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結婚は異文化交流だなと思う今日このごろ

現在、転勤族の夫と結婚し、新卒から勤めた会社を退職後、専業主婦兼フリーランスをしています。
その中で、自分の人生を見つめ直し、自分に何が出来るのか、自分の強みは何なのか、世の中に価値提供出来ることはどんなことかを日々考えながら模索する毎日です。

最近仕事が本当に忙しくて(ありがたいことに)、自分がいっぱいいっぱいになっているのをすごく感じています。
忙しくなると、日常の色々なことが見えなくなってきたり、出来ていないことが目についたり、良くないことばかり起きているな~と。

今まではわりと自分にゆとりがあったので、多少のことでも許せていたはずなのに、自分に余裕がなくなってくると、「わたしはこんなに大変なのに、どうしてそんなことも気づけないんだ!!!!」と、矛先が自分ではなく夫に向くことがしばしば。これは良くない傾向ですよね。

結婚してからずっと、夫との価値観の違いに苦しんでおり、この人宇宙人なんじゃないの??と思っていました。(今も思っている)
そこで、最近感じるのが、これは異文化の人と話すときと似ている感覚だなと思います。

これはわたしが会社員時代に海外事業部にいた事、現在外国人向けの料理教室をしていること、また最近2週間ほどヨーロッパに旅行に行って感じた文化や価値観の違いなど、直近で自分の身の回りで感じた価値観の違いから来ていることです。

その時は、そもそも生まれた国が違えば文化も価値観も違うだろう、という前提でいるので割とスッと受け入れられているのですが、結婚生活にもこれを取り入れたほうがいいのでは?と思うので、そのことについて掘り下げて考えて見ようと思います。


自分とは違う人生を生きてきたということを自覚する


そもそも、結婚する人に選ぶ人というのは、全く自分と価値観が違う!ということは少ないかと思います。あえてそういう人の方が新鮮だ!ということもあるかと思いますが、わたしの場合はある程度、自分と価値観が似ていて、人生の目指す方向性も同じような人を選択したなと思っています。

でも、結婚して一緒に生活をしてみると、合わないことばかり!本当にこの人と価値観が合うと思って結婚したのか?と過去の自分に問いかけたいくらいです(笑)

わたしの場合、価値観が合わないというよりは、わたしはやらない行動をする人だな、と言ったほうが良いかもしれません。

例えば、わたしの夫は、洗濯ものを畳むという習慣がないんですよね。シャツやズボンなどは全てハンガーにかけるタイプで、下着類は洗ったものをローテーションで干してある中から使うか、畳まずに引き出しに入れているのをよく見かけます。夫いわくどうせ使うんだから一緒じゃん、とのこと。

テーブルが汚れていてもそのままそこでご飯を食べられるし、床を綺麗だと思っているのか、疲れた~といってフローリングの床にスーツのまま寝そべっても平気です。排水口はつまるまでは汚れてはいないという判断。
夜に飲んだコップを朝もそのまま使えるのに、ビールとワインのグラスは毎回変える(洗うのはわたし)。

ごはん屋さんで注文が決まっていなくても店員さんを呼べる(店員さんを待たせても平気)、観光地や旅行に行ってテンションが上がっても一切何も買わない、遊びに行くときは全部事前に予約する(映画や飲食店も)、気に入ったものはとにかく浮気せずずっと使い続ける、靴と服のバランスが悪いとなんだか機嫌が悪い、わたしの友達も自分の友だちだと思っている。

とにかく「変な人だな~この人」と思うことが多くて、自分に害があるものないもの色々とありますが、自分がやらないことをやっていると、「え??なんで?何この人?」となります。

最初は本当にこの人は宇宙人なんじゃないかなとか、狼に育てられたのかなとか、もしかしてスパイ??とか色々勘ぐってました(笑)
それくらい、生活を一緒にするとものすごく見えてくるものが多いし、自分がいかに小さな世界で自分の価値観で生きていたのかが分かります。

そこで毎回口から出そうになるのが、「普通」という言葉。

わたしの人生を主体にして考えると、普通洗濯物は畳むし、床には寝ないし、メニューは決まってから店員さんを呼びます。わたしは、旅行にいったらそのご当地の名物を自分のためにたくさん買うし、友人や家族の分まで買います。

全部わたしの中では「普通」なんですよね。

でも、きっと夫の中には夫の「普通」が存在していて、それを当たり前として生きてきた。

お互いに当たり前過ぎて、人に言うようなことでもなかったからこそ、今まで問題とも思ってなかったことが、一緒に生活をするようになりお互いに露見してきたという感覚です。
当たり前って当たり前過ぎて、本当に存在が近くないと見えないんだと思います。

自分の親や姉妹では存在は近いものの、生まれたときから同じ家で暮らして同じ生活をしているので、この違和感は感じられないです。むしろ自分の当たり前を形成していくのに加担している存在ですよね。

夫との生育環境の違いを感じた記事はこちらで書いております。

やっぱり夫婦という関係は、自分の当たり前が1番最初にぶつかる瞬間なんだなと思います。

まず、この違いをお互い認識し合うのが大切だなと。
先程のは人様に言える範囲内での夫の行動ですが、自分が考えてもいないような行動や発言をすることがしばしばあるので、「え?なにそれ?おかしくない?」とどうしてもなってしまうんですよね。

