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「映え」を超越した空間が、そこにはあった

インスタ映え、とか流行りだして久しいですねぇ。もはや「映え」は古い、なんて言葉も聞きますが、どうなんでしょうか。

私はインスタを本気でやっていないので(本気でやるとは???)、「映え」はそんなに意識しないで生活しているし、握りたてのお寿司を写真撮ってから食べるのはちょっとどうなの?寿司職人、ていうかむしろ、お寿司に失礼なのでは!?と思ってしまうグルメ過激派なのですが。「映え」ではなく、ふつうにまじの美しい空間を楽しみたくて、行ってまいりました。

SHISEIDO THE TABLES

あの資生堂が手がける、レストランです。

・・・ん???レストラン??いや、レストランっていう言葉がしっくりこないな・・・
なんていうんでしょう。麗しいお食事処?とでもいいましょうか?

公式さんはこうおっしゃっています。

「FOODS」「GOODS」「BOOKS」「EVENTS」、4つのシーンを常設したコミュニティスペース。
(中略)
訪れる人が「姿・身体・心」を整えられるアーバンビューティーテンプルとして、SHISEIDO THE TABLESが独自に考えた5つの季節ごとに、本来の美しさを取り戻すためのご提案をします。

アーバンビューティーテンプルの意味が全然わからないですが、ただの「レストラン」ではないという私の感覚はどうやら合っていたようです。

デザイナーの凝り具合が半端ないらしい、という噂を聞いたので、銀座で働いている友人を呼び出して、ランチをば決行してきました。

銀座資生堂から小道に入ったところに見える、重厚感のあるエレベーターで4階まで。



いやー、映えだね。いや、映えを超えたね。

たまたま私が一人目の客で、しかも友人より早く着いたので、クリーンで麗しすぎる空間を独り占めすることができました。

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何だろう。この、都会の喧騒が一切感じられない静かな空間。壁には、オードリーヘップバーンやココシャネルの写真集や、可愛らしい絵本なんかが飾られていて。1ミリの淀みもない店内の空気。声のボリューム抑えめでお上品な店員さん。おシャンティなバックミュージック。「アーバンビューティーテンプル」の意味が何となくわかってしまいそう。

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もう、踊りだしたい・・・!踊ったことないけど!バレエとか踊れそう・・!
そんな気持ちをグッとこらえ、友人を待ちます。


待ってる間に、やってしまいました。

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はい、調子乗ってる〜〜〜〜〜!!!!わかりやすく浮かれてる〜〜〜〜!!!!

30歳を「映え」の世界に引きずり込むこの空間、すごい。「映え」を超えてる。なんかよくわかんなけど、超えてる。

心の中で小躍りしていると、友人到着。よっしゃー食べるぞ。


どうやらここのお店の推しメニューらしい、「古来種野菜のお弁当」を注文。
こらいしゅやさい・・・・・。

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ふ、ふつくしい・・・・あーばんびゅーてぃーてんぷる・・・・

これは映えすぎるだろ。上から撮らないで、どこから撮るんだよ。映え。映えof映え。

そして、映えるだけじゃなく、めちゃ美味しい・・・・
なんてお上品なお味なのでしょう。体に優しいことがわかるお味。決して薄い味というわけではない。染み込んでいる。体に優しい味が、じっくりと染み込んでいる。

あとこれ、よくあるお上品な感じの小さめサイズのお弁当箱かと思いきや、予想以上に長い。横に長い。よって、ボリュームもそれなりにある。完璧。パーフェクト。幸せが溢れてくる。


食後には、名前に惹かれてどうしても飲みたかったお飲み物「ボタニカルソーダ」を。

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ぼたにかるそーだ・・・・・あーばんびゅーてぃーてんぷる・・・・

いやー、botanical。ボタニカル。ぼたにかる。とりあえずこれまためちゃくちゃ体に優しいお味がする。ザクロらしいんだけど、酸っぱさとかは全然ないやさし〜いザクロ。甘くて美味しい〜〜〜〜〜。幸せ。

一通りお腹が膨れたところで、店内をじっくり見てみる。


!!!!
気づいた。店内のあらゆるところが、資生堂の「花椿」の形になっている・・・・!

さっきのお弁当の下に敷かれていたプレートも!!

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店内の照明も!

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シンクの形も!

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ついには、テーブルの脚まで!!

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思ったことは2つです。

①そうか。このデザインの徹底っぷりが、「アーバンビューティーテンプル」感を醸し出していたわけか。

②資生堂、さすが、財力あるな・・・・。

私の文章で伝わり切るはずもないその空間の麗しさ、空気の美味しさ、静けさ、上品さ、店員さんの品性、そしてお食事の美味しさ。これは、ただの「映えスポット」ではない。一連の体験そのものがトータルで「アーバンビューティーテンプル」なのだ!!!!・・・と、なんとなく理解した私なのでありました。

皆さんも、アーバンビューティーテンプルを体験しに、ぜひ銀座まで足をお運びください。

最後に、最高に浮かれポンチ(古)な写真をそっと置いておきます。

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撮影・監督:友人Yさん
「カメラを見るんじゃなくて、うつむいて微笑んで。良いよ良いよ、光いい感じ。(パシャっ)・・・インスタグラマー感ある!映えてる〜〜〜!!」とのことです。

きっと皆さんも、SHISEIDO THE TABLESの空間を味わえばこうなってしまうでしょう。アーバンビューティーテンプルですから。


「あ」って打ったら、「アーバンビューティーテンプル」って予測変換されるようになってしまった・・・

Sae

「誰しもが生きやすい社会」をテーマに、論文を書きたいと思っています。いただいたサポートは、論文を書くための書籍購入費及び学費に使います:)必ず社会に還元します。