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ブルーアーカイブ

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『ブルーアーカイブ』の感想記事。「キモく誠実に」をモットーに書く予定です。
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記事一覧

無法者たちの長い夜――『0068 オペラより愛をこめて!』&絆ストーリー感想【ブルー…

 "おはようAgent68。我々の調査によれば、裏社会の暴君ドン・アランチーノが数日後、オペラハ…

灰猫
2か月前
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最推し(鬼方カヨコ)のASMRに狂わされるまでの記録【ブルーアーカイブ】

 「狂う」とは誇張表現のように聞こえるかもしれない。自分でもよくわからない。ただ少なくと…

灰猫
3か月前
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言の葉に染まる心――百花繚乱編1章・感想【ブルーアーカイブ】

 「言霊」。古代日本において、言葉には霊力が宿っており、声に発すると現実に影響を及ぼすと…

灰猫
5か月前
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いつかその傷が足跡になるまで――錠前サオリ・絆ストーリー感想【ブルーアーカイブ】

 挨拶も、  口癖も、  悩みも。本当にそっくりな二人だ。  エデン条約編4章において、…

灰猫
6か月前
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"Teacher"ではなく"Sensei"として――先生について【ブルーアーカイブ】

 往年の「野獣先輩〇〇説」を思い出しますね。現在最も強力なミームと化しているのは「田中角…

灰猫
8か月前
35

これは二人の"物語"――『学漫同人物語』感想【ブルーアーカイブ】

図書館の自由が侵されるとき、われわれは団結して、 あくまで自由を守る。  『図書館の自由…

灰猫
8か月前
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少女は白く儚き花のように――鬼方カヨコについて【ブルーアーカイブ】

 凍ったポッポ。魚マラカス。まぐろみかん。ということで、「"単刀直入に"推しを教えてください」「最推しの魅力を"限界まで"語ってください」という相反する2つのマシュマロが届きました。ありがとうございます――どうすりゃええんや❗❗  まずは単刀直入に。ブルアカの最推しは鬼方カヨコです。これまでの感想記事では「この子の夢女子になれそう」「この子に看病される妄想で高熱に耐えた」「結婚後の生活を真剣に考えた」「求婚した」という道程を辿っています。相変わらず好き放題やってんなあ……と

隠されし遺産を求めて〜あるいはエデン条約編After Story〜感想【ブルーアーカイブ】

 ごめんウイ。本の話に全っっっ然集中できない。この角度はガン見しちゃう。弱い先生を許して…

灰猫
9か月前
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不信の時代、さまよう獣達——カルバノグの兎編2章後編・感想【ブルーアーカイブ】

・高度情報社会はあらゆる主義主張を相対化させる。ポスト・モダニズム思想は、マルクス主義思…

灰猫
9か月前
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錯綜する正義、自由と責任の在り方——カルバノグの兎編2章前編・感想【ブルーアーカ…

・「統合作戦の原則(principles of joint oprerations)」の一つに「機動(Maneuver)」があ…

灰猫
11か月前
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君に捧げる「奇跡」の物語——最終編4章・感想【ブルーアーカイブ】

・挫折の経験——永遠に癒えないその傷を身に刻みながら、なお生き続けようとするのなら、ある…

灰猫
11か月前
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責任を負う者、愛し続ける者(2/2)——最終編3章・感想【ブルーアーカイブ】

・今なら分かる。きっと客観的には何も間違っていなかったのだろう。彼女は最後まで考え得る限…

灰猫
1年前
70

責任を負う者、愛し続ける者(1/2)——最終編3章・感想【ブルーアーカイブ】

・「私」は何者か。「あなた」は何者か。この問いに答えるのは、ある点においては容易だ。どこ…

灰猫
1年前
75

死は近く、希望は遠く——最終編2章・感想【ブルーアーカイブ】

・狼——鋭い眼光、爪、牙を持つ獰猛な獣。一見すると悪や死の象徴のように思えるが、必ずしも一義的に描かれるわけではない。ローマを建国したロームルスとレムスは、幼少期にテヴェレ川に捨てられたが、雌狼に拾われて育てられた。そんな伝説が残されている。狼とは、自然の脅威を跳ね除ける守護者として、そして、子に乳を吸わせて育てる母として描かれることもあるのだ。 ・振り返ってみると、砂"狼"シロコにもその雌狼と同じ側面があった。対策委員会編において、先生をおんぶして助け出したのは、さながら