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"歴史" 系 note まとめ

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2019年6月の記事一覧

「学校では教えてくれない世界史~日本、ヨーロッパと出会う~」②

シン・サンモク著 今日は雨で、久しぶりに一日中家にいました。たくさんの雨の中、大阪では明日からG20が行われますね。 ここ数日間、頭の中は大航海時代から戦前ぐらいまでを、行ったり来たりしています。ちなみに、大航海時代を調べたところ・・・ 大航海時代(だいこうかいじだい)とは、ヨーロッパ人がアフリカ・アジア・アメリカ大陸への大規模な航海を行い、"発見"した土地で略奪や搾取の限りを尽くした時代。15世紀半ばから17世紀半ばまで続き、主にポルトガルとスペインにより行われた。(

地理からの八艘飛び ~地理とカントの気になる関係~

1、准教授室にて俺はドアをノックした。准教授は苦手だった。俺は歴史は好きだが地理は苦手。なのに単位の関係で、地理の授業も取らなければいけない。諸般の事情で、この准教授の単位は絶対に落とすわけにはいかない。 「入りなさい」 准教授の野太い声。自分を『白い巨塔』の財前(准)教授とでも思っているのか。ギラギラして出世欲にあふれた准教授は、苦手だった。 「…事情はわかった。実は、他の学生からも、救済措置の申請が来ている。そこでだ、地理に関するレポートを書いて提出すれば、単位を認める

「昭和12年とは何か」 宮脇 淳子, 倉山 満, 藤岡 信勝

 友人に薦められて購入。示唆に富む本でした。日本人の現代史の捉え方に問題があるなということは漠然と感じていましたが、自分の問題意識が具体的にできました。サヨク的な自虐史観も、独善的な愛国心を打ち出すウヨク的な言説にも違和感を覚えることが多いですし、その二項対立が、思考停止につながっている気がしていました。し、この本には1つの答えが示されていると思います。  「昭和12年」が世界史の中で日本にとって、節目にあたる年だと共通認識を持って、一流の研究者が分野を超えて語っています。

香港デモの現状と中国の現代史について

香港デモの背景と中国の現代史について34365文字書いたので気長に読んでもらえると嬉しいです。 現在香港ではアジア史上最大のデモが行われています。         ネット上にある日本語の記事も断片的な情報はあるのですがなぜ今回のデモが行われているのか、その原因となった歴史的背景にはどんなことが起きたのか?また中国という国はどんな国なのかについてもわからないかと思います。中国という国があり、そして香港という国があり、ただ原因がありデモをしている。僕は友人に「香港が中国に

深読みで楽しむDetroit: Become Human(0) デトロイトとはどんな場所か

 「デトロイト・ビカム・ヒューマン(以下DBH)」はそのタイトルの通り、ストーリーの99.7%くらいがデトロイトという一つの都市の中で展開するゲームです。そこで、まずはデトロイトとはどんな都市なのか、から見ていきたいと思います。 フランス領デトロイト  といっても、デトロイトがフランス領だったのは1760年までなので、ずいぶんと過去の話です。  デトロイトという地名は、フランス語のデトロワ(Détroit、海峡)に由来しています。  そもそも1701年にフランス人がここに砦

面白い幻想、つまらない現実

カエサルも「ほとんどの場合、人間たちは、自分が望んでいることを喜んで信じる」(ガリア戦記)と言っている。 先日、テレビでみんなが信じたがる嘘歴史をテーマとしていた番組があって面白かった。 否定されていたものの例 ・源義経=チンギス・ハン説 (マンガ「ハーン」は面白いですが…)・東北古代王朝(東日流外三郡誌)・維新の志士集合写真(フルベッキ群像写真) すべて「もし本当にそんなことがあったらワクワクする」ものであり、だからこそ何度否定されてもしつこく残り続けていた。

大河「いだてん」の分析 【第23話の感想】  震災と希望

いだてん第23話は、1923年の関東大震災を描いた。なぜ震災がこれほど克明に描かれたのか。それぞれの登場人物たちの、それぞれの長い一日。 〜あらすじ〜 四三(中村勘九郎)やシマ(杉咲 花)の提案で、富江(黒島結菜)は父の大作(板尾創路)と駆けっこで競走。鍛えた女性は男に勝てると証明する。治五郎(役所広司)はスポーツが育ってきた日本でオリンピックを開催できるよう神宮外苑競技場の完成を急ぐ。方や、孝蔵(森山未來)とおりん(夏帆)夫婦は、貧乏と夫の酒浸りの生活のせいで破局寸前に。

クリオ 歴史と異教的魂の対話/シャルル・ペギー

昨年の秋くらいからだろうか。 読む本の雑多性が増している。 面白そうと思えればジャンルなど気にせず読んでいる。特に読んでいる本のなかで紹介されて興味をもった本があれば、その瞬間にamazonで調べて購入することも多い。 残念ながら絶版になってる本も多いのだけど、売っていれば基本的に買う。届いてすぐ読むかは別物だ。 だから、読みはじめるときには、どんなきっかけで買ったのかを忘れてることもしばしば。何かの本で紹介されてて買ったのは覚えてても、それがどの本だったか思い出せない。

【図解】ゼロからはじめる世界史のまとめ⑰ 1760年~1815年の世界

◆1760年~1815年の世界 産業革命がイギリスで始まる時代さて、ついに今回は世界史の上での重要なターニングポイントである1760年だ。 その転換を生み出す革新的な技術が、ほかでもないイギリスで生み出される。 イギリスでは、農業の技術革新が進み、産業(ものづくり)にかける余裕が生まれるとともに、投資に必要な元手も海外の植民地や奴隷貿易独占権によって豊富だった。さらに、イノベーションに必要な科学的な研究(注:ニュートン、ケプラー、ボイル)も進み、エネルギー源となる石炭も自

【全文無料】世界史でSDGsを学ぼう!(世界史のまとめ×SDGs)

「世界史のまとめ×SDGs」(SDGs世界史)では、われわれ人間がこれまでにこの課題にどう直面し、どのように対処してきたのか、世界史をSDGsの目標と関連づけながら振り返り、未来を描きます。  分量は新書約3冊分。全文無料。どこから読んでもかまいません。  SDGsとは、「世界のあらゆる人々のかかえる問題を解決するために、国連で採択された目標」のことです。  言い換えれば「2018年になっても、人類が解決することができていない問題」を、2030年までにどの程度まで解決する

再生

第2次世界大戦を漫画化

すごく、歴史の流れ、心情が分かりやすく書いてあります。

「水引の歴史」をいらすとやさんのイラストで振り返ってみる

こんにちは! 紙単衣の水引デザイナー小松です。 今回は日本の伝統工芸として知られる「水引(みずひき)」の歴史を、フリー素材サイト「いらすとや」さんのイラストとともにほのぼのと振り返ってみたいと思います。 ●日本の贈答文化のはじまりは、小野妹子さんら一行飛鳥時代に遣隋使・小野妹子さんら一行が隋から帰還した際に、答礼使が持っていた宮廷への贈り物に航海の無事を祈って紅白の麻紐が結ばれていました。以来、宮廷への献上品には紅白の麻紐を結ぶことが習慣になったと言われています。(諸説あ