涙風

長めの独り言

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最近の記事

斜陽(いちごの匂いつき)

 小さい頃よく、行きつけの本屋さんから会計の度に女子向け雑誌の付録だけをもらっていた。  それはフレークシールとかラメペンなどといった、「ふろく その②」として本誌で紹介されていそうな、ささやかなものだった。このお店でも他のところでも、わたしはそういう雑誌を買ったことがなかったため、それぞれタッチの違うキャラクターたちが一体誰なのかが分からなかった。しかしせっかくのご厚意を無碍にはできなくて、というよりもわたしは、自分が優しくしてもらえたことが素直に嬉しくて、その証として「

    • 配布芸にお付き合いください!2

       やあ  これをいつ出そうか最後まで迷っていると思うので、時間帯と関係の無い挨拶を選びました  さて、2023年夏にもお付き合い頂きました配布芸ですが、今回の全曲ライブでもやってみようと思います!自己満足の範疇を出ないものですが、宜しければご協力頂けたらめちゃくちゃ嬉しいです 用意しているのはこれまで同様ステッカーです!『STARTER KIT』は「陽気な春さん」を除く14曲が全てご本人出演で映像化されているので、それを題材に選びました✌️ ↑ 15人を重ねたデザイン

      • 轍の跡

        3時間とすこしだけ 死にもの顔が坂道を下る 聳えたあなたの顔色が見たい 混濁した畑を過ぎる 今度お前を拝んだら 氷菓を買ってやるからなと 曖昧に約束を取りつける 思惑の溶ける体育館 理解されているのか 風が止まった一室で 腰かけては寝そべる キャラバンは止まらないのさ

        • 配布芸にお付き合いください!

          突然すみません。 要点はタイトルの通りなのですが、改めて 8月に開催されるおだじんさんのライブのうち、8/19東京公演と8/24大阪公演にて、配布芸をやらせてください……! 物としてはイラストのステッカーを用意してます!写真のような感じです! だいたい20セットくらい用意する予定です! 個人的に配布芸なるものをやってみたくて作りました✌️ 絵柄もなかなかいいものが描けた気がします🐣 渡し方としては、両日とも当日に服装をツイートしようと思っているので、特徴が合致する人

        斜陽(いちごの匂いつき)

          靴ひも

           靴ひもが異様に解けやすい時期が、1年に何回かやってくる。極端な日だと、徒歩15分の道のりなのに、左足のために1回、右足のために2回も道端にしゃがむこともある。また、人の流れが速くてなかなか立ち止まれない場合のElephant in the room的靴ひもは、文字通り足手纏いなものである。転ばないように、慎重に歩く必要がある状態なのに、あまりにスムーズに進む流れについていく必要にも追われるのは、盲目的な恋をしていない限り居心地の良いものではない。(※)こんな風に過ごさねばな

          『計画書』を読んで

          推敲する前の、支離滅裂な感想文を置いておきます。1425字あります。完成版は、ご本人に宛ててファンレターとして送りました。 拝啓 色とりどりの花が咲く早春の侯となってまいりましたが、いかがお過ごしでしょうか。 この度は『計画書』重版決定、誠におめでとうございます!そして、『計画書』発売に際して開催されました3月初頭のお渡し会では、わずかな時間ながらお話させて頂きありがとうございました!頂いたサイン本とツーショット写真は、いずれも大切な宝物です。 さて、今回、お手紙を送らせて

          『計画書』を読んで

          グラス

           「心の中のアルコールランプを灯すためのヴィンテージワイン」という歌詞が、Mr.Childrenの「十二月のセントラルパークブルース」にある。快い歌詞だと思う。そして、親に隠して燻らしておくことも、親しき誰かに打ち明けることも叶わない靄は、もしやお酒を燃料にしたら何かを照らすことが出来るのだろうか、とも思う。  誕生日のお祝いメッセージに「19歳って微妙な歳よな」と添えてきた友人がいる。それを反芻してにやけるとともに、彼女が言ってのけたことは真である、と今更ながら感じる。

