでたまるか。 まだまだやり残したことがある。 明日もこれをやりたい、挑戦したい、忘れたくない記憶がある、しまっ

          メリーゴーランド

          ボケツッコミ戦争

          「10日間会社に来れないだあ!?」 拍子抜けしたような、珍しく取り乱した師匠の大声が携帯中に響き渡る。 「絶賛長崎一人旅満喫中のとこ悪いねんけどな、そやねん。いや、ほんま、ごめん。というか、どーするよ。出勤する社員おらんで。」  仲の良い会社の上司がコロナになり、その濃厚接触者として一番に私の名前が上がったのだ。 「出勤不可の判定理由はなんや。」 「2m以内に居て、一瞬でもマスクを外して食べ物を口にしたから。」 「なんじゃそりゃあ〜笑わせんなよ、、、いやあ、でもね

          ボケツッコミ戦争

          ヤバい奴とツンデレ野郎

          ヤバい奴がくる。 毎朝恒例のブリーフィング(朝礼)で師匠と2人顔を青ざめる。 今日到着するゲストの顧客情報に目を通していた時だ。 「こ、こいつ、、、きもすぎる。。」 隣で、思わず声を漏らす師匠。 「”極度の女好き。水着姿の女性の写真を何度も見せつけてきて、相手の話を聞かず一方的に話し続ける。かなりしつこく女の子大好きなので対応は常に塩対応で細心の注意を払うように”だとよ。なんなよこれ、、勘弁してくれよ。」 そのゲストは、会員ステータスは最高ランク、と同時にヘビーリ

          ヤバい奴とツンデレ野郎

          有限の旅の中で

          オライア・マウンテン・ドリーマー という方が書いた詩にこんな言葉がある。 “あなたの職業には興味はない。 知りたいのは、あなたが何に憧れ、それを叶えることを夢見ているかだ。 あなたの年齢には興味はない。 知りたいのは、愛や夢を手に入れるために、人生という冒険のために、馬鹿だと思われても構わないかどうかだ。” 大好きな言葉だ。 そして私のモットーでもある。 私は必ず、その人と会って一言目に元気かどうかを聞く。 絶対にだ。 そしてその人との会話の中で最近あった楽しいニ

          有限の旅の中で

          崖っぷちと救いの相方

          “崖っぷち” この言葉が今一番よくお似合いだろう。 自分自身の人生に違いないのに突然全て投げ出してやりたくなる時がある。 心が病んでいるのかって? いいや、それさえも俯瞰的に感じるようになった。 苦しいのは知っているし、全身で痛いほどに感じている。 それはきっと私だけではない。 電話の向こうで、まさに今バイクを道脇に急いで止めて、返答にしばらく唸っている師匠もだろう。 ホテルマン人生で上位を争うほど苦しい瞬間であった昨夜を振り返る。 私を含め社員3人+育成中

          崖っぷちと救いの相方

          思い悩む日々さえも愛せ

          暗闇の中をたった1人歩いているような、そんな気持ちになることがある。 そういやこれだけ広い世界だってのに、結局は自分たった1人しかいなかったな、なんて。 目の前のバナナパンケーキは友達とシェア出来ても、互いの感情はシェアできない。 なんて理不尽な世界だ。 あのお花綺麗ね。 そうだね。 どう美しく映っているあなたの目には。 同じ世界線は到底見られない。 あの音楽素敵ね。 僕もそう思う。 どう奏でられているあなたの耳には。 この料理美味しいね。 スパイシー

          思い悩む日々さえも愛せ

          自身をけしかけろ

          私の好きな言葉を今日は紹介するとしようかね。 Life is full of changes, no matter you want it or not. Thus, if you can’t change the reality,just try to change your mind to discover more possibilities. あなたが望もうと望まぬとも、人生は変化に満ち溢れている。 もしも現状を変える事が難しいのであれば、より多くの可能性を探すよう

          自身をけしかけろ

          空の美しささえ知らない日

          昨夜の燃え盛る夕焼けを次の日の朝、他人のInstagramのストーリーズを通して知る。 なんとも屈辱的な瞬間といえる。 あれほどの空の美しさに気付けずに過ぎ去っていった一日があっただと? 許せぬ。 「なあ、昨日の空見た?師匠」 昨夜からの結露で、ビッショビッショに濡れたワインのショーケースを一心不乱に拭き上げながら答える師匠。 「見てない、というか見れていない。一緒におったんやから見る余裕なんかなかったん知ってるやろ。」 「せやんな、私らあんな綺麗な空見てへんか

          空の美しささえ知らない日