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[本紹介]新 コーチングが人を活かす:今日から使える3つのポイント

こんばんは、 @ShinjiTakenaka です。
今日も本を紹介したいと思います!
音声はこちらから聞けます!

今日の一冊

今日は、コーチングと言えばこの本、株式会社コーチ・エィの鈴木義幸さんによる「新 コーチングが人を活かす」を紹介したいと思います。

著者である鈴木 義幸さんの経歴は以下のとおりです。

株式会社コーチ・エィ代表取締役社長/エグゼクティブコーチ。
慶應義塾大学文学部人間関係学科社会学専攻卒業。
株式会社マッキャンエリクソン博報堂(現株式会社マッキャンエリクソン)に勤務後、渡米。ミドルテネシー州立大学大学院臨床心理学専攻修士課程を修了。帰国後、有限会社コーチ・トゥエンティワン(のち株式会社化)の設立に携わる。
2001年、株式会社コーチ・エィ設立と同時に、取締役副社長に就任。
2007年1月、取締役社長就任。2018年1月より現職。
200人を超える経営者のエグゼクティブ・コーチングを実施。リーダー開発に従事すると伴に、企業の組織変革を手掛ける。また、神戸大学大学院経営学研究科MBAコース『現代経営応用研究(コーチング)』をはじめ、数多くの大学において講師を務める

私が現在の会社に転職する前、実はこのコーチ・エィを志望し鈴木さんとお会いしたことを今でも覚えています。とても傾聴力があり、人を導く強い目をされている方だなと思った印象があります。

この本は、20年ほど前に一度出版された本のリニューアル本です。
全部で7つのLESSONからなり、コーチングの具体的なスキルが62個も紹介されています。

以下では、具体的な本の概要と特に私が印象に残ったものをご紹介したいと思います。

本の概要

本書では、次のとおり7つのLESSONから構成されます。

LESSON1  相手と自分の発見をうながす
LESSON2  相手と信頼関係を築く
LESSON3  目標達成に目を向ける
LESSON4  視点・切り口を変える
LESSON5  主体的な行動を促す
LESSON6  コーチングの達人に向けて
LESSON7  チーム・組織に対話を引き起こす

コーチングをするうえでまず重要な相手との信頼関係の構築や、目標達成に向けての行動変容や視点の切り替えなどコーチングの基本が1冊で学べる素晴らしい本です。

また、コーチングは1on1のイメージが強いと思いますが、LESSON7に目を向けてみると、チームや組織にとっても重要であるというのがポイントかと思います。

以下では、この本から学んだポイントとして3つお届けしたいと思います。

①LESSON1からの学び:沈黙は怖くない

以前のnoteでもご紹介しましたが、人とのコミュニケーションにおいて大事なことは「相手の話を聞くこと」です。

コーチングでは、相手に様々な角度からの質問をします。でも、大事なのはその質問をした後です。

沈黙が苦手な人って多いですよね。でも、実は質問を投げかけたあと、待ちきれず自分が話をしてしますと、相手の思考の妨げになるのです。

だからこそ、質問をしたあとは沈黙を許容する。もし、話してしまいそうなら本書で述べられているように次のように言ってみましょう。

好きなだけ時間を使ってゆっくり考えてください
それまで黙っていますから

このフレーズを使うことで、あなたも今日から沈黙は怖くありません!

コーチング以外の場面で、「沈黙は避けたい!」そう思う人には、桐生稔さんによる「雑談の一流、二流、三流」は参考になるかもしれません。この本では沈黙を味方につける方法として「踏襲話法」という方法が紹介されています。(無理に新しい話題を見つけるのではなく、前の話から自然につなげる方法)

また、五百田達成さんによる「超雑談力」では沈黙を恐れず、ゆっくりと、トーンを抑えて低い声で話すようにし、自分の話をすることが提案されています。自己開示をすることで自分と相手との距離は縮まりますよね!

②LESSON4からの学び:言いにくいことを言える魔法のフレーズ

次は、LESSON4からの学びを紹介します。相手に言いにくいことがあるけれど、関係性を考えて言いにくい。そんなことありませんか?

でも、実は次のようなフレーズを言うことで相手も受け入れやすいと本書では説明されています。

ちょっといいにくいことがあるんだけど、いってもいいかな?

すごくシンプルですけど、これを言われてNoという人はあまりいません。これは、コーチ等あなたとは違うから見た視点だけどという意味が含まれています

また、いきなり何かを言われるよりも相手も受け止めやすいですよね。心の準備がしやすいのです。

日本一生産性が高いと言われる会社のインタビューを聞いたことがあるのですが、インタビュアーがそのコツは何ですか?と聞いたときに「今、フィードバックいいですか?」がポイントですと言っていたのが今でもよく覚えています。一度、本題に入る前にクッションを挟むことが重要なんだと思います。

今日からフィードバックなどをするときにはぜひこのフレーズを使ってみてください!

③LESSON7からの学び:問いの共有をしよう

最後は、「チームで問いを共有する」についてです。

本書では、リーダーがチームに「問い」を連鎖し、チームメンバーが会社のミッションに向かって実現できているか?を問い直すきっかけを与え、その問いを踏まえ一人一人が自問自答、日々改善するという事例が紹介されています。

そうです。問いというものは必ずしも一人に向かって投げかけられるものではありません。「会社のミッションを達成する」それに向かって自分が何が今日はできるのか?をメンバー全体に共有することもできるのです。

リーダーや事業責任者などは影響力を持つ人です。だからこそ、リーダーや管理職などの人こそが問いをきちんと保ち、その問いを共有することでより強い組織になっていくのではないでしょうか?

もしあなたがチームを導く立場にいるのなら、ぜひ「問い」を共有していきましょう!

最後に

コーチングを学ぶことは、自分の人生の選択肢を広げることに繋がると思います。なぜなら、想定外の質問を通じて、これまで無意識だったところに目を向けることがあるからです。

人は無意識なところには気付きようがありません。

子供のように多くのことに興味を保ち、着眼力を養成することが大事だと思います。

私は普段、コンサルタントとして活動していますが、コーチングも実施しています。もし興味を持っていただけた方はぜひお話しましょう!お待ちしております。

今日も最後まで読んでいただきありがとうございました!

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