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これぞ高校野球…! ~高校野球鹿児島大会レポート④

皆さんこんにちは。
通知表の体育の成績が絶望的に悪かったたまごやきです。

高校野球鹿児島大会レポートも第4回となりましたが、今回は本当に、本当に劇的な試合でした!

興奮のあまり拙い文章になっている部分もありますが、最後までお付き合いいただけると嬉しいです。

高校野球の魅力

夏の高校野球鹿児島大会も大詰め。甲子園の切符を懸け、今日も手に汗握る熱い闘いが全国各地で繰り広げられています。

皆さんにも、球児たちのプレーに、観ている自分が勇気をもらった、
という経験がありませんか?
有名ですが、100回大会での2回戦での実況に、

高校野球はすごい!高校球児はすごい!!

というものがあります。延長13回でのサヨナラ逆転ホームランというドラマを目の当たりにしたアナウンサーが驚きのあまり叫んだ名実況です。最後まであきらめない高校球児のまっすぐな瞳には、不思議な力が秘められていますよね。

「島から甲子園」を目指す大島が学校初のベスト4を懸けて挑んだ準々決勝の相手は、3回戦で昨年の覇者・樟南を破って勢いに乗る出水中央でした。

試合レポート

大島、先制攻撃


大島の最速146キロを誇る好左腕・大野と出水中央の変化球を巧みに操る技巧派右腕・坂口の投げ合いとなった一戦。

大島が誇るサウスポー・大野稼頭央投手
satomiさん撮影

先制したのは大島でした。1回裏、切り込み隊長の有馬が中前打を放って出塁し、一死となった後に3番・主将の武田が左越えに二塁打を放ちます。この当たりで有馬がホームにに還って1点を先制しました。

センバツで3安打を放った1番セカンド・有馬航大選手
satomiさん撮影

出水中央も負けじと反撃。直後の2回表、2本のヒットとバッテリーエラーで出水中央が一死二、三塁の好機を作ります。
しかしそこはドクター・kの大野。連続三振を奪って切り抜けました。

satomiさん撮影

2回裏に大島は有馬の左前適時打で追加点。

このまま大島ペースで試合が進んでいくように思われました、が……

出水中央、逆転

昨年王者の樟南に勝利したようなチームが、一筋縄でいくはずもなく、出水中央の打線は、先頭打者の出塁と、ミート重視の打撃に徹する攻撃で徐々に追い上げてきました。
3,4回に1点ずつ得点して追いつくと、5回には内野安打でついに勝ち越し。6回表にも敵失で点差を広げられます。

大野ー西田の大島バッテリー
satomiさん撮影

更に守りでは、打たせて取るエースの坂口投手を守備陣が盛り立て、流れを渡しませんでした。印象的なのが、6回裏の大島の攻撃。出水中央は、代打攻勢で流れを変えんとする采配をかわしました。先頭の5番・中に右前打を許しますが、盗塁を刺して得点圏に進むことを許しません。続く代打・体岡に右越え二塁打、更なる代打・青木に中前打を浴びて一死一、三塁とされますが、8番・美島の中前に落ちようかという打球をセンター・村山大地が好捕(記録は中直)。最後はこの回2つ目の盗塁を刺して、なんと無失点。

長打1本、単打2本の計3安打を浴びてもホームを踏ませないまさに鉄壁の守備で、試合は完全に出水中央ペースとなりました。

代打でライトオーバーを放った体岡大地選手。
satomiさん撮影

追いすがる大島、引き離す出水中央

7回裏、簡単に二死とされた大島ですが、2番・大野、3番、武田、4番・西田の3連続二塁打で4-4と追いつきます。
しかし直後の8回表、出水中央は2本の適時打で再び2点を勝ち越し。
その裏の大島の攻撃では走者2人を背負ったものの、無失点で凌ぎます。
好投手・大野から二桁安打を放って、試合の流れはもはや決まったかのように思われました。

9回裏の反撃→劇的結末

しかし、試合はまだ終わってはいませんでした。

「甲子園の借りは、甲子園で返す」

これまで何度も逆境を跳ね返してきた大島ナインはまだ、諦めていませんでした。

satomiさん撮影


9回裏、2点ビハインドで一死走者なしの場面。

3番・武田が四球を選び、4番・西田と5番・中が連打で繋いで満塁とします。

笑顔の大島ベンチ
satomiさん撮影

打席には、途中出場の体岡。先程の打席で二塁打を放っています。
ここまで力投してきた出水中央・坂口のコントロールはまだ衰えず、際どいコースにしっかり投げ込んできます。
追い込んだ坂口。粘る体岡。
曇り空の下、見ごたえある攻防が繰り広げられます。

たくさんの観客が見つめる中、坂口がフルカウントから投じた内角へのウイニングショット。

際どいコースへの一球を、体岡は見逃しました。

球審の判定は……

ボール!!!

押し出しで一点差に詰め寄りました!

続く青木はきっちり外野フライを打ち上げて同点とします。

途中出場の青木蓮選手が同点礒飛!
satomiさん撮影
西田心太朗選手、同点のホームイン!
satomiさん撮影
satomiさん撮影

押せ押せムードの三塁側大島ベンチ。沸き立つスタンドの歓声に、
8番・美島が迎えられました。
昨秋の九州大会決勝で3ランを放った美島。塗木監督からは「意外性の男」と呼ばれていました。

彼が、外角低めのボールを引き付けて、コンパクトなスイングで放った打球。
奄美の期待を乗せたその白球は、二遊間を破ってセンター前に運ばれます。

二走の中は本塁へ突っ込みますが、出水中央のセンターが矢のような送球を見せました。

還ればサヨナラ、アウトなら延長戦。

際どいタイミングのクロスプレーに、審判の判定は……

中優斗選手がホームへ!
satomiさん撮影

セーフ!!!!

逆転サヨナラ勝ちで史上初のベスト4進出です!

逆転サヨナラ~!!
satomiさん撮影
勝ったほうも涙!
satomiさん撮影
試合後、健闘を称え合う!!
satomiさん撮影

9回裏一死、二点ビハインドからの逆転劇。
待っていたのは急展開のドラマでした。

2022 鹿児島大会 準々決勝 7月18日
出水中央 001111020  6
 大島  110000203×  7

※大島、史上初の4強進出!

これだから野球は面白い

最後の一瞬までわからない、野球というスポーツ。

長きにわたって親しまれている野球の面白さを、選手たちが全力で教えてくれた、そんな試合だったように思います。

最も熱くて長い夏を掴めるのは、一体どのチームでしょうか。

大島は準決勝で、7月22日の第二試合に霧島市立の国分中央と対戦予定です!

安藤投手との投げ合いに注目ですね!
satomiさん撮影

次なる歓喜の瞬間を、私も楽しみに待つことにしたいと思います。

今回は、日頃から鹿児島の高校球児の表情をカメラに収めてくださっているsatomiさんのご協力で、躍動感ある写真とともにこの熱戦をお届けすることができました!
この場を借りて、お礼申し上げます。

satomiさんのInstagram
https://instagram.com/satomi._.924?igshid=YmMyMTA2M2Y=

今回は拡大版でしたが、最後までお付き合いいただきありがとうございました!
たまごやきがお送りしました。

では、また準決勝のレポートでお会いしましょう!!

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