見出し画像

【後編】森のようちえん卒【不登校ムスメ】にインタビュー!8歳の人生観~ J の見守りどないしょ日記~

文 保護者 J



みなさんこんちくわ!
あのぉ、、えっと、、前回の投稿は読んでいただけましたかな、、?!

鳥取県智頭町オモシロ森のようちえん「空のしたひろば すぎぼっくり」を卒園し、現在「不登校」とよばれる立場の我がムスメ。

彼女の感じた「学校ってどんなとこ?」「自分らしい学びとは」「森のようちえん時代に得たもの」「大切にしたい事と葛藤」そんなことが言語化された、見切り発車とは思えない!めっちゃいい感じのインタビュー記事。

今回は後編をお届けしますので!ぜひ!前編もあわせてお読みいただけましたら!このワタクシ!恐悦至極にございますゆえ~~~ぜひに~~!!!



【後編】では、学校以外で過ごす今の生活について、と、勉強の遅れに対する不安は?という質問から、、若干8年の人生において得た「人生観」を語ることとなりました!ワタシも思わず拍手がとまらないような、ありがた~いお言葉が、、。お楽しみに!


インターネットに写真や個人情報を載せることで実生活に及ぼしえる影響については、ムスメに説明し、了承を得ました!


ムスメの基本情報おさらい



名前:ya-co
年齢:令和6年度 小学3年生・9歳
趣味:オンラインゲーム・お絵描き・読書
不登校歴
  :小学2年生2学期から・7ヶ月くらい
最近の過ごし方
  :週1〜3日は【こどもの生活・学習支援事業所「すまいる」】へ。あとはおうちで過ごす人。

3歳までを大阪府豊中市の自宅で保育、その後鳥取県智頭町に移住し、森のようちえん「空のしたひろば すぎぼっくり」に就学まで通う。



・ 「時間の使い方」と「求める学び」



--J:(前回の続き)学校は、自分のペースで自分の時間を大切にすることがやりにくい場所だったんだな。

ya-co:そう、休憩の時間は好きなことできるけど、短いしすぐ終わっちゃうから「何時にはもう教室にいないと遅れちゃう!」ってなって、パッと休憩時間終わる前にダダダーッて教室行かないとだめになっちゃうから。もうちょっとゆっくりしていたいなーって。

--J:でも家に帰ったら自分の時間じゃないの?

ya-co:、、家に帰ったら、自分の、時間だよ。

--J:あー、まあ宿題があったり。

ya-co:そうね、宿題があったりする。

--J:宿題は、あの「しないといけない」と思ってやってたのね?

ya-co:いや、ぅや、宿題はやんないとなんか昼休憩の時にやらされたりするから、自分の時間がないっていう。パッと休憩時間に終わらせて、その後にちょっと遊ぶ、ってかんじになっちゃう。

--J:結局そうなんやね(笑)そしたら自分の時間が、家に帰ってきてからも少ないし学校にいても少ないから、、疲れちゃうわな。

ya-co:なぁ。しかも、睡眠時間も全然とれないの。んー、だってほら、早く起きる時間が早いんだもん。

--J:そうね、それは住んでるところもあるけどね。(スクールバスで20分、その前に自宅からバス停まで20分ほど歩かないといけない地区に住んでますねん、、バス登校の時は起床6時半でギリギリだった)

マイペースに過ごすのは心地いいことだし、朝ゆっくりと過ごしたいのも別に悪いことではないんだよね。ワタシだってそうしたいんだもの。
生活リズムを整えよう!とはよく理解できるけど、みんなそれぞれのリズムがあってもいいんかな。海琳ちゃんの本にも書いてた「その人の生きる時間はその人だけのもの、他の誰のものでもない」みたいなこと。(合ってる?)

ただ、その時間の使い方が「一緒に暮らす家族などにどう影響するか」はちょっと、考えられるようになってほしいかな。
そんで「やりたいことをするためにどう時間を使うか」を「自分で調整する」
ことはぜひやっていってもらおうと思います。その結果はすべて自分にふりかかってくることを理解して、、ワタシもできているとは言えないけど。(うへぁ)

自分のペースを大切にするってことはもしかして自分以外の他の人を尊重するってことと一緒なんか、、

宿題に関しても、一年生の初めのころはウキウキしてやってた記憶が。
勉強ってなんでするんかなーって話したときに「おとなになって、母ちゃん父ちゃんみたいに自分でごはん作ったり暮らしていくためにする」みたいな事言ってた。カシコ!!
だから「自分のために学ぶんだ」という自覚はその頃からあったよね。
それがいつからか、学校での勉強は「自分のための学び」じゃなくなってきたんかしら。

ya-coは学びについて「自分のペースでゆっくり」と言っていたけど、算数の授業を参観したときなど、「理解できた!うれしい、もっともっと!」と熱中してガンガン手を挙げてた。でも先生は他のお友達の理解にも合わせないといけないから授業がya-coのペースでは進まない。あたりまえなんだけどね(笑)
その参観の様子だけとっても「いろんな人がいて、いろんなペースがある」「人のペースを大事にする」ことの学びにはなると思うよ。大事なことだと思う!
でもそれって、学校以外でも肌で感じる機会はたくさんあるし、他でも得ることができる学びのために、本来の「ya-coが求める学び」が少ない場所に長~い時間いることは、、オモシロみに欠ける、わな、、

興味をがまんしたり、やりたい事を曲げなくても!
オモシロいことやハッピーなことからも、大事なもの、、学べるんだぜ!


