丸い三角

ジェンダー平等に関する記事が読まれているので、それをテーマにした記事が多くなると思いま…

丸い三角

ジェンダー平等に関する記事が読まれているので、それをテーマにした記事が多くなると思います。

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  • MBTI関連記事

    MBTIに関連した記事です。 MBTIというより、16パターン性格診断関連記事というべきかもしれませんが。

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    ジェンダー論や文学以外をテーマにした、独立させるほどの記事数のないグループ

  • ジェンダー論

    ジェンダー平等主義の観点で記事を書いています。ただし、ジェンダー平等主義はフェミニズムとは一致しません。

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    小学生の教材「ごんぎつね」に託けて色々書いた記事が中心です

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フェミニストが軽視する「共働きをやめる女性特権」

 今回は「共働き女性が『専業主婦になりたい』と言い出すこと」のジェンダー問題について書いていく。この問題について書こうと思ったきっかけはyahoo!ニュースにも取り上げられた以下の記事である。  yahooニュースではこの記事に120コメントついていたが、「共働き夫婦の妻の女性が『専業主婦になりたい』と言い出すことのジェンダー問題」について指摘したコメントは3コメントである(2023/3/18時点)。しかも、その3コメントにはbad評価が多いという始末。まぁ、事後的にみると

    • ロジャース派の自己概念理論の概要

      ■ロジャーズ派の精神構造の理論の事情  ロジャース派の精神構造の理論は「自己概念理論」である。ただし、この自己概念理論の理解に関して「ロジャース派の本来の自己概念理論」と「通俗的な自己概念理論」の距離のある2つの理解がある。もちろん、ロジャース派心理学の理解の為に必要なものは本来の自己概念理論だけなのだが、通俗的理解の自己概念理論は身近なカウンセリングにおいて用いられており、紛い物と混同することなくロジャース派本来の自己概念理論を把握するためには紛い物の方もそれなりに理解し

      • 夢・願望・プライド・ヴィジョン・目標

        ■夢と願望  我々が夜眠るときに見るユメ、空想において膨らむユメ、それらのユメは現実世界とは異なる世界において我々をその世界の主人公にする。いや、主人公との表現は語弊がある。現実世界と同様に異世界でも「私」にすると言った方がより正確だ。そんな風にしてユメは現実世界とは異なる世界の存在を我々に理解させる機能がある。  もちろん、ユメが見せる異世界は、現実世界との距離があり過ぎて荒唐無稽な世界もある。一方で、現実世界と同じような世界もある。つまり、現実世界と同じ物理法則が働く

        • 目標と努力のはなし

           別の記事を書いているときに、横道に逸れそうな事を書いてしまったのでスピンオフさせます。 ■努力しないで達成できるものは目標ではない  目標は努力しなければ基本的には達成できない。というよりも、努力しなければ得られないからこそ目標となり得る。過去の経験を超える場合だけでなく、現状を維持するのであっても、それどころか現状を維持することが覚束なくとも、そこに努力が必須であるのであれば、それは目標になり得る。  しかし、努力せずとも達成で出来るのであれば、それは目標ではない。

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          MBTI:外向性・内向性とは何か(4)―—ロジャースの自己概念理論を巡る状況―—

          ■はじめに  MBTIあるいは16パターン性格診断の「外向性・内向性」がユングのタイプ論のそれとは異なると感じられた。そこで日本のユング心理学者の泰斗であった河合隼雄の論文を参照し、ユング心理学における外向性の「外」あるいは内向性の「内」とは何を指しているのか確認しようとした。すなわち、行動療法・フロイト派心理療法・ロジャース派心理療法・ユング派心理療法のアプローチ対象および治療の目的を理解することで、それぞれに対する河合の「外的/内的」の判断の着目する部分を知り、ユング心

          MBTI:外向性・内向性とは何か(4)―—ロジャースの自己概念理論を巡る状況―—

          外向性・内向性とは何か(3);フロイト派心理療法からみる「外向性-内向性」の外・内が意味するもの

           ユングのタイプ論に登場する「外向性-内向性」とMBTI(というよりも通俗的な16パターン性格診断)の「外向性-内向性」の概念内容が異なっていると思われる。そのため河合隼雄の解釈による4つの心理療法―—行動療法・フロイト派(精神分析)・ロジャース派(来談者中心療法)・ユング派心理療法―—の特徴から、ユングのタイプ論の「外向性-内向性」の「外」「内」が何を意味しているか見ていく。本稿はそのシリーズ第3弾である。  シリーズの3つ目の本稿もまた心理療法の目的とアプローチの対象か

          外向性・内向性とは何か(3);フロイト派心理療法からみる「外向性-内向性」の外・内が意味するもの

          外向性・内向性とは何か(2);行動療法からみる「外向性」の「外」が意味するもの

           ユングのタイプ論に登場する「外向性-内向性」とMBTI(というよりも通俗的な16パターン性格診断)の「外向性-内向性」の概念内容が異なっていると思われるため、河合隼雄の解釈による4つの心理療法―—行動療法・フロイト派(精神分析)・ロジャース派(来談者中心療法)・ユング派心理療法―—の特徴から、ユングのタイプ論の「外向性-内向性」の「外」「内」が何を意味しているか見ていきたい。  シリーズの2つ目の本稿からそれぞれの心理療法の目的とアプローチの対象から「外向性-内向性」の「

