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ベトナムでの展示会。

■縫製業関連の輸出苦戦。
・最近のニュース(2024年2月27日付)、「ベトナムは世界的な経済低迷の影響で米やEUへの輸送料金は昨年比で2倍に値上り、縫製関連の輸出は2024年上半期は苦戦」。
・ホーチミン市縫製/刺繍協会は「2024年1月及び2月に多くの業界の輸出企業が回復の兆しを見せたが、縫製業界は依然として低迷。年初に輸出注文を受けた企業の殆どが小規模であり、従業員に仕事を提供し生産活動を維持させるため利益の殆どない仕事を受けざるを得なかった」と話す。

■一部企業は活動休止中。
・また、ホーチミン市革靴協会は「最近の状況10社中で受注を得た企業は3~4社のみ。一部の企業は旧暦の1月中は活動しない事を決定。ベトナムのシューズや縫製業界にとって主要マーケットの米とEUは依然としてロシアとウクライナ紛争の影響を受ける」との見解を示す。
・更に新たな注文については「拡大生産者責任(EPR)、炭素国境調整メカニズム(CBAM)等の課題に直面し、サステナブルファッション、GX、DXなどによって輸出注文量は今後も減少することが予測」される。

■様々な打開策。
・状況を打開するには、国の補助政策、展示会でサプライヤーとバイヤーのマッチング機会、新規顧客開拓、投資促進、新しいトレンドを掴み商品開発する能力、新素材の研究、サンプル製造の短縮化等の取組が必要と言われる。
・余談、本日私の日本人の知り合いは生地を求めてホーチミンで開催中の展示会を視察している。良い情報、繋がりから納得いく商談、売手と買手の双方メリットが得られる事を願う。
・ベトナムの展示会でも日本と同様、出展企業は大小様々なブースで商品紹介、名刺交換、企業パンフレット、商談スペース等様々なシーンを垣間見る。帰り際には立ち寄ったブースで挨拶時に頂戴した名刺、パンフレット、紙袋等かなりの量になった事も国が変われど同じよう手法で展示会が開催されている事に気づかされる。
・日本との違いを挙げるとすれば、会場全体が東南アジア特有の陽気さに包まれている、という事だろう。

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