死角計

作家志望。文字だけで戦うことは出来ないのか。

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作家志望。文字だけで戦うことは出来ないのか。

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  • テーマ付き短文

    何か特定の単語を元に短い文章を書き連ねています。テーマを当ててみてくださると嬉しいです。

  • 「ターコイズフリンジ」

    中編第二作目。

  • 作品群

    短編やらなんやら。名刺代わり。

  • 「希死念慮は明日の向き」

    処女作。

  • 詩。のようなもの。

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固定された記事

現段階での投稿作品

創作大賞2024。クリエイター達が奮って作品を投稿・応募し、ひしめきあっているこの祭典。 取り敢えず、現時点で出せる作品は全て投稿させていただきました。 ・作家を志…

死角計
3週間前
5

映画「ルックバック」のムビチケカードが届いた。特典である栞がどうしても欲しかった。
度肝を抜かれた作品。藤本先生の才能は読切や連載2作を見れば疑いようがないが、本作があるのとないのではこと話が変わってくる。それほどに先生の評価を何段階も跳ね上げた傑作と思う。
公開が待ち遠しい。

死角計
1日前

アンメット第七話。相変わらず日本料理屋の出す全ての品が食欲をそそる。ぶり大根が食べたくなった。
三瓶のミヤビへの思いと仕事を天秤にかける辛さが痛々しい。星前先生の良い奴ぶり。そして綾野先生の柵。
最後の引きの演出がニクイ。

まさか今泉監督が出演なさるとは思わなかった。笑った。

死角計
2日前

アンメット第六話。冒頭からワクワクする出だし。物怖じしない三瓶。そして鋭い洞察力・慧眼。
採血や霧吹きの細かなシーンが愛おしい。加えて影のエピソード。
そして綾野先生から目が離せない。やはりこういうキャラクターに弱いです。
来週は飯田基祐さんが出るみたいで楽しみ。

死角計
10日前

春に聴きたくなる曲はありますか?

春ももうそろそろ終わりを迎えます。 が、ここで少し春の音楽について、それに付随して好きな曲について、書き出したくなったので記事にしようと思います。 春といえば、…

死角計
11日前
1

アンメット第五話。
ミヤビと星前の接写の演技合戦は見事。やはりこの作品は眼の演技が素晴らしい。
他にも、ノートを透かすとこや、ロールキャベツ、森との朝など見どころたくさん。
最後、皆がジョッキの中で一人湯呑みの三瓶が好きだし、僅かに微笑んでいるのを見てたまらなくなった。

死角計
2週間前
2

死ぬまでに万人を心の内から許容出来る人間になっていたい。
でもその為に労力を割いたり、懸命になる必要はなく、生き急いではいけないとも思う。
等速で生きる人生で、その境地に辿り着けたらいいなという浅はかで淡い願い。

死角計
2週間前

声の届かない場所で、いくら叫んでも、踠いても。誰も応じてくれない。何年も時間をかけた。ここにいるよ、と気づいてもらえるように。
口下手なら物語で示せばいい。登場人物が、その人間模様が、人を動かせばいい。
一人前じゃなくていい。半人前でも、やれることをやって楽しんでいたい。

死角計
3週間前
1

アンメット第四話。若葉さん演じる三瓶のブレなさが見てて気持ち良い。綾野先生のキャラ立ちも素晴らしく、岡山さんの味のある演技が心に刺さる。
ふと思ったが杉咲さんの提供CMの数がすごい。業界の需要が凄まじいと実感。

死角計
3週間前
2

成果を急いて、人生が疎かになる。
万事に苛立ってしまうほどに余裕がない。大成していない夢追い人は皆そうだ。常に憤りを感じたままでいる。それは、イライラしている他人を見ると高確率で同志だと思うほどに。

死角計
3週間前

【再投稿・短編】「album」

 もし、人生が二つあったら、貴方はどうしますか?  夢のようだと浮かれるのでしょうか。あるいは、そうなのだけれど。  暗黒が無限に続く。  どこを見ても闇、闇、闇…

死角計
3週間前
4

今日もやりたいこと過多の1日が幕を開けた。
そして24時間の短さに辟易しながら1日を終え、オートマティックに明日が繰り返される。

羽を休める時間が惜しい。

死角計
3週間前
2

小説を書いていると、登場人物を俳優で考えてしまうこともある。はじめはなかったが、次第に夢想するようになった。「この作品はこの方に主演を務めてもらいたい」などと映像化の望みを抑えられない。
執筆時はもちろん、良い映画に巡り合ったりすると、それはいつまでも強く大きくなっていく。

死角計
3週間前

ターコイズフリンジ⑤完

 インターホンが雨音の中を潜り抜ける。彩月は一人、窓を叩きつけるその音に耳を澄ませていた為、聞き漏らしはしなかった。  突然の豪雨。高い湿度に見舞われ快適とは程…

死角計
4週間前

イヤホンを家に忘れてしまった。今日はしっとりとした雨が降っていた。イヤホンを着けずに街を歩くのは初めてではない。意識的に外すことはよくある。だが手元にないというのは話が変わってくる。こんなにも心細いものなのかと思った。音楽に依存している。
今日一日はしっとりとした雨が降っていた。

死角計
1か月前

ターコイズフリンジ④

 土曜日。今日も彩月は外出している。  正水はというと、特にやるべき仕事も無かったので暇を持て余すこととなっていた。こんな暑い中よく外へ出る気が起きるものだと思…

死角計
1か月前
5

現段階での投稿作品

創作大賞2024。クリエイター達が奮って作品を投稿・応募し、ひしめきあっているこの祭典。
取り敢えず、現時点で出せる作品は全て投稿させていただきました。

・作家を志してからの処女作「希死念慮は明日の向き」

・第2作「ターコイズフリンジ」

・初の短編「album」

応募期間が終了するまで執筆は続けます。
もう一作は必ず。出来ることならさらに追加して短編を投稿します。
時間は有限であり、止まっ

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映画「ルックバック」のムビチケカードが届いた。特典である栞がどうしても欲しかった。
度肝を抜かれた作品。藤本先生の才能は読切や連載2作を見れば疑いようがないが、本作があるのとないのではこと話が変わってくる。それほどに先生の評価を何段階も跳ね上げた傑作と思う。
公開が待ち遠しい。

