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遥かなる地での挑戦記
僕がホールのエントランスにある受付カウンターの所から中を覗いていると、指導員らしき筋肉隆々の、スキンヘッドの黒帯が僕のところにやって来た。背丈は大きくなく僕より少し低いくらいだが恰幅が良く、年齢は五十歳前後に見えた。帯を見ると金線が3本入っているのですぐに3段だとわかった。僕は当時初段であった。
「ハロー」と声を掛けられたので、
「ハロー」と僕もすぐに返答した。すると、
「ここで空手を習いた
騙されていた極真空手の黒帯
昇段審査会
極真空手の昇段審査会と言えば、10人組手が必須でした。一人で10人の上級者を相手に戦わなければなりません。想像以上に厳しい組手です。しかし、当時の城西支部昇段審査会では10人組手は廃止になりました。その理由は、壮年部(35歳以上)の男性道場生が、10人組手の途中で心臓発作を起こし亡くなってしまったということからでした。
それからは10人組手の代わりにより厳しいと思われるような昇
極真空手を始めたきっかけ
極真空手とは
amazon kindleで「イギリスで空手家を目指した英語教師〜遥かなる地での挑戦記〜」の出版にあたって、この小説に登場する(小説では極真の名前は伏せている)直接打撃制である「極真空手」とはどのような空手流派なのか、そしてどうして私がそれを始めたのか、についてお話したいと思います。
極真空手は今さらご説明も必要ないかもしれませんが、故大山倍達先生が作り上げた空手流派であり、