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20231108「わたしたちの一滴」

泣いたっていい
零れるそれは
あなたのこと
そしてわたしのこと
それくらいの示しを
誰も気にはしない
気にしない
感情の奥の方で
呼んでいる
呼ばれているのは
わたしたちの方
聞き耳を持たずに
大丈夫だなんて
そんなに強くも
そんなに弱くも
ないはずなのに
照れ屋で恥ずかしいし
そんな誰かさんを
誰かが受け止める

揺さぶられた
経験と体験を過ごして来た
そのひとつひとつは
もう忘れてしまっても
どこかが反応して
引っ張って来ては
目の前の事を見つめている
違うかもしれない
けれど関係あるようで
そわそわして
確かめる手はずを
あれこれとやってみて
合致しないかもしれないけれど
そんな感じを感覚に混ぜて
物ごとを類推しては
当て嵌めている
どれもが勝手で
自由に解釈して
納得もできないけれど

不確かさえ
愛おしいのなら
どれだけ与えて
どれだけ奪って
持ちきれない肩の重荷を解いて
わたし自身に聞いてみよう
身体のどこか
記憶の彼方
これからのこと
心配性なあなたのことだから
かまってくれるから
わたしもその一滴を受け止める
巡る身体の隅々まで
他者を行き渡らせ
同じような形態で
わたしたち自身を全うしよう
誘われたら
そこに行ってみて
掛け替えのないその時を送ろう

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