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ケアの学びのお裾分け

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ケアの学びを皆さんとシェアできるよう、こちらのマガジンにまとめていきます!
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記事一覧

べてるの家の見学から「問題への介入」から「ニーズ適応型の介入」の本当の意味に触れた経験

べてるの家の見学から「問題への介入」から「ニーズ適応型の介入」の本当の意味に触れた経験

こんにちは。
目の前の日常を大切にすることに意識を向けて、毎日、頑張っています!

さて、本記事では2023年10月23、24日にべてるの家に見学に行ってきたときの学びについて、まとめました。見学に行ってから少し日が経ってしまったのですが、毎日コツコツと書きましたので、読んでいただけると嬉しいです。

べてるの家を聞いたことない人もいると思うので、まずはべてるの家について簡単に説明します。

べて

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看護師が持つべき「際立ちの感知」「直感思考」「分析思考」

看護師が持つべき「際立ちの感知」「直感思考」「分析思考」

際立ちの感知:Sense Of salience患者さん、利用者さんの初期把握として、「際立ちの感知」という概念が、臨床判断モデル2022年版(クリスティーン・タナ−)で解説されています。

際立ちの感知とは、何かを識別するとか、分析するとか、そういった思考以前の感知で、ピコッとポップアップが浮かぶような、そんなイメージです。

この際立ちの感知とは、まだ、それらの感知したものが重要かどうかわから

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ケア会議におけるコミュケーション

ケア会議におけるコミュケーション

今回は久々に「ケアの学びのお裾分け」の記事です。

先日、第17回日本統合失調症学会(大会長:山口 創生氏)のシンポジストとして登壇しました。

こちらの学会は、どなたかが私を推薦してくれたようで、昨年からプログラムメンバーとしても携わらせていただいていました。

まず、この学会で私がスゴイと思ったところを紹介させてください。

通常、学会というと大学の先生方が研究発表を行い、それに関して議論する

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受容のあとの「でもね…」は否定

受容のあとの「でもね…」は否定

こちらは9/13のツイートです。
このことについて、もう少し深く語ります。

「But」に注意!対人援助職のコミュニケーション。「それはつらかったですね。あなたの気持ちはよくわかりました」と受け取ったあとの「でもね…」。せっかくの受容も、「でもね…」が続くと否定にしか聞こえません。さらに、この「でもね…」の先に持論が展開されると、それはもはや説教。このあと相手は心を開くことはなくなり、二度と相談し

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精神科訪問看護事業所におけるコロナ対策

新型コロナウィルスに関して、周知の通り感染していても無症状のまま経過するところに怖さがあります。つまり、人からうつされることはもちろん、うつすこともあるということ。
それは、誰もが感染している可能性はあるということです(不顕性感染)。中小規模のステーションにとっては、存続をかけた戦い

訪問看護ステーション運営において、中小規模で運営しているところが多数であり、スタッフの感染により利用者さんへの感

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訪問看護契約を意思決定支援と欲望形成支援から考える

訪問看護契約を意思決定支援と欲望形成支援から考える

國分先生の中動態から精神科訪問看護の契約について考えてみた。家族や周りの支援者が訪問看護の必要性を訴え、本人と面接をした際に、本人の主体に戻しながら意思を確認する作業が行われる。もちろん、その中で「あなたが主体的に訪問看護を使うには〜」という訪問看護の目的も含めた説明もあるわけだが、一方で「契約したのだから、そこに契約者としての責任が生じるでしょう」という考えが湧き上がってくる。しかし、訪問看護が

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トラウマ・インフォームドケアからの学び、その2

トラウマ・インフォームドケアからの学び、その2

前回のおさらい
「なにが起こったのかをお話ししてください」=状況、事実を共有
「何がそのような気持ちにさせていますか」=その状況から本人が主観的に感じたこと。本来の目指している姿との差異が見える。
「いま、何が必要ですか」=それに対して本人のこれまでの経験から何が必要かという主観にアクセス
「あなたが選べる事として」=本人が主導権をもって選択できる感覚(やらない選択も自分が選択しているという認識が

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トラウマ・インフォームドケアからの実践的学び その①

トラウマ・インフォームドケアからの実践的学び その①

TIC本からの実践的学び

私がスタッフを教育しながら常々、感じているのは事実と解釈(アセスメント)と介入(主体に戻す時に何をどのように本人と共有しているのか)が整理されていないことです。その際に事実をきちんとヒアリングしながら共有されていないことに気づくことがあります。

このTICの実際的な表現としては苦しみの構造を(主観と客観的状況の差異)明らかにし、具体的な行動(生活)へ結びつけていく最初

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