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伝統行事

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吉野山の大名行列を偶然見た

吉野山の大名行列を偶然見た

わたしが吉野山に訪れたとき、偶然にも吉野山では花供懺法会という千年の歴史を持つお祭りの日だった。

それは、蔵王権現の御神木である山桜が満開になったことをご本尊に報告する行事。
奴・僧侶・稚児・鬼・山伏・大名籠など10万石の格式の大名行列が竹林院から金峯山寺本堂まで練り歩く。

金峯山寺というと、役小角が開基した修験道の総本山。
高野山、熊野三山、吉野山、は「紀伊山地の霊場と参詣道」として世界遺産

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【山口県】錦帯橋 伝統を守る機能美の極み

【山口県】錦帯橋 伝統を守る機能美の極み

先日、NHK「ブラタモリ」で放送していた山口県岩国市の「錦帯橋」。
番組ではタモリが中学修学旅行以来2度目とのこと、わたしも同じく少し記憶が残る中学修学旅行以来行ったことがなかったので行ってみた。

大人になると、様々な人生経験と知識を得て見方って変わるものですね。
中学生の頃は楽しいだけだったけど。

錦帯橋は美しく造って架けられた訳ではない錦帯橋は、時として洪水の暴れ川となる錦川に架けられた橋

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京の雅なお祭りの裏側で

京の雅なお祭りの裏側で

京都のお祭りなどで活躍するお馬さん。
この馬の厩舎について、以前記事にした当時は感染症対策で厩舎に入ることはできなかった。

だけど、昨日、偶然この場所を通りかかると門が開いている。
どうやら数年ぶりにオープンすることになったらしい。

中に入り、騎馬隊員(仲田隊員)に話を聞くと、この訓練は馬も大変。学校登校の見守りや交通安全教室だけでなく京都のお祭りという大舞台もある。
馬は何時も音等に驚かない

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【伝統行事】京都「五山の送り火」

【伝統行事】京都「五山の送り火」

本日は、五山の送り火。

「五山の送り火」は、お盆に現世に帰ってきたご先祖さまの霊を再びあの世にお送りする行事。

それだけではなく、これまでに亡くなった全ての方へ思いを馳せ、疫病退散、無病息災、家内安全や五穀豊穣への祈りや願いなども含まれる。

未来へとつなぐ希望の光、とも言うんですね。

今年こそはTVではなくご先祖様の霊を直接お送りしたいと、地元の「妙法」の「法」の字の麓へ。

「法」は、松

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【伝統行事】幻想的で壮観な「花背松上げ」

【伝統行事】幻想的で壮観な「花背松上げ」

昨日8月15日に2年ぶりに行われた京都の伝統行事「花背松上げ」を見に行きました。

15年前に感動して以来、なかなか見に行けなかったけど漸く念願が叶ったのです。

そもそも「花背松上げ」とは、「京都の北部にある花背地区で松明を上げる」という意味。

高さ20mの柱の先端に取り付けた竹籠(カサ)に松明を投げ入れ、点火させて柱を倒すというもの。

柱だけ見れば小学校の頃の玉入れを思い出す。

この行事

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【伝統行事】京都下鴨神社の「みたらしまつり」

【伝統行事】京都下鴨神社の「みたらしまつり」

今年の夏はほとんど外出を控えてましたが、久しぶりに大人しそうなお祭りに行って見ました。

その名も「みたらしまつり」

みたらし団子発祥の地、世界遺産の下鴨神社で7月22日~31日まで行われているお祭りで、その御手洗池に入るんです。

みたらし団子の発祥は、この御手洗池の地底から自然に吹き上がった水泡をかたどったものと言われているそうです。

このお祭りは、そもそも平安時代、貴族は季節の変わり目に

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夏の風物詩「京都五山の送り火」

夏の風物詩「京都五山の送り火」

本日は、五山の送り火。

五山の送り火は、お盆に現世に帰ってきたご先祖さまの霊を再びあの世にお送りする行事。

それだけではなく、これまでに亡くなった全ての方へ思いを馳せ、疫病退散、無病息災、家内安全や五穀豊穣への祈りや願いなども含まれています。

未来へとつなぐ希望の光とも言います。

昨年より、コ口ナ禍で送り火中止の議論もありましたが、地元の方の熱い想いも叶い、なんとか先祖を無事あの世にお送り

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