          外向性・内向性とは何か(2);行動療法からみる「外向性」の「外」が意味するもの

          外向性・内向性とは何か(1);4つの心理療法の位置づけ

          ■シリーズの関心事  16パターン性格診断はMBTIから派生したもので、さらにMBTIはユングのタイプ論の派生したものではあるのだが、16パターン性格診断はユングのタイプ論の名残があるものの、ほぼ別物と考えた方がいい。例えば、16パターン性格診断のSN軸(感覚-直観)は、ユングのタイプ論で言えば「外向性-内向性」と「感覚-直観」が入り交じったものになっている。同時に16パターン性格診断のEI軸(外向-内向)は「共同体と個人の関わりの志向」であって、ユングのタイプ論の「外向性

          外向性・内向性とは何か(1);4つの心理療法の位置づけ

          MBTI:INTJが「建築家」と呼ばれること

           人間の精神に対して「崇高」を感じた。修辞表現としての"崇高"ではなく、美学上の概念である崇高、すなわち畏敬の念としての崇高である。峻険な山岳を眺めやるとき、人間がある種の恐怖を抱くとともに自らの存在の卑小さを意識せざるを得ない。そこで感じる恐怖は安全な距離から見ている限り精神を高揚させる。本来、人間にとって不快な感情であるはずの恐怖が美的感動を齎す。そんな真の意味での崇高を人間の精神に感じたことに衝撃を覚える。  INTJがクレバーでドライといった話を以前のnote記事で

          MBTI:INTJが「建築家」と呼ばれること

          MBTI:EI軸とSN軸【加筆】

           ユングのタイプ論の外向性-内向性とMBTI(正確には16パターン性格診断)の外向性-内向性が随分と違うことが気になってnote記事を書いたのだが、ユングのタイプ論の部分と本稿で取り上げる16パターン性格診断の部分の論調が全く違うので別々の記事として独立させることにした。そんな経緯で出来たnote記事が本稿である。  さて、EI軸に関してはエネルギーの貯め方の違いであるとの考え方があるのも知ってはいるのだが、さまざまな性格パターンの解説を読む限りにおいてあまりシックリこない

          MBTI:EI軸とSN軸【加筆】

          MBTI:INTJの人達

           今回の記事は出会ったINTJの人達の話をしようと思う。もっとも、MBTIを私自身が知ったのも最近であるし、本人たちがタイプを申告していたわけでもない。しかし、noteで自分がINTJだと表明している人の精神と「彼らはINTJっぽいなぁ」と私が感じた人達の精神が、あまりにも似ているので確信した次第である。ただ、INTJの人達の話をする前にINTJに対する認識を巡る状況について注意すべきことに触れておきたい。  さて、INTJの人達だが周知の通りあまり居るタイプではない。no

          MBTI:INTJの人達

          テクノロジーと人間観

          ■時代毎の最新のテクノロジーと人間観  我々が「人間とはどのようなものであるか」と考えるとき、身近になった最新のテクノロジーの産物を参考にしていることが多い。これは現代に限らず、新しい思想や理論が登場するとき、その新思想や理論の提唱者の人間観は当時の最先端テクノロジーの身近な産物から着想を得て、思想・理論を創り出している。しかし後代になってその思想・理論を理解しようとするとき、最新であった当時のテクノロジーの産物から着想を得ていたのかに関して忘れさられ、成果物の思想・理論だ

          テクノロジーと人間観

          男女は同じか違うかの思想的立場と認識

           世の中はジェンダー平等思想が優勢である(私個人もジェンダー平等主義者である)ので、それだけが妥当な正義の思想と勘違いする人も多い。しかし別にそうと確定している訳ではない。すなわち、現段階において「男女は同じなのだ」という思想と「男女は別なのだ」という思想のどちらか一方のみだけが確定的に正しくあるわけではないのだ。  ただし、「男女は同じなのだ」という思想と「男女は別なのだ」という思想は、両立できない。このことは留保条件つきの「男女は原則的に同じだが、例外的に違う部分もある

          男女は同じか違うかの思想的立場と認識

          資本の一般的定式でみるマルクス主義フェミニズムへの疑問

          ■マルクス理論の考え方の基礎  マルクス理論の根本には「資本の一般的定式G-W-G'図式」というものがある。この図式において、Gは貨幣あるいは交換価値、Wは商品あるいは使用価値を示している。資本主義社会に生きている我々にとって、資本の一般的定式の図式に表される現象は、ごくごく普通の現象なので疑問に感じる人間はあまり居ない。それに対して「それはおかしい現象なんですよ」と言うのがマルクス理論である。  マルクス理論では「等価交換こそが正しい。等価交換でないならばそこには搾取が

          資本の一般的定式でみるマルクス主義フェミニズムへの疑問

          男女不平等な本質主義のエコフェミニズム

           フェミニストのダブルスタンダード問題は、実に様々なレベルで存在する。そんなフェミニストのダブルスタンダードに関して「本質主義-実存主義」あるいは「本質主義-構築主義」のダブルスタンダードがある。思想の根幹に関わる部分でのダブルスタンダードなので、「ホント、フェミニストって女の利益になるのなら何でもいいんだな」との感想を抱かざるを得ない。  市井のフェミニストが訳も分からず適当にフェミニズム書籍を手に取ったとき、その書籍が異端の本質主義フェミニズム、とりわけエコフェミニズム

          男女不平等な本質主義のエコフェミニズム

          比較の狂ったフェミ彼女

           フェミニストの間違った比較をテーマにしたnote記事を最近よく書いている。また同じテーマでnote記事を書くのだが、今回はwebメディアで採用され、yahoo!ニュースに転載された以下の記事を取り上げる。  相変わらずのことだが、フェミニストは男尊女卑を言い募らんがためにデタラメを吹聴することに対して罪悪感を感じないらしい。そんな嘆息交じりの感想しか出てこないのは、当該記事が「男尊女卑社会」の結論ありきで、異なる類型の犯罪・同じ類型の犯罪の異なる被害規模の犯罪・検察の求刑

          比較の狂ったフェミ彼女