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2023年4月に読んだ本【読書日記】

こんにちは😌

2023年4月は15冊の本を読みました。
内訳は、

  • 小説12冊

  • エッセイ1冊

  • ビジネス・自己啓発本2冊

今回は、2023年4月に僕が読んだ小説、エッセイなど13冊をまとめた記事です。
各作品で、印象に残ったフレーズを載せました。
あなたにとって響くフレーズがあるかもしれません。

1.『食堂かたつむり』(著:小川糸)

料理は、自分以外の誰かが心を込めて作ってくれるから心と体の栄養になるのだ。

『食堂かたつむり』

2.『成瀬は天下を取りにいく』(著:宮島未奈)

「島崎、わたしはこの夏を西武に捧げようと思う」

『成瀬は天下を取りにいく』

「わたしが思うに、これまで二百歳まで生きた人がいないのは、ほとんどの人が二百歳まで生きようと思っていないからだと思うんだ。二百歳まで生きようと思う人が増えれば、そのうち一人ぐらいは二百歳まで生きるかもしれない」

『成瀬は天下を取りにいく』

たくさん種をまいて、ひとつでも花が咲けばいい。花が咲かなかったとしても、挑戦した経験はすべて肥やしになる。

『成瀬は天下を取りにいく』

3.『羊と鋼の森』(著:宮下奈都)

Audibleでの再読です。

「明るく静かに澄んで懐かしい文体、少しは甘えているようでありながら、きびしく深いものを湛えている文体、夢のように美しいが現実のようにたしかな文体」
「原民喜が、こんな文体に憧れている、と書いているのですが、しびれました。私の理想とする音をそのまま表してくれていると感じました」

『羊と鋼の森』

4.『今宵も喫茶ドードーのキッチンで。』(著:標野凪)

「自分を取り繕ったり自慢をするのってパワーがいるんですよ。だからSNSなんかでそのパワーを真っ正面から受け止め続けるのってけっこう疲れるんじゃないかな、って。よそ見しているぐらいがちょうどいいんですよ。ほら、リスみたいにね」

『今宵も喫茶ドードーのキッチンで。』

「なくなることを心配していても仕方ない。それよりもいまあるものを生かして、やりたいことを思い描いたほうが、ずっといい。時間の無駄にだってならないんじゃないですか」

『今宵も喫茶ドードーのキッチンで。』

5.『コンビニ人間』(著:村田沙耶香)

Audibleでの再読です。

「いいですか。ムラのためにならない人間には、プライバシーなんてないんです。皆、いくらだって土足で踏み込んでくるんですよ。結婚して子供を産むか、狩りに行って金を稼いでくるか、どちらかの形でムラに貢献しない人間はね、異端者なんですよ。だからムラの奴等はいくらだって干渉してくる」

『コンビニ人間』

6.『しろがねの葉』(著:千早茜)

「死にたいと望むことは生きたいと同義なんかもしれん」

『しろがねの葉』

7.『夢をかなえるゾウ』(著:水野敬也)

Audibleでの再読です。

「自分の中に足りんと感じてることがあって、そこを何かで埋めようとするんやのうて、自分は充分に満たされている、自分は幸せやから、他人の中に足りないことを見つけ、そこに愛を注いでやる。この状態になってこそ、自分が欲しいと思ってた、お金や名声、それらのすべてが自然な形で手に入るんや。だってそやろ?自分らは、お金も、名声も、地位も、名誉も、自分で手に入れる思てるかも分からんけど、ちゃうで。むしろ逆やで。お金は他人がお前にくれるもんやろ。名声は、他人がお前を認めたからくれるもんやろ。全部、他人がお前に与えてくれるもんなんや」

『夢をかなえるゾウ』

8.『三人屋』(著:原田ひ香)

朝日は思う。人と言うのは、朝と夜とでこんなに変わるものかと。
いや、一人一人の人間はそう変わっていないのだ。皆、良く知った顔ばかりである。なのに何かが違う。

『三人屋』

9.『スター』(著:朝井リョウ)

