サトウ・レン
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無題 #呑みながら書きました
『拝啓 マリナ油森様
お久し振りです。お元気にしていましたか。懐かしい街で、あなたに届くように言葉を綴っております。かつてあなたと同じ時期にこの街で物語ばかり書いていた者です。題名をどうしようかと悩んでしまいましたが、結局決まらず、ただ誰かひとりにあてた手紙に題名などいるのだろうか、とも思いました。この街のいまを私も全然知らず、そしてあなたがこうやって呼び掛けていなかったら、ふたたびこんな風に
140字よりもすこしだけ長い、140字小説の書き方のお話。
こちらは先日、Xにてポストした内容と(ほぼ)同一(すこし加筆修正)のものになります。
どうも普段140字小説を書いている者です。久し振りにnoteを書いております。
たまに140字小説の書き方を教えてください、と言われます。そう言われて、私はいつも、「分からない。私が知りたい」と答えることが多いです。冗談ではなく本心で、自分の書き方が正しいと思っておらず、いまも手探りです。
ただ改め
募集中 #名作小説と聞いて最初に浮かんだ1作(終了しました)
こんばんは。
最近、Xにてハッシュタグを使って、小説リストを作っているサトウと言います。今回はみなさんに協力していただきたいことがあり、noteを書くことにしました。
参考↓
「ラノベ」「学園ラノベ」「スポーツ小説」「とにかく怖い小説」……etc
そして今回は、「#名作小説と聞いて最初に浮かんだ1作」です。やることは簡単、このハッシュタグを付けて、Xでポストするだけ。もしアカウント
#ライトノベルと聞いて最初に浮かんだ1作 リスト(完全版)
こんな形ではじまった、タグ企画。
先日こちらの記事でもお伝えした、
現時点(10月7日)で、197作品、みなさまよりライトノベルをご紹介いただきました(※複数タイトル挙げられたものも含む)。Xにも三回目集計まで、まとめたものをポストしているのですが、こちらにも記事として、リストを残すことにしました。これをもって、私の「#ライトノベルと聞いて最初に浮かんだ1作」リスト作りは最後になるかな、
募集中 #ライトノベルと聞いて最初に浮かんだ1作
もし良かったら、拡散していただけると嬉しいです(ストレート)
初めましてのひとは初めまして、久し振りのひとは久し振り。最近はあまりnoteを利用していなかったのですが、以前はnoteを中心に活動していた小説書きのサトウ・レンと言います。
さて、読書の秋ですね。春夏秋冬限らず、小説なんて読みたい時に読めば良いとは思うものの、せっかくの読書の秋です。この時期をきっかけに本を読みたい、と思うひ
遅刻する僕と人生のお話【掌編小説(約2000字)】
思えば僕の人生は、つねに遅刻の言い訳とともにあった。
幼稚園の時、遊ぶ約束に遅刻した僕は、「なんでちこくしてきたの」と幼馴染のカエデちゃんに言われて、「まいごのドラゴンさんがいたから、いっしょにおうちを探してた」と伝えた。信じてもらえなかった。
小学校の時、スピーチ大会の日に遅刻した僕は、「なんで遅刻してきたの」と先生に言われて、「妖精に会ってました。正直者だから、って、一時間だけ死期を
サトウ・レン的小説投稿サイトの歩き方 #呑みながら書きました
小説は好きですか? ほうほう、あなたは好きですか。なら良かった。では投稿サイトで活動していますか? 何、まだ何もしていないと。残念だ。では、私とこのnoteの向こうにいるあなた、あなた、とお酒でも呑みながら語り合うように、言葉を綴っていこうではありませんが。
そもそも私のことは知っていますか? という質問をしようかなぁ、と思ったのですが、私がメインでboteを使っていたのは、もう四年近く前の
京極夏彦『書楼弔堂 破曉』(集英社文庫)【読書メモ】
※ネタバレには注意しますが、未読の方はご注意を。
