酒本 露伴

気ままに旅行記やエッセイなどをあれこれ。撮影機材:GR2

酒本 露伴

気ままに旅行記やエッセイなどをあれこれ。撮影機材:GR2

最近の記事

酔いどれ紀行(本場下関で食べるふぐのフルコース:たまや本店)

一年の労を労うためにひとりお疲れ様会をセルフ開催した。 最初はどこか源泉掛け流しの温泉でもと考えていたのだが年末近いこの時期は一人客を受け入れているところも少なく、それなら食に全振りしようと考えたのだ。 しかし何を食べる? どうせなら普段食べないものが良かろうと頭を捻ってみる。散々悩んだ結果下関にふぐを食べに行くことにした。 下関のふぐは有名だが、かといって山口県民の食卓にふぐが出てくるかというとそのようなこともなく(下関は違うかもしれないが)。思えばお店でちゃんとし

    • 酔いどれ紀行(指宿で美味しかったお店:日本料理 日高)

      開聞岳に登った後温泉にも入り残すはビールで喉を潤すだけ。 そんな私が向かったのは事前に予約しておいた「日本料理 日高」さん。 とりえあずビールを注文しメニューと睨めっこ。魚や肉をメインに気になった料理を注文したのだが、これがどれも美味しかった。お酒も一通り揃っており満足度の高いひと時を過ごすことができた。 指宿は短い滞在期間だったが飲食店の当たり外れが結構大きかった。失敗したくない方には「日本料理 日高」を強くお勧めしておく。 ご馳走様でした。

      • 登山紀行(日本百名山:開聞岳)

        指宿温泉に投宿した翌日に開聞岳に登ってきた。 JR指宿枕崎線で指宿駅から開聞駅まで移動し、そこから徒歩で開聞岳登山口まで向かう。 開聞岳は鹿児島県の薩摩半島の南端に位置する標高924mの火山である。周囲に山のない独立峰となっており下から見上げるだけでも気持ちの良い山だ。薩摩富士と呼ばれるのも納得である。 頂上にトイレはないので山麓の公園で済ませておくのが良いだろう。 登山道は階段なども少なく山歩きが楽しい山だと感じた。最初は歩きやすい小径が続くのだが頂上に近づくにつれ

        • 温泉紀行(砂むしで有名な指宿温泉:砂むし会館 砂楽)

          日本百名山が一つ開聞岳に登りに行ったのだがその時に指宿温泉に投宿した。 なかなか鹿児島くんだりまで来ることもないので山に登るだけでなくこの地域の温泉も体験したいと考えたのだ。 指宿温泉までは最寄りの新幹線駅から鹿児島中央駅まで移動した後、列車で1時間ほどかかる。この日は天気も良く、車内の雰囲気や車窓を流れる風景など普段乗っている列車のものよりも幾分のんびりしたものに感じた。 指宿駅に着くと近くのラーメン屋で腹を満たしたあと(個人的にちょっとイマイチだった)、砂むし会館ま

        酔いどれ紀行(本場下関で食べるふぐのフルコース:たまや本店)

          温泉紀行(川棚温泉にある自家源泉掛け流しの宿:小天狗)

          山口県下関市の川棚温泉にある小天狗に宿泊してきた。 15時にチェックインすると早速温泉へ。 泉質は含弱放射能・ナトリウム・カルシウム・塩化物温泉。ラジウム含有量は全国6位とのことだ。泉温は約44℃で加水なし加温なしの源泉掛け流しとなっている。 内湯と露天風呂があり、外気に触れる分露天風呂の方が内湯よりも湯温は少し低くなっていてこれが抜群のぬる湯になっており、内湯と露天風呂の交互浴をエンドレスに満喫することができるというわけだ。 さらさらした無色透明な湯はほぼ匂いなし。

          温泉紀行(川棚温泉にある自家源泉掛け流しの宿:小天狗)

          酔いどれ紀行(松山市で食べる絶品焼き鳥:TORiZO)

          道後温泉に来ているのだが、素泊まりなため外食に出かけた。 気になるお店は事前にリサーチ済み。ただし予約は入れてなかったため入れるかは運次第といった感じだ。 道後温泉駅から大街道駅まで路面電車で移動し、開店時間まで適当に時間を潰した後いざ目的の焼き鳥屋、TORiZOさんへ! ガラリと扉を開けて入店。 私「こんばんは、1名なんですけれどー。」 店主「ご予約のほうは?」 私「すみません、予約はしてないです。」 店主「今日はちょっと予約で満席なんですよ、ごめんなさい。」 私「