「時代を反映してるかとか、多様性やマイノリティを描けているかとか、そもそもそういう観点でジャッジする気も起きないっていう感じ。ていうか、最新の価値観を反映してるからって映画としてクオリティが高いわけでもないしさ。そもそも、一作で多様性描こうとしてる人多すぎじゃない?多様性って一人でやるもんでも一作でやるもんでもなくてさ、同時代に色んな人がいて色んな作品があること、じゃん。色んな極端が同時にあるっていう状態が"多様性"なわけで、私たちは一つの極端でしかないわけじゃん。そんなの当たり前だったはずなのに、そこがごちゃ混ぜになってる感じない?今って」

『スター』

「どんな人でも何かを発信できるようになったとして、受信するのはいつでも変わらず人の心なんです。発信が時代と共にどんな風に変わっても、受信はいつでも人の心なんです。心には大きいも小さいもありません。老化に悩む人もヒルドイドを必要とする人もパワハラを心配する人も、みんな、本気で感情を動かしているんです。その本気に向き合うだけの精査は、必要なはずです」

『スター』

「待つ。ただそれだけのことが、俺たちは、どんどん下手になっている」

『スター』

「本当は比べられないものを比べ続けてたら、いつか、本当は切り捨てちゃいけないものを切り捨てちゃいそうな気がする」

『スター』

10.『夢をかなえるゾウ2』(著:水野敬也)

Audibleでの再読です。

「仕事、お金、人間関係、幸せ……人間の悩みなんちゅうのはいつの時代も同じや。そんで本ちゅうのは、これまで地球で生きてきた何億、何十億ちゅう数の人間の悩みを解決するためにずっと昔から作られてきてんねんで。その『本』でも解決できへん悩みちゅうのは何なん?自分の悩みは地球初の、新種の悩みなん?自分は悩みのガラパゴス諸島なん?」

『夢をかなえるゾウ2』

11.『ランチ酒』(著:原田ひ香)

花開いている。薄切りの牛肉が丼の上に隙間なく敷き詰められて、薔薇のように花開いている。その上に、がりりと黒コショウがたっぷり。
美しい。こんな美しい丼は初めて見た。

『ランチ酒』

「誰かが歩けば、道の小さな石ころが動く。空気も揺れる。どんなことでも、何も変わらないってことはないのよ」

『ランチ酒』

12.『自望自棄~わたしがこうなった88の理由(わけ)』(著:遠藤麻理)

本と男は似ている。一生のものにもなるし、鍋敷きにもなる。

『自望自棄~わたしがこうなった88の理由(わけ)』
マーリーの法則

一方、自分がしたいことに挑戦した時は、たとえ失敗に終わっても、損をしたとしても、別の何かを手にした実感があるのです。そしてそれは、いつか必ず役に立つものだと確信できます。

『自望自棄~わたしがこうなった88の理由(わけ)』
ギャンブルもいろいろ

13.『ドミノ』(著:恩田陸)

人生における偶然は、必然である――。

『ドミノ』

4月の振り返りと5月以降のことについて

4月に読んだ本の中で印象的な作品は『スター』『成瀬は天下を取りにいく』『ドミノ』の3冊です。
特に『スター』の影響は大きく、情報の発信と受信を改めて考えるきっかけになりました。

5月以降は、読書面では読むきっかけ、読んだ時の自分の感じたことを大切にしたいです。本を手に取る時は何らかのきっかけがあるはず。それを言語化してnoteにも残したいですね。読了本は、感想を書くまで他の方の感想はなるべく見ないようにしたいです。

生活面では、睡眠をしっかり取ることを意識したいです。睡眠は体だけでなく、心に与える影響も大きいなと思いました。最近では夜に目を使わないようにしていて、動画よりもラジオを聴く機会が増えました。

様々なことに感謝することも忘れないように😌

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