月岡芳年、泉鏡花、井上圓了……オールスター的に登場する明治の実在の人物たちが、〈書楼弔堂〉なる書舗(ほんや)の主とやり取りをしていく中で、主から一冊の本を提示される、という構成で描かれている連作小説です。最初は連作ミステリ、と書こうかな、と思いましたが、ミステリ色はかなり薄めなので、やめることにしました。敢えて言うなら、第四話目にあたる、「贖罪
長谷敏司『プロトコル・オブ・ヒューマニティ』(早川書房)【読書メモ】
※ネタバレには注意しますが、未読の方はご注意を。
読み終わってからすこし時間が経っている。実はこちらに感想を書くかどうか迷っていた。つまらなかったわけじゃない。逆に、後半こんなにも心揺さぶられたの、ってすごい久し振りだ、と思うほどの強烈な読書体験があった。でもそこへ至るまでの生々しさ、護堂恒明の現状に心を重ねて息苦しくなる感覚、あまりのつらさに読み進めることを拒もうとする自分がいることにも気
高野和明『踏切の幽霊』(文藝春秋)【読書メモ】
一九九四年の終わり、元新聞記者で現在は女性誌の取材記者をしている松田は、下北沢の踏切で撮られた心霊写真を取材することになり、やがて知るそこで起こった事件に足を踏み入れていく。ということで本作は妻が死んだことをきっかけに、ぽっかりと心に穴の開いたような気持ちで日々を過ごす記者を主人公にした、ファンタジックな雰囲気の現代サスペンスです。ファンタジックな雰囲気、と書きましたが、内容はかなりシリアスで、
もっとみるフランシス・ハーディング『カッコーの歌』(光文社)【読書メモ】
※ネタバレには配慮しますが、未読の方はご注意を。
真を得た(あるいは知った)偽りが、真実を取り戻そうとする物語。本書を読み終えて最初に浮かんだのが、この言葉でした。本来共鳴するはずのなかったふたつの魂に触れて、二重の意味でそんなふうに感じてしまいました。ちょっと分かりにくいですよね。すみません。ネタバレの問題もあり、曖昧な表現しかできないんです。
舞台は20世紀はじめのイギリス。気が付くと
折原一『グッドナイト』(光文社)【読書メモ】
※ネタバレには配慮しますが、未読の方はご注意を。
眠れない、眠れない。そんな日が続いている。苦しい気持ちを逆撫でするように、隣の部屋から聞こえてくるのは、隣の部屋の生活音。我慢しようとすればするほど、余計に気になって眠れなくなってきて、心はささくれ立っていく。
ということで、今回紹介するのは、「メゾン・ソレイユ」という古びた三階建てのアパートを舞台にした連作集『グッドナイト』です。短編同
歌野晶午『首切り島の一夜』(講談社)【読書メモ】
※ネタバレには気を付けますが、未読の方はご注意を。
いやー、困ったな。これ。どうしよう。……とのっけからひどい一文で、はじめてしまった自覚はあるのですが、正直作品の説明がしにくい。そしてたぶん私は作者の企みを三割も理解できていない気がする。そんな私が敢えて言えるとしたら、私はちょっとずつ作品を読み進めていたのですが、これは途中で時間を置かずに、まとめて読んだほうが、ミステリ的な企みへの理解を深
酒の勢いを借りて #呑みながら書きました
minnnなー!げんきー!!(オマーじゅ)
まい回のわたしは呑んでいません。呑んだ振り。noteとわたしを繋ぐさいごの砦が呑み書きとおもっていたのですが、じつは最近、noteをこっそり再開しました。超スローペースできままに本の紹介です。twitterにシェアもしませんでした。なぜか、というと、なんでなんでしょう。ただ多くの反応を貰いたくて再開したわけでもなく(もちろん読んでもらえるのは、基本
河合莞爾『豪球復活』(講談社)【読書メモ】
※ネタバレには気を付けますが、未読の方はご注意を。
本作は、記憶喪失の元天才投手が復活を目指す物語に、過去に起こった事件、というミステリ要素を絡めた作品です。作者の河合莞爾は、約七年ほど前に、『救済のゲーム』なる結構な大作のゴルフミステリを書いていて、この作品にすごく良い印象を抱いていたので、発売を知ってから、楽しみにしていた作品でもありました。
『ドカベン』などを書かれた水島新司の作品に