          酔いどれ紀行(松山市で食べる絶品焼き鳥:TORiZO)

          温泉紀行(道後温泉本館と同じ泉源を貸切で堪能できる宿:常磐荘)

          休日を利用して道後温泉に行ってきた。 山口県柳井市にある柳井港からフェリーに乗って愛媛県松山市の三津浜港まで行くルートを利用した。乗船時間は約2時間半、往復運賃が約8000円だ。車両運賃は別途かかるので注意されたし。 昼前に三津浜港に到着。軽めに何か食べるかと三津浜港近くの「港の食卓 mesa」というお店で昼食をとることにした。店内は女子会で大繁盛といった感じだ。 簡単にパスタで済まそうとかと思ったのだが、席に案内された時にランチはコース料理しか提供していないことを知ら

          温泉紀行(道後温泉本館と同じ泉源を貸切で堪能できる宿:常磐荘)

          温泉紀行(山口県東部で貴重な源泉掛け流し温泉:SOZU温泉)

          山口県西部には長門湯本温泉、湯田温泉などの有名温泉地や湯治で名高い俵山温泉などがあるのだが、東部となると温泉がめっきり少なくなりほとんどが循環式の温泉になってしまう。 そんな山口県東部において唯一源泉掛け流しで入れる温泉がある。山口県岩国市錦町にあるSOZU温泉だ。 今回はそんなSOZU温泉に行ってきたので紹介しよう。 山の中にあるためアクセスは基本的に車になってしまうが、ゆっくりする時間があるのなら「とことこトレイン」というトロッコ遊覧車が錦川清流線錦町駅からそうづ峡

          温泉紀行(山口県東部で貴重な源泉掛け流し温泉:SOZU温泉)

          温泉紀行(湯本温泉でゆっくり過ごせる宿:原田屋旅館)

          前回の続き 恩湯を満喫したあとは宿のチェックインまで辺りを散策してみた。 目についたのは巨大な貯湯ベース。そばには湯本温泉の配湯の仕組みについての説明板もあった。これを見る限りほとんどの旅館は配湯センターからの湯を使っているものと思われる。 ぐるりと周辺を歩き終わるといい時間になったので、本日投宿する原田屋旅館に向かった。玄関を入ると着物姿が素敵な気さくな女将さんに出迎えてもらった。原田屋旅館は土日祝日も一人客を受け入れている大変ありがたい旅館で比較的リーズナブルに宿泊

          温泉紀行(湯本温泉でゆっくり過ごせる宿:原田屋旅館)

          温泉紀行(神様からのお告げにより発見された神授の湯:長門湯本温泉 恩湯)

          台風6号がちょうど山口県に再接近している日に山口県長門市の湯本温泉に行ってきた。 湯本温泉というと星野リゾートの参入で街並みが様変わりしたとニュースで耳にしたことがある。そうした変化に伴い、湯本温泉のシンボル的な公衆浴場の「恩湯(おんとう)」は再建リニューアルされ、「礼湯(れいとう)」は閉湯してしまったようだ。 まずは再建リニューアルされた「恩湯」に行ってみることにした。長門湯本温泉駐車場から竹林の路を降りるとすぐ左手に目的の恩湯がある。 恩湯は加温することもあるのだが

          温泉紀行(神様からのお告げにより発見された神授の湯:長門湯本温泉 恩湯)

          温泉紀行(1300年前の開湯時からの源泉を利用している高温泉:泉薬湯温泉津温泉元湯)

          昼休憩を挟んで薬師湯の向かいにある元湯に行ってきた。こんなに近いのに薬師湯と元湯で源泉が異なるのも不思議である。 元湯は明治5年の浜田地震で湧出し始めた薬師湯より歴史が古く、なんと1300年前には開湯していたと伝えられている。その時の源泉が今も使われているというので驚きである。 泉質はナトリウム-塩化物温泉。源泉温度は約50℃。加水なし加温なしの100%源泉掛け流しとなっている。 番台のおばちゃんから初めての人用に入浴の仕方が書かれた紙をもらう。「熱い湯」、「ぬるい湯」

