さき

考えていることをとにかく言葉にして、読んだ人が共鳴して、考えて、対話して。

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  • 「私」について

    「私」とは誰か。 noteを通して自己開示するとともに、 自分の中でも輪郭をはっきりさせていきたい。 そんな「私」についての記事をまとめたマガジンです。

  • ライティングあれこれ

    SEOライティングなど。

  • POOLO

    POOLO関連はここに。

最近の記事

  • 固定された記事

気づいたら、愛してた。

駆け抜けた9ヶ月間を振り返る。 キャリア、価値観、人間関係、生活スタイル。 さまざまな問題が同時に押し寄せて、とにかく何かを変えたくてPOOLOに飛び込んだ。 そして今、2022年1月8日から9月末までの全ての活動を終え、当初全く予想していなかった結果を迎えている。 残ったのは、愛だった。 旅にまつわるコミュニティでの9ヶ月間、 その活動の最大の学びが————まさかの「愛」だった。 なんと概念的な成果物だろう。 でもそうなのだ。私はPOOLOからたくさんのギフト

    • ありがとう。

      私にとっては普通でも 相手にとってはフツウじゃないかもしれなくて 私が普通だからいい じゃなくて 言葉を尽くす必要があって そしてこの先何を言われたとしても、 どうなったとしても、 言いたいこと 聞きたいこと 聞きたくないこと 色々あったかもしれないのに、 平常心でいてくれたこと、 『普通のこと』として聴こうとしてくれたこと、 それだけで 感謝で頭が上がらない。

      • 抵抗のない私

        [[[ 出身:台湾 仕事:デザイナー・イラストレーター ]]] 私は先日、生まれて初めて、自己紹介で浸透圧ゼロを感じることができた。 違和感のない私。 理解するより言葉が先で、感覚が後からフィットする不思議な体験。 この言葉にしがたい現象が起きた背景をつづりたい。 ずっと苦手だった自己紹介「どこ出身?」「仕事何してるの?」 初対面の人と関係を深めるうえで大抵避けられないこの質問。 特に出身地については、いわゆる『地元』を離れる人が多くなる大学生くらいの時期か

        • 闇に打ち勝てる力

          「性悪説と性善説どっちだと思う?」 最近友人に問われてすぐに自分の意見が言語化できず、ひとまずパートナーの言っていたことを言うね、と伝えてみたことがある。 パートナーは、 悪いことをする人、というのは、その人が悪いのではなくて、"社会がそうさせてしまった"。と言っていた。 周りの環境に捻じ曲げられていく、と。 だから、 人として暗闇に落ちている人は、 「今そういう時」 なんだな、 というだけで、 金輪際嫌いになるわけではないし、 性根が腐っている、と思うわけでもない。 つ

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        記事

          花束の価値

          「はい、どうぞ。お疲れ様」 税関の流れ作業のように、自分の顔より大きい花束を渡された。 幼い私の視界いっぱいに広がる花。 つん、と花の香りがする。 「わぁ素敵。綺麗だねぇ。先生、ありがとうございます」 隣に立つ母に促されて会釈したが、 正直全然嬉しくなかった。 花束の裏側 幼稚園に上がる頃、つまり物心がついた頃には、すでに私はピアノを習っていた。 2つ上の姉が習っていたのに便乗して、 自分の意思とは関係なく始めていたのだと思う。 ピアノの習い事というものは、 そ

          花束の価値

          言葉のチカラ

          言葉で忘れてはいけないことがある。 より詳しく言うならば、 「言葉を使う時に」忘れてはいけないことがある。 それは、 言葉というものは万能ではない、ということだ。 人間は伝えるために言葉を生み出した。 伝えなければ、言葉にしなければ伝えたいことも伝わらない。 何も伝えずとも私を、俺を分かってくれ、というのは大きな驕りである。 それについては、確かに大いに同意する。 (言葉以外の表情や行動から何かが伝わる、という話もまた事実で、それは今回論点が乱れるので、議論したく

          言葉のチカラ

          感謝のしずく

          「あっ。・・・ありがとうございますっ!!」 100円でそんな反応が貰えるなら。 そんなことを思った日。 ちっちゃなこと、でもおっきな感情。 某日、とある友人にプレゼントを買いに、私は有楽町にあるSuiSavon-首里石鹸-という店に出向いた。 その名の通りSuiSavon-首里石鹸-は沖縄・首里発祥のボディケアブランドなのだが、東京にはこの有楽町店1店舗のみ、その他は大阪・名古屋に数店舗、残りは本店のある沖縄、と、私も姉から教えてもらうまで知ることのなかった隠れた名店

          感謝のしずく

          母だった

          母の去った部屋に帰った。 スッキリと片付けられたシンク周り。 ゴミ袋が替えられたゴミ箱。 物が整理されてガランと静まり返ったワンルーム。 母の過ごした痕跡が見事に跡形もなくなっていることが、 母がいたことをむしろ強調した。 ソファのシーツも綺麗に整えられ、その上には「ありがとう」と言わんばかりに母の使った毛布が丁寧に畳まれていた。 私はその毛布と平積みされた洗濯物との間に深く腰を沈める。 ゴロンと膝に転がってきたぬいぐるみを左手で撫でながら、昨晩からのことを思い