そういうときに1番大切なのは、自分の当たり前を押し付けないこと。
自分の「普通」を出してこないこと。

わたしも全部出来ているわけではありませんが、「普通こうだよ!」というよりも「なにそれ、変な人~」と思うようにしています。そして、それを夫に伝えるようにしています。それを聞いた夫は「あなたも変な人だよ」と返してきます。

お互い逆の立場から見れば、変な人んですよね。

すぐに全部直そう、正そう、と思うのは難しいし疲れてしまうんですよね。

あ。この人変な人だ、と思い、思わせる。
変なポイントを相手に伝える。

それが、自分とは違う人生を歩んできたということを、毎日ちょっとずつお互いに自覚させていくコツかなと思います。

結婚生活は異文化交流に似ている


もう一つ思ったのは、夫との生活をしていると、異文化交流しているみたい、ということ。

会社員のころ、海外の取引先の方とオンラインで商談をするとき、殆どの場合時間通りに来ない、ドタキャンされる、など色々な事がありました。
また、今車に乗っているから~と言ってドライブレコーダーのような風景の画面と、こちらはしっかりスーツをきて会議室にいるという、なんともおかしな商談も何度もありました。

先月ヨーロッパに旅行に行ったときには、日本では信じられないようなことばかりで。電車がほとんど全部遅れている、そのことに対して誰も怒ったり文句を言っていない状態。きっとそれが、その国では当たり前になっているからなんでしょうね。

わたしは、え??2時間遅れ??え??なんで?・理由を述べよ!!!てゆうか、一旦謝罪をしてくれ!!!とパニック状態でしたが(笑)

でもそれって、そう言ったところで当たり前と思っている人には通じないんですよね。いくらこちらの主張が正しかったとしても、当たり前に打ち勝てるものはなにもない、無力!となってしまいます。

そこで、よく気持ちを切り替えて前向きにポジティブに物事をみたら?というアドバイスになりがちですが、わたしはポジティブ変換はちょっと苦手なので、その2時間違う観光が出来るじゃん!とか、そんな経験が出来てよかったね!とかは全然思いません。

シンプルに自分の情報収集が甘かったな、海外の電車は遅れるというけどそこまでじゃないでしょ~と見積もりが甘かったな、勉強になったなという感覚になります。

結婚生活も同じで、自分の想定していることの枠を超えてくることが多いんですよね。どれだけ言ってもそれをすり抜けてくるようなことをしてくる。

先日、洗濯洗剤を買ってくるように頼んだら、夫はわたしの頼んだのと違うのを買ってきました。
まあこれは皆さんあるあるだと思います。
わたしが口頭で商品名と色(香り)だけを伝えたので、間違えてもしょうがないなと思います。ただ、めちゃくちゃ大量に買ってきたんですよ。
数量は伝えていなかったけど、確かに1つでいいとは言ってないな・・・と反省。

次は商品のスクショの写真と数量をLINEで送って、これで間違えるわけないだろ!と思っていたら、また違うのを買ってきました。
何で?と聞くと、売り切れていてなかったから、違うメーカーの同じような色の物を買ってきたとのこと。

同じピンクでもフローラルとローズは桁違いに香りが違うぞ・・・と思いながらも今回は1個だけだったので、まあ良しとするか。

でも、商品がなかったことを想定していなかったな、そこまでもすり抜けてくるなと、逆に感心してしまいました。

夫との生活は、自分の思考や行動の枠をだいぶ広げてくれているんですよね。それは、関心することだけでなく、怒りや悲しみや負の感情を湧き起こすこともあるのですが、自分がそんな感情を持っているということも、結婚して初めて感じる感覚でした。

当たり前すぎて価値観が似ている事に気づけていない?


最後に、今まで当たり前すぎてお互い違う価値観を持っていることにびっくりしてしまうという話をしていましたが、逆に当たり前過ぎて2人とも同じ価値観を持っていることに気づけていないということもあります。

これは友人と話していたときに気づいたことなのですが、先日美容院に行ったら、なんと隣の席が夫でした(笑)

びっくりしすぎて、GPSでもつけられているのかな?とお互いがお互いを疑いましたが、もちろんそんなことはなく、付き合う前から同じ美容院に2人共通っていたみたいでした。そしてそれに今気づく・・・

たまたま同じ時間に予約をしていて、たまたま隣の席だったという奇跡的なことが起きて面白すぎたので、それを友人何人かに話しました。

すると、半分くらいの友人から返ってきたのが、「え?そもそもなんで美容院行くのしらなかったの?」ということ。

最初、質問の意図が分からなかったのですが、どうやら夫に美容院行くこと共有していないの?という意味合いでした。

わたしは、「え?普通しなくない?????」っという反応。
でもみんなの話を聞いていいると半数くらいは、美容院に行く報告をするらしい。これは美容院に限らず、色々な予定をだと思います。

とにかく干渉されたくないわたしからしたら、もしこれを当たり前と思っている人と暮らすのはキツイな・・・と思ってしまいます。(その意見がダメと言っている訳ではないですよ!!)

夫に友人からそう言われたんだけど、と言っててみると「え!普通言わないでしょ!」とのことで一安心。

なんだ~自分たちの当たり前がぴったりあっていることもあるんじゃん!となんだか嬉しくなりました。

最後までお読みいただきありがとうございました。


シンバ🦁

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