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足るを知ること〜富のマインドセットとは〜

本日は友人におすすめされた本のご紹介。

サイコロジー・オブ・マネー
モーガン・ハウセル著


世界43か国で刊行されるベストセラーで、
累計100万部を突破するお金についての考え方
をまとめた本です。

実際の富豪たちの「富のマインドセット」を
成功例や失敗例など実話を元に解説されていて
とても勉強になる一冊です。


その中の一章でとても大切だと感じたマインド
がありました。


『足るを知る』


というマインドセットです。


過去記事ではこれを邪魔する2つの心理に
ついてお伝えしました。


「快楽順応」という人間は今ある幸せに慣れて
しまい、それが幸せとは感じられなくなって
しまうことで、よりハイクラスな幸せを求めよう
とすることや、

「ディドロ効果」という新しい価値を取り入れ
ることによって、身の回りを全てその価値に
合わせようとする心理など、

このように「人間の欲」というものは青天井で
どこまでも「もっともっと」と求めてしまう
ものです。

そのため、「足るを知る」つまり「十分だ」
という感覚を養うことが大切ということが
書かれていました。

また、この足るを知るという感覚を養うことは、
自分が今までの人生でたくさんのものを与えられ
てきたと感謝する感覚にも繋がるということ
でした。

本書では、2人の資産家がもう十分な富を
築いているにも関わらず、大きな利益を狙い、
自分の資産を失ってしまう例がありました。

すでに手にしている大切なものを、不要なもの
を得るために失うことほど無意味なものはない
ということです。


そうならないために、実践したい4つのマインド
セットも紹介されていました。

①動き続けるゴールポストを止めよ

これは上記でも紹介した「快楽順応」です。

一歩前進しても、ゴールポストが二歩前進
するようでは、いつまで経っても追いつけず、
それを追いつくためには大きなリスクを取らね
ばならなくなるということです。

②富の比較ゲームには参加してはいけない

どれだけ多くのお金を稼いだとしても、
上には上が五万といます。
そのため、比較をしている限り、誰も頂上には
到達できないということです。

そのため、「他人は他人」自分はこれで十分と
満足することが大切ですです。

③吐くまで食うな

どんな美味しい食事も吐くまで食べると
台無しになってしまうと誰もが知っている。
ただ、これが投資やお金の話になると、
制限が効かなくなる。

もっと多くを得たいという思いにブレーキを
かけないといつか痛い目に遭うということです。


④大きな利益が得られる可能性があっても、
 危険を冒す価値のないものは多い

振り返ってみれば、その大きな利益を得るため
に冒した危険は価値がなかったということが
多いということです。

執着しすぎると失うものが大きくなるという
ことを忘れてはいけません。


これら4つのマインドセットが書かれていました。

頭では分かっていても、正しい行動ができない
のが人間でもあります。

「足るを知る」十分だと思う感覚を養うため
にも、日頃からの感謝の念を忘れず、
また飛び乗りたい場面が到来した時は、
一度踏みとどまって第三者の目線で「十分」
かどうかを判断しましょう。

それ以上不要なことへのリスクオンは無意味
です。

「足るを知る」を心がけましょう。

それでは。

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