アンメット第七話。相変わらず日本料理屋の出す全ての品が食欲をそそる。ぶり大根が食べたくなった。
三瓶のミヤビへの思いと仕事を天秤にかける辛さが痛々しい。星前先生の良い奴ぶり。そして綾野先生の柵。
最後の引きの演出がニクイ。

まさか今泉監督が出演なさるとは思わなかった。笑った。

アンメット第六話。冒頭からワクワクする出だし。物怖じしない三瓶。そして鋭い洞察力・慧眼。
採血や霧吹きの細かなシーンが愛おしい。加えて影のエピソード。
そして綾野先生から目が離せない。やはりこういうキャラクターに弱いです。
来週は飯田基祐さんが出るみたいで楽しみ。

春に聴きたくなる曲はありますか?

春ももうそろそろ終わりを迎えます。
が、ここで少し春の音楽について、それに付随して好きな曲について、書き出したくなったので記事にしようと思います。

春といえば、松たか子さんの「明日、春が来たら」のぴったりな時期。
曲や歌詞はその時聴く状況や環境によって如何様にも変わります。千変万化は創作物の基本です。春にこの曲を聴くととてもむず痒い気持ちになると同時に、素敵な歌詞とメロディに魅了されます。暖かい

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アンメット第五話。
ミヤビと星前の接写の演技合戦は見事。やはりこの作品は眼の演技が素晴らしい。
他にも、ノートを透かすとこや、ロールキャベツ、森との朝など見どころたくさん。
最後、皆がジョッキの中で一人湯呑みの三瓶が好きだし、僅かに微笑んでいるのを見てたまらなくなった。

死ぬまでに万人を心の内から許容出来る人間になっていたい。
でもその為に労力を割いたり、懸命になる必要はなく、生き急いではいけないとも思う。
等速で生きる人生で、その境地に辿り着けたらいいなという浅はかで淡い願い。

声の届かない場所で、いくら叫んでも、踠いても。誰も応じてくれない。何年も時間をかけた。ここにいるよ、と気づいてもらえるように。
口下手なら物語で示せばいい。登場人物が、その人間模様が、人を動かせばいい。
一人前じゃなくていい。半人前でも、やれることをやって楽しんでいたい。

アンメット第四話。若葉さん演じる三瓶のブレなさが見てて気持ち良い。綾野先生のキャラ立ちも素晴らしく、岡山さんの味のある演技が心に刺さる。
ふと思ったが杉咲さんの提供CMの数がすごい。業界の需要が凄まじいと実感。

成果を急いて、人生が疎かになる。
万事に苛立ってしまうほどに余裕がない。大成していない夢追い人は皆そうだ。常に憤りを感じたままでいる。それは、イライラしている他人を見ると高確率で同志だと思うほどに。

【再投稿・短編】「album」

 もし、人生が二つあったら、貴方はどうしますか?
 夢のようだと浮かれるのでしょうか。あるいは、そうなのだけれど。

 暗黒が無限に続く。
 どこを見ても闇、闇、闇。平衡感覚も狂う程の単色。位置を測るだけの基準すらどこにも無い。
 そんな黒が支配する空間に、一つだけ目を引くものがあった。それは白だ。人のように見える。人型にくり抜かれた隙間のような空白のような。淡い縁取りは、輪郭というには心許ない。

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今日もやりたいこと過多の1日が幕を開けた。
そして24時間の短さに辟易しながら1日を終え、オートマティックに明日が繰り返される。

羽を休める時間が惜しい。

小説を書いていると、登場人物を俳優で考えてしまうこともある。はじめはなかったが、次第に夢想するようになった。「この作品はこの方に主演を務めてもらいたい」などと映像化の望みを抑えられない。
執筆時はもちろん、良い映画に巡り合ったりすると、それはいつまでも強く大きくなっていく。

ターコイズフリンジ⑤完

 インターホンが雨音の中を潜り抜ける。彩月は一人、窓を叩きつけるその音に耳を澄ませていた為、聞き漏らしはしなかった。
 突然の豪雨。高い湿度に見舞われ快適とは程遠い中で、一体誰がここの門を叩くのか。彩月は幾人かの予想を立てながら玄関へ向かう。
 裸足が床に接地するたびに皮膚との間で音を立てる。小気味よく等間隔で発生するそれが室内に響く。外の喧騒に負けじとよく耳に届いた。
「彩月ちゃん。こんにちわ」

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イヤホンを家に忘れてしまった。今日はしっとりとした雨が降っていた。イヤホンを着けずに街を歩くのは初めてではない。意識的に外すことはよくある。だが手元にないというのは話が変わってくる。こんなにも心細いものなのかと思った。音楽に依存している。
今日一日はしっとりとした雨が降っていた。

ターコイズフリンジ④

 土曜日。今日も彩月は外出している。
 正水はというと、特にやるべき仕事も無かったので暇を持て余すこととなっていた。こんな暑い中よく外へ出る気が起きるものだと思いつつ、日頃の運動不足が祟ったのか、立ったまま視線を下に向けるとつま先が見えないくらいには腹部が窮屈そうにしていたので、重い腰を上げる時が来たかと観念していたところだった。
 道ゆく若者がこぞって使用しているブランドのスポーツウェアに身を包

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