          温泉紀行(1300年前の開湯時からの源泉を利用している高温泉:泉薬湯温泉津温泉元湯)

          温泉紀行(日本温泉協会全項目最高評価の温泉:温泉津温泉 薬師湯)

          温泉津温泉と書いて「ゆのつおんせん」と読む。オンセンツオンセンではない。 温泉津温泉は島根県大田市にある海に近い温泉地で日本温泉協会の天然温泉の審査で最高評価のオール5を受けた薬師湯がある。 車で行けない距離じゃないなと思い、休日を利用して訪れてみることにした。 ひときわ目を惹く特徴的な建物がお目当ての薬師湯だ。入り口から男湯と女湯に別れており真ん中が番台となっている。 呼び鈴のチリンと鳴らすとしばらくして奥から番頭さんが現れた。支払いをしながら初めての利用を伝えると

          温泉紀行(日本温泉協会全項目最高評価の温泉:温泉津温泉 薬師湯)

          酔いどれ紀行(絶品創作イタリアンと抜群のホスピタリティ:酒場ノンペ)

          何か美味しいものが食べたい! そんなことで島根県益田市に行ってきた。 訪れたのはお酒と創作イタリアンが楽しめる酒場ノンペ。 訪問すると着物姿が素敵な女将さんが迎えてくれた。 一人で訪問したのだが、料理は可能であれば一人前に調整しますね、と大変嬉しい言葉をいただいた。 居酒屋をひとりで嗜む人にはあるあると思われるが、ひとりで食べるには一品の量が多すぎ問題はわりと深刻なのだ。場合によってはコースを提供しているお店を優先的に探したりすることもあるぐらいだ。 何はともあれ

          酔いどれ紀行(絶品創作イタリアンと抜群のホスピタリティ:酒場ノンペ)

          温泉紀行(柿のような明るい濁り湯:かきのき温泉はとのゆ)

          島根県の西の端にある吉賀町の温泉施設、かきのき温泉はとのゆに行ってきた。 泉質は二酸化炭素-ナトリウム・カルシウム-塩化物・炭酸水素温泉で源泉温度は30.7℃、この辺りでは貴重な源泉掛け流し温泉だ。 浴室に入ると鉄臭さを感じる温泉香が香り、湯船を満たす明るい茶色の湯が目を引く。 湯船に入る。 いい湯加減だ。 加水なし、加温ありの掛け流し温泉だが、通常の加温方法では温泉の成分が強すぎて部品がすぐ壊れてしまうため、ボイラーの蒸気で間接的?に加温しているらしい。(併設レス

          温泉紀行(柿のような明るい濁り湯:かきのき温泉はとのゆ)

          温泉紀行(日本一規模の大きい打たせ湯:筋湯温泉)

          九重連山から下山後に向かったのが筋湯温泉。 今回は「旅館 かくおや」に投宿した。一人客でもリーズナブルに宿泊できる宿でありがたい。もちろん温泉も源泉掛け流しである。 旅館 かくおやでは、館内内湯の他に旅館から少し離れた場所に貸切で利用できるわいたの湯という2つの露天風呂と1つの内湯があり、今回は樽ん湯という丸い浴槽のある露天風呂を利用させてもらった。 旅館の受付で貸切にしたいお風呂を選び、そのお風呂がある建物の鍵を借りて利用する。貸切時間は概ね1時間となっている。 少

          温泉紀行(日本一規模の大きい打たせ湯:筋湯温泉)

          温泉紀行(九州で標高が一番高い温泉:法華院温泉)

          登山を趣味としてるのだが、山登りと温泉を両方楽しめるナイスな場所が九州にあるらしい。 日本百名山に数えられる九重連山の山腹にある法華院温泉がそれである。山腹といっても標高1,303mの場所にあり、九州で一番標高が高い場所にある温泉である。 今回は長寿原ビジターセンターからスタートし、雨ヶ池越、坊ガツルを経由して法華院温泉山荘まで行き、帰りは諏蛾守越を経て長寿原ビジターセンターに戻る九重連山の1つを成す三俣山(みまたやま)を時計回りにぐるりと周回するルートを歩いてみることに

          温泉紀行(九州で標高が一番高い温泉:法華院温泉)