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小さなヘタな恋のうた
週末、とある川沿いを散歩していた。好きなシャツを着て、メルカリで買ったトラックジャケットに袖を通して、春の道を歩く。
晴れの日曜ということもあり、たくさんの人がいた。マクドナルドを食べながら花見をする女子高生。春爛漫のカップル。ランニングをする初老の男性。犬の散歩をする人。人に散歩させてあげる犬。子どもとキャッチボールをする親。親にキャッチボールをしてあげる子ども。
春というには少し暑くて、せ
だから、がんばります。
銀行で働いていた時間を、コピーライターになってからの時間が超えた。
と言っても、もう1年ぐらいはとっくに超えているのだけど、
ふと振り返ったら超えていた。
広告の仕事がしたくて、したくて、たまらなかったあのとき。それでもなれない、届かないばっかりだった時間があった。
そんな状態で入ってきたものだから、毎日が本当にたのしい。書きたい、考えたい。好きなことをしているだけで、お金はもらえる。世の中に
ありがとう2023!
今年もあと2日。
12月の後半に入り、駆け抜けていく日々がやけに好きで、やけに苦手だ。
特に意味など何もない、大晦日というただの月末と、お正月というただの月初に向けて、みんながドラマの最終回みたいな顔をして生活をはじめる。
銀行の営業というノルマに追われ続けるような仕事をしていたもので、この、月という区切りや、年という区切りのバカバカしさをいつもいつも感じていた。
どんなに大変なノルマを追い
次あるなら優勝してほしいんだから本当に
ザ・セカンドを見た。見終わって、改めて思った。
やっぱり、ぼくは、囲碁将棋の漫才が好きみたいだ。
学校指定の制服屋はほぼ公務員。
大学病院の売店は三軍のパンが飛ぶように売れる。
AV男優は若い頃は憧れるけど、大人になってしんどいのがわかる。
プロ野球選手のダサい私服。
ロベルトバッジョと、ロベルトバッジオ。
満車は、エロワード。ウイスキーのヰ。
書いてるとキリがないけど、
おふたりがおもしろが
ありがとう2022!
いやぁ、「頑張らなあきませんねぇ〜!」言うてますけども。
なにわの漫才師さんのお決まりのフレーズのように自分に言い聞かせ、じたばたした1年だった。
当たり前のことなのだが凡人の日々には、M-1グランプリのように、大きく人生が変わるような瞬間は訪れない。たぶん今後もない。
だけど、1年、365日も生きていたら、ちょっとした忘れられないことが起ることもある。たいていそういうことは、じたばたしていた
ラジオをやってみます。
考え事が好きだ。でも、政治の話や、社会問題について、いろいろ考えることが好きなわけではない。
だから、なんてことないことを考えることをつづけてきた。
となりのおじさんが話してたこととか、いつもおなじ場所で会う鳩のこととか、もしも自分がゾンビになったらどんなゾンビだろうとか。こんなのは序の口だ。
本当に、取るに足らないことを考えて生きてきた。
新聞は読んでいるし、世の中でいま何が起きているかも分
自分なりの恩返しを。
「ぼくの仕事は、幸せに繋がっているんだろうか」
買ってもらった投資信託は、なかなかプラスにならない。
前任の担当者がムチャクチャだったことを聞きながら、
ていねいに、ていねいに、結局おなじように保険をすすめる。
定期預金を出す!と言われたら、「そこを何とか…」と泣き寝入りする。
新卒で、銀行の営業になって3年間。そんなことを、年がら年中、考えていた。
何とか得をしてもらおうと、粗品をごっそり持
ありがとう2021!
高校生の夏、父親を釣りに誘った。
大学には進まず、お笑い芸人になりたいと言った。
父親はこっちを見ること無く、「大学に行け」と一言。
何を話したのか、何が釣れたのか詳しくは覚えていない。
ただ、自分には勇気がなかった。「楽しいことは、大学に出てもサラリーマンでもできる」と言われてしまい、言い返せるようなパワーがなかった。
気がつけば、あれから10年ほど経っている。
Instagramを開けば
和田誠さんに会いに行った。
12月17日の金曜日。東京へ向かう夜行バス。
ぼくは必死に、腹痛と戦っていた。
本当は新幹線なら一瞬なんだけど、あえての夜行バス。前日から旅がはじまる夜行バスが好きで、行きはバス、帰りは新幹線がいつものパターンだ。
なのに、腹痛。大人なのに漏れそう。そんな状態で久しぶりの東京ぶらりは始まった。パーキングエリアについて、トイレに走り込む。最近のパーキングエリアは綺麗だなぁと思いつつ、なんとか滑
開けば、そこが図書室。
小学校の図書室では、よく裏取引が行われていた。
取引の対象は『かいけつゾロリ』。
全校生徒から大人気だったゾロリは、図書室で見かけることが、ほとんどないレア物。
見つけた子はクラスメイトに勝ち誇る。
その結果、「次は俺に貸してくれ!」と複数から頼まれ、契約を結んだ子に翌週渡す。どこか不正をしているような、裏取引感が、そこにはあった。
ゾロリの中でもさらにレア度は分かれる。
「かいけつゾロ