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ドラマ「ペンディングトレイン」から学び、自分と照らし合わせる。

TBSテレビ「ペンディングトレイン」は、様々な人間模様を巧みに表現していて、かなりお気に入りのドラマです。

ある日突然、列車2両がタイムスリップする話です。出演者それぞれの人間模様が描かれ、過去と現在と未来を映像が行き来します。しかし次元を超えてしまった人は、元居た世界に帰れるのか、帰れないのか、まったく分かりません。もうこの世界で生きて行く覚悟を決めなければならないのか、それとも・・・

消えた乗客たちと、帰りを待つ家族の心情が細かく映像に現れます。一人ひとりに生活があり、元の生活に戻りたい人ばかりではありません。現実逃避したい人にとっては、絶好のチャンスです。生きるか死ぬかのサバイバルドラマかと思いきや、ほとんどそこに焦点は当たっていなくて、むしろ人の心の奥深くに隠された悩みや願望を浮き彫りにしていくドラマです。


レジリエンス=困難をしなやかに乗り越え回復する力(精神的回復力)


第8話で「レジリエンス」という言葉が出てきました。なんとなくモヤモヤしながら見ていましたが、まさにレジリエンスをうまく表現している最高傑作のドラマだと、ようやく気づきました。

日本ポジティブ協会

レジリエンス(resilience)とは、「回復力」「復元力」「耐久力」「再起力」「弾力」などと訳される言葉で、「困難をしなやかに乗り越え回復する力(精神的回復力)」として、ビジネスの現場でも注目が集まっています。

レジリエンスは元々、物理学の分野で「外から加えられた力によって変形した物質や物体が、どのくらい元に戻ろうとするか(跳ね返す力)」を表すものでした。近年では、心理学の分野において「強いストレスを体験した際、PTSD(心的外傷後ストレス障害)になる人とならない人の違いはどこにあるのか?」という研究の中で、危機やストレスを乗り越え回復・適応する力である「精神的回復力」を表す言葉として用いられています。

NECソリューションイノベータより

ドラマを見ていると、いっぱい矛盾点に気づきます。でもあまり深く考えないで、この人たちがどのようにして困難を乗り越えて行くのか、現代社会の闇と照らし合わせながら観ていくと楽しめます。


酒を飲まないのは、人生の半分損している。


生きていると、ドラマや本、音楽などから影響を受けるものです。ところが年と共に感受性が失われて行きますから、影響を受けることなく、感動すらしない人もいます。ある意味、悲しいです。

20歳くらいの時、「酒飲まないの?人生の半分は損しているな~!」と、先輩から言われたことをよく覚えています。しかしいまだに人生の半分を損したと思ったことが一度もありません。それより、感受性を失った心の方が、人生損していると思います。


常にピンとくるものを探し続けたい。


「最近はおもしろいテレビ番組ないわ~」と、お嘆きの人がたくさんいます。それは「私、感受性を失ったわ~」と言っているようなものだと、私は感じています。音楽だってそうです。「最近の音楽分からないわ~」なんて言ってませんか? それは感じる気持ちが失われた証拠です。

生きている限り、何かおもしろいこと、感動することで生活したいものです。たとえ80になっても、90になっても、その気持ちに変わりはありません。常にピンとくるものを探し続けたいと思います。

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