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編集者アワジマンスリーマガジン

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編集者が編集とは何かを求めてさまよい続けます
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記事一覧

なぜ締め切りを守れないライターには良い文章を書く人が多いのか?

締め切りがあるから原稿を書く  締め切りを1ヶ月過ぎた原稿がまだ上がってきていません。 …

中年編集者はどう生きるか

「四十不惑」なんて知らない  島田潤一郎さんの書く文章が好きで、寝る前に読むのがほぼ日課…

震災の教訓とタンス・イン・ザ・ダーク

わずか10秒の揺れで世界が変わった 震災のときはマイナンバーカードを持って避難してください…

傷だらけの編集者が教える「売れない本」の作り方

売れるのは運が良かっただけ? 売れる本の企画を考える。 編集者の至上命題ですが、これが難…

ライティングとは「説得業」。凡庸な文章があふれる世界を生き抜くための執筆学

止まらない凡庸テクストの縮小再生産 ──前回の記事、❤️(好き)が60を超えました。好調さ…

AI時代、出版の価値はむしろ増す? 編集・ライターのためのChatGPT論

認識すべきChatGPTの脅威と驚異 ──この夏異常な暑さが続く中、対話型 AI「チャットGPT(Gene…

書く前は誰もが途方に暮れる。村上春樹が語っていた小説家の条件

書き手の個性なんて吹けば飛ぶようなもの ──定期刊行物の灯が一つ、また一つと消えています。『週刊朝日』に次いで、今度は『レコード芸術』(音楽之友社)の7月休刊が話題になりました。今やここでの定番ネタのような状況と言えますが、「文章講座」のような角度で考えた場合、どんな影響を次世代にもたらすでしょうか。  あっけらかんと言ってしまうと、メジャー系週刊誌や老舗専門誌の終わりは、自分校閲時代の幕開きということになります。 ──それはプロの校正・校閲者の目を通さずに発信され

「面倒な人」とどう付き合うべきか? 止まらない出版界のモラル低下

「狂気と才能は紙一重」で済ませて良いのか? 政財界はいつもながらのことですが、出版界のモ…

「ファンは一人もいないほうがいい」坂本龍一に学ぶ、雑誌は余命をどう生きるべきか?

死んでも好きなあの雑誌➀ 三島由紀夫を超えた「文化英雄」坂本龍一の死 ──インタビューと…

高橋幸宏さんを悼む「あとがき」

死ぬまで好きなあの人❹ 品よく唄うクワイエットマン  須田タケルは近ごろ妙に忙しい。それ…

不機嫌そうなタモリこそタモリ。誰も書けなかった本当のタモリ論

死ぬまで好きなあの人❸ ■40年ぶりに37歳のタモリと<再会>  黄ばんでしまった古雑誌の再…

昭和のたけしと令和の武——北野武

死ぬまで好きなあの人❷  いったい何年ぶりになるのだろう――  表参道交差点から須田タケ…

「ブレーンは会話」明石家さんまが38年前に残した名言

死ぬまで好きなあの人❶ <さんまが肉買ってる!>   LINE メールでそう知らせてきたのは須…

なぜ、本を読む暇もない学生が大量に生み出されてしまったのか?

ベースボールマガジン社の雑誌が相次いで休刊  四十にして惑う編集者のアワジマ(ン)です。残暑厳しい昼下がり、「これから出版業界はどうなるのか?」「編集者はどう生きるべきか?」「紙媒体にどんな未来があるのか?」などと自問自答してみましたが、ついつい眠気が襲って来るので、一時代を築いた名編集者で作家の佐山一郎氏に聞いてみることにしました。で、このプチ好評シリーズも第3回目(1回目、2回目)に。 ──「雑誌に未来はあるか?」の問答もいよいよ3回目となりました。この間、というよ