          グラス

          ささやかな自慢

           Mr.Childrenの楽曲に、「あんまり覚えてないや」という曲がある。『HOME』というアルバムに収録されている。 私のささやかな自慢というのは、この曲にまつわるものである。  本題に入る前に、ひとつ確認しておくことがある。アルバム『HOME』に関連して開催されたライブツアーは「HOME」と「HOME in the field」があるが、本文中では「HOME」ツアーのことにのみ触れているということを確認していただきたい。  「HOME」ツアーのライブDVDに収録され

          ささやかな自慢

          MEDICINE

           私の好きなDREAMS COME TRUE(ドリカム)の曲に、「MEDICINE」というものがある。私がこの曲を初めて聴いたのは2019年のワンダーランドの時だった。  ワンダーランドというのは、ドリカムが4年に1度開催している大規模なライヴの名称である。ちなみに私は2015年にも観に行ったが、その公演には軸となるストーリーがあり、それが歌と演奏とダンスと演出とで彩られていた。次々に展開していく景色が本当に素晴らしくて、当時小学生だった私はライヴで初めて泣いた。セットリス

          「人には人の乳酸菌」

          タイトルをご一読いただけただろうか。これは、私がよく聞いている、インターネットラジオのパーソナリティが、番組内で頻繁に口にする言葉である。そのラジオには、特に、「(視聴者)がどうしても(視聴者の周囲のとある人物)の行動を理解できない、あれはどういうつもりだったのか」を問うメールや、さらにそこから発展し、その行動を理解できない自分に共感して欲しい、という感情をパーソナリティに思いきりぶつけるような文面のメールが沢山送られてくる(らしい)。それらに対して、パーソナリティが自分の意

          「人には人の乳酸菌」

          吐露

          この数年で劣等感を抱えることが本当に増えたと思う。 運動部で3年間やり切ったけれど、結局自分の本質は入学前と何も変わらなかった。相変わらず、すぐ調子に乗り、都合の悪いことは人のせいにし、自分のことを甘やかすためにしか頑張れない。人に優しくしているように見せているだけで、本当はその裏にはいつも自分のイメージを気にする私がいる。どうすれば改善できるのだろう、結局悩んでいるふりをして具体的に努力はしない。諦めは悪い。 さらに言うと私は要領が悪い。いつも行動が遅すぎる。話題に反応

          近況

          久しぶりにnoteを開いた。最後の投稿はなんと半年前である。あのときは確か、学校行事で山登りをしに行っていた。移動時間が長かったので、あれほどの文章を綴ることが出来たのだ。めちゃくちゃ懐かしい。口調も変わるわけだ。 そして今、再び私はnoteを開いている。私に少し時間が出来たのである。まずはその理由から書いて、文章を綴るリハビリをしていこうと思う。 先日、部活を引退した。生涯の友達と出会えたが、毎日のスケジュール管理が大変だったり、顧問は思考がまるで合わない上に「察せ」と

          展示室1

          唐突に私が今まで描いてきた絵を解説しようと思います。言わずとも伝わる絵が描ければ良かったんですけど、私の絵は伝わりにくいかな、と思いこの文を書き始めました。絵の枚数は少ないですが、ひとまず現在までの涙風の足跡をご覧ください。 あ、言い忘れておりました。私の絵は小田桐仁義さん(以下おだじんさん)の曲から着想を得て描いたものがほとんどです。題名もそのまま曲名をつけてます。何ともおこがましい話ですが、曲と共に私の絵を楽しんで頂けたら嬉しいです。 Plastic Sun 曲を聴

          展示室1

          ハマる

          母は昔から私に、「あんたは人が『良い』って言ったものしか好きになんないね」と苦笑いを浮かべて言ってきます。確かに。その通りです。例えば、コウイチTVは友達に勧められて見始めたし、Mr.ChildrenやDREAMS COME TRUEだって、今でこそガチ勢ですが、好きになったきっかけは、やはり親が聴いてたからというのが正直なところ大きいです。 でも私は、これは全然悪いことじゃないと思うんですよね。入り口がどんなものであろうと、「好きだ」って思ったのは他でもない自分自身なので

          ハマる

          はじめまして

          涙風です。るいかぜと読みます。はじめまして。 良くも悪くも自分の気持ちがまとまんなくなった時に更新すると思います。恐らく。趣味のこと、普段のこと、考えたことなどをゆっくりまとめて文にしていきたいと思います。 それでは今後ともどうぞよろしく。

          はじめまして