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Book Review! はじめます。
Book Review -せんせいのどくしょかんそうぶん- をスタートします。
宿題ででる「読書感想文」。中には苦手な人もいるかもしれません。
本を読むのが好きな人でも、書くのは苦手な人もいるかもしれません。
なぜ、このタイミングで始めるのか?実は、本の感想を書き留めておくのが好きな一部の先生たちで記録をしていました。そんな中、GIGAスクール構想によって、良くも悪くも1人1台のICT端末が導
タイムマシンに乗れないぼくたち
7つの短編で構成されている【タイムマシンに乗れないぼくたち】。
どのお話も印象深かったけれど、共通しているのは、「住んでいる世界から少し外れた場所で何とかがんばって生きている人たち」が主人公だという点、そして、何か大きな事件やハプニングが起きるわけではないけれど、その主人公たちが自問自答しながら悩み、他者との関わりの中で、不確かではあるけれど「道」を見出していく、という点です。
だからこそ、読
成瀬は天下を取りにいく
4月10日に「2024年本屋大賞受賞」が発表され、
大賞に【成瀬は天下を取りにいく】が選ばれました。
それ以前にも様々な文学賞を受賞している本だったので、
早速、読んでみました。
主人公の《成瀬あかり》、今までにない中学生(高校生)でした。
1ページの1行目から最後の章まで、その個性的なキャラクターが一貫して描かれていて、読んでいて爽快感があり、(共感はできないけど)なんだか応援したくなるよう
きみの話を聞かせてくれよ
計7つのストーリーでは、
葛藤、よくある勘違い、自分に対する評価など、
中学生という年齢特有の心情の揺れ動きが丁寧に描かれていて、
共感する場面がたくさんありました。
その中でも、やはりキーパーソンとなっているのが
「黒野良輔」でしょうね。
言ってみれば、脇役です。
でもこの本の主人公とも言えるキャラクターです。
特定の部活に入らずにふらふらと立ち回っているのも、
「人間ほどおもしろいもの、ほか
睡眠の科学~なぜ眠るのか なぜ目覚めるのか~
休みの日にはアレをしたい、コレをしたいと色々考えて早起きしようと意気込みます。
大体、二度寝したり、布団から出られなかったりして午前が失われます。
そして午後に後悔しながらバタバタとやりたいことを進めています。
来週こそはアレをするんだと決意を固めて、休日を終えます。エンドレス。
どうしてこんなにも「睡眠」に惹かれてしまうのでしょう。
寝ている間は生き物として最も無防備になる瞬間ですが、どんな生
「もやもや」の追求に必要な力って?
この「もやもや」が『モチベーション3.0〜持続する「やる気!」をいかに引き出すか〜』を手に取った理由だ。
何者でもない私が、なぜ人様の大切なお子さんを預かっているのか?
何のために教育に関わる仕事をしているのか?
いやいや、こんな考えを持っていてはプロフェッショナルじゃない。
教員としてのプロフェッショナルって何?
あれも、これも、それも、まだまだ何も解決できていないのに、これって教員としてプロ
リカバリー・カバヒコ
まず、題名と表紙に惹かれました。リカバリー? カバヒコ? 表紙のカバの絵は何だろう? そこに座っている女の子はどんな人物だろう?
本の帯に書かれている「カバヒコに触れると、治したいところが回復するという。」「青山ワールドの真骨頂」という文。いろいろと気になりながら、読み進めてみました。
5つの短編から構成されていて、主な登場人物は5人。でもやはり、作家・青山美智子さんらしく、それぞれの人物たち
あつかったら ぬげばいい
あつかったらぬげばいい ヨシタケシンスケ:著 (MOEのえほん)
このシンプルな問いと答えに、どう向きあき合うかがこの本を楽しめるかどうかと思われます。というのは、ほのぼのとしたイラストよりもはるかに内容がシンプルではないから。唸らされたり、ほぉぉと考えさせられたりするのです。
もし楽しめなさそうなら、イラストだけでも十分楽しめます。例えば、
それでいいじゃないか、と思わせつつ、いやでも・・
ペンギンは空を見上げる
「地球は青かった。神は見当たらなかった」
「おれは自分のこの瞳で、確かめたいんだ。ガガーリンが言っていたように、地球は青いのだということを」
「何より。神様なんて、この広い宇宙のどこにもいないのだということを」というプロローグから始まるこの物語。
人類史上初の有人宇宙飛行を成功させたガガーリンの名言を引用しながらも、消極的な考えを持つ主人公。
ただ、本の帯には
【小学六年生、風船で宇宙撮影に挑
Re-born はじまりの一歩
「あの日の二十メートル」/福田栄一 実業之日本社
7人の作家による”再生”の物語が描かれている。その中で印象に残ったのは、福田栄一:著「あの日の二十メートル」だ。
大学生とご老人の水泳を通してのやりとりが描かれている物語である。「心残りを作らずに一生を終えることはできるのか」そんなことはあまり考えてきたことはなかった。後悔しないように、やりたいことはやったほうがいい。この言葉なら聞いたことが