          母だった

          ありがたむこと、携えること

          珍しく鑑賞した映画の感想を書こうと思う。 感想、というより、感じたこと、受け取ったことがあったから、 それを忘れないように記録しておこう、に近い。 私の個人的な備忘録にも近いから、あまり詳細は書かないし、 vagueなものになることは先に断っておく。 https://phantom-film.com/cmbyn-movie/ 映画「君の名前でぼくを呼んで」ありがたむこと ユダヤ教では同性愛はタブーである。 口にすることが許されない。 映画の中で、主人公とその想い人

          ありがたむこと、携えること

          ”出会い直す”旅

          「幸せになってね」 挨拶のように使われると思っていたその言葉を、 こんなにも身近に、 こんなにも実態を伴って、 温かく受け取る日が来るとは思わなかった。 美しい気づきと、 涙が出るほどの尊い感情をくれた友人に、 感謝を込めて。 1回目の出会い 私には高校の頃から親しくしている7人組がいる。 (私を含めると8人である。若気の至りで恥ずかしくもあるのだが、以下、私たちのグループ名"ばちかんのあいどる。"より、「ばちかん」と呼称させていただく) ばちかん全員が同じクラ

          ”出会い直す”旅

          見つけ合う世界

          「見つけてくれてありがとう」 大好きなバンド、SUPER BEAVERの『ありがとう』という曲の一節だ。 今から約7年前、 大学生の私はこの曲と出会う。 当時全く知らなかったこのバンドのこの曲に、 なぜかわからないが強烈に惹かれた。 同時に、 “見つけてくれて“って、なんだ? と、思っていた。 当時の私の経験値では、 その次に来る歌詞、 「愛してくれてありがとう」 しか理解できなかった。 うん、 そりゃ、 愛してくれたらありがとうだよね、 と。 見つける?

          見つけ合う世界

          恋とか愛とか、女性としてとか

          「かわいいね」 自慢じゃないのだが、 人生で人並みには言われたことがある。 そのとき、私の感情の表出は、大雑把に2つ。 「うぅん?」か、 「照」か。 深く考えて解決するものと思っていなかったが、 ずっと違和感のあったこの2つの違いに対し、 愛しい人たちを想像しながら散歩をしていたら、 突然解のようなものが見えた。 自分のためにも、そして同じモヤモヤを抱える人がいたら知って欲しいという気持ちも込めて記しておく。 人として愛してくれ これまた人並みにだが、私は恋人と

          恋とか愛とか、女性としてとか

          遠回りの理由はなんだ

          これ、全てにおいて言えるなと、そう思った。 少し要素が混濁してはいるが、 努力すること/全力でやること/泥臭いこと/苦手と対峙すること/ なんだか根性論だなぁ、とクサくて恥ずかしくなってしまうようなこと、 その辺りに普遍的に言えるものがこの一節にある気がした。 私は昔から何事にも全力になってしまう性分で、 ”想い”とか”根性”だけでなんとかしてきて、 その度に「あぁ、もっとスマートにやる方法はなかったのか」 なんて思ったりもして。 そういう時に、とりあえず自分を納得

          遠回りの理由はなんだ

          福音が鳴る時

          「あなたに絵を描く技術を与えましょう。  美しいものをデザインする能力を与えましょう。  そして、人の気持ちを汲み取る共感性を与えましょう。」 そう言って、神様は私に3つの力を与えた。 そばで聞いていた天使が、にっこりと教会の鐘を鳴らす。 私はこの音を、キリスト教のそれとはやや違うかもしれないが、 ”福音” と呼ぶことにした。 天職は考えても探せない 世の中の多くの人が、 非常に多くの人が、 「一体自分にぴったりの仕事ってなんなんだ?」と、 いわゆる”天

          福音が鳴る時

          親と子と。関係は変わる。

          「ママ、・・・私友達いなかったよ」 その時は突然に。2022年9月18日。 会社で休み(正確には人と会っていい休み)が取れ、奇跡的に弾丸で実家に帰ることができた。 とにかく慌ただしい帰省だったのに、その滞在時間からは想定しえない大きな変化があった。 その出来事について、忘れないうちに、温かいうちに吐き出しておこうと思う。 扉を開けた、卒業アルバム最近自分の過去について振り返ることがあり、そういう時期だったことも相まって、私は長いこと触れていなかった卒業アルバムを手に取

          親と子と。関係は変わる。

          障害と共に生きる

          「お前の目、バケモンじゃん」 私を見たクラスメイトは、顔を歪めてそう言った。 フィクションではない、私の人生について。 はじめに今回は私の持つ障害について書く。 自らこの事について家族と医師以外に明かしたことは、今の今まで一度もない。職場の人はもちろん、どんなに親友と呼べるほど仲のいい友人にも、過去の恋人にも。 今この事を書こうと筆をとっていること自体、自分でも信じられない。 だが、不思議と心は穏やかである。 ある意味、開き直りと悟りのタイミングが来たのかもしれない

          障害と共に生きる