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日本の10代、未来は明るい。テニスの全豪オープン。17歳小田選手が車いすの男子単で四大大会3勝目。ジュニア男子単で17歳坂本選手が初V

日本の未来は10代に託された。そう言っても過言ではない活躍ぶりだ。テニスの全豪オープンで、17歳小田凱人選手が車いす男子シングルスで四大大会3勝目を挙げた。ジュニア男子シングルスでも、17歳坂本怜選手が初優勝を飾った。日本の10代、未来は明るいと断言できそうだ。

オーストラリアのメルボルンで行われた大会。小田選手は初戦からストレート勝ちで決勝まで勝ち上がった。第2シードで臨んでいる小田選手。世界ランキングも2位に位置している。

頂上決戦では、英国のアルフィー・ヒューイット選手との対決。相手は世界ランキング1位でこの大会も第1シードで迎えた好敵手だ。

小田選手は6-2、6-4のストレート勝ちで頂点に到達した。昨年の決勝で完敗した相手に見事なリベンジを果たした。

小田選手は昨年の全仏オープン、ウィンブルドンを制しており、四大大会制覇はこれで3度目となった。

四大大会の車いすシングルスでは、28回の優勝を遂げ国民栄誉賞を授与された国枝慎吾さんが長く活躍してきた。

その国枝さんから後継者と期待されているのが、小田選手だ。国枝さんは小田選手を「全体的にみて、今一番完成されている選手」と高く評価している。小田選手のパワーが一番大きな武器となっていると見ている。

小田選手は全豪を制して、世界ランク1位を奪還した。今後、さらに四大大会で優勝を重ねていくだろう。

そしてジュニアの男子シングルスでも坂本選手が快挙を成し遂げた。第4シードで臨んだ大会。決勝でチェコのヤン・クムスタト選手を下し初優勝に輝いた。

日本人選手が四大大会のこの種目を制したのは、2019年ウィンブルドンの望月慎太郎選手以来2人目だ。

坂本選手は第1セットを奪われながらも、第2セットをタイブレークで奪うと、勢いに乗って第3セットも7-5と制して、初のチャンピオンに君臨した。

優勝を果たした後、坂本選手は刀を射抜くような「侍パフォーマンス」を披露して歓喜を表現した。

この試合で坂本選手は相手のサーブに苦しんだ。それでも、身長195センチの長身から放つフォアの強打を武器にして、逆転へとつなげた。この日、最高球速は210キロをマーク。さらなる伸びしろも期待できそうだ。

小田選手と坂本選手の四大大会での優勝。10代は可能性に満ちている。閉塞感に満ちているように思える日本社会に、明るい灯をともしてくれる若者は、まだまだたくさんいそうだ。

これからは若者たちが社会をリードしていく。10代選手の活躍を見て、その思いを強くした。

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