・ 最近のya-coの過ごしかた



--J:あとはだから、、今はじゃあ、自分の時間がたっぷりあって、、

ya-co:そそ、だから好きなことできるし。お友達がいたらまぁ一緒に遊んだりとかできるけど。まぁだから学校とはぁ、結構あれだなーって。

--J:そら違うわなぁ。。

ya-co:家にいても結構(☜?)楽チンだし、「すまいる」※ にいてもみんなが遊んでくれるし、スタッフさんもやさしいし、、。

※ ya-coが週1~3回通っている【こどもの生活・学習支援事業所】智頭町福祉課が依頼して一般社団法人「つむぐる」が運営。学校との連携あり。利用料無料)

--J:「すまいる」では自分の好きなことを自分の好きなペースでできてるってかんじなの?

ya-co:そうだね。まぁだから、だって、あの~折り紙とか柄付きのとかあって、折り方も全部検索してもらって、お絵描きもこんなのが描きたいな〜っていうのを写させてもらったりとか。

--J:なんか「これをやろうぜ!」みたいな声かけはあんまりしないの?「すまいる」のスタッフは。

ya-co:いや、「ここに行くから、一緒に行く人〜?」(体動かす遊びに誘われたり・お昼の汁物を一緒に作るかどうか)とかは言うよ。
でも無理やりこっちに来いとかは言わないから、自分の好きなペースで行ける。

・ 勉強が遅れる事への不安は?



--J:そうかぁ、、むっちゃいいね。
じゃああと、もう一個聞きたいのが、学校の「勉強」はさ、今ほとんどやってないわけやん。


ya-co:うん、うん、あ〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜わかった!(はいあれが聞きたいんでしょ的な)

--J:それを、ya-coさんは、自分で遅れてるなーとかみんなと違うな〜っていうのは気になってないんかな、っていうのは聞いてみたいなと。

ya-co:いやまぁそういうのんは、ふつうにみんなと違うのは別になんでもいいかなって思って、自分の好きなことやればいいじゃんって思う。
なんか、将来はどうすんの?将来のためにやんないとダメなのよ〜とかふざけて言うお友達とかいるけど、
でも自分はもう将来なんてないなーと思って。

--J:え“?!(まさか、、)



ya-co:だって、だってさぁ、、「今」じゃん。

(ドェエエエエ)
--J:かっこぃいいい〜〜〜〜〜〜〜
(マジかお主)



・ 8歳の持つ人生観




ya-co:え、だってさあ、将来なんてないじゃん。ずっとずっとずっとずっとずっと、今自分が生きてるんだから、別に勉強してなくてもさ、後からすればいいじゃん。

--J:必要になった時にな。それなんか、あれに書いとったな、母ちゃんが読んでた「嫌われる勇気」。読んだ?

ya-co:読んでない。

--J:読んでないのに!すっご。
えーじゃあ、「今じゃん」っていうのは、どっから得た考え方なんですか?ya-coの中から出てきたん?

ya-co:いや、本、、かなあ。
(どんな本読んだんや、、)

--J:本に書いてたん。今がずっと続いてるって。

ya-co:そうそう、だって将来なんてないもん。だって「将来」は「奥」のことだろ?
でも絶対に、人間は、まぁ途中で亡くなっちゃうかもしれないけど、あれじゃん。将来はないでしょ。だって、将来っていったら明日になるんじゃん。明日じゃん。明日には、、なれるじゃん。


--J:そうだね。

ya-co:いちにち過ごせれば明日になれるじゃん。それは将来に着いたってことになるじゃん。だから、将来の夢、って聞かれた時に、、、「夢?」ってなるじゃん。
お絵描き好きで、今やってれば、もういいじゃんってなる。お絵描き好きで、続けてたら、もう将来に着けるじゃん。

--J:、、、ドン!(勢いあまって机を叩くワタシ)坂口恭平が言ってたやつや!「今」叶えるんやな!夢を。

ya-co:そそ、まぁ、うんそうね。将来やりたい事はもう今やればいいんじゃない?って思う。しかも将来なんてないっていう。

--J:そうです、、
メッチャかっこいいっすね、、(感嘆)

ya-co:だって将来は、、今じゃん!ってなんの。絶対。言いたくなんのya-coの頭ん中で。

--J:すげ〜〜〜〜パチパチパチ(拍手)それを今パッっとこう会話の中で自分の気持ちとして言葉にできてるっていうのはすごい事だと思います。

ya-co:いや〜でもね、「今」しか言えないんだよね、、
(これ誰と喋ってるんやっけ)


--J:(興奮)では、「過去」はありますか?ya-coさんに。今より前の事。
なんつーかな。大人はさ、「前」が多いじゃん。母ちゃんだったら39年分の「前の話」があるじゃない。「あーしたらよかったなー」とか「あーしたからこーなってもーたんや〜今が〜」みたいな事を思ってしまったりもすんですよ。
ありますか、8年間の過去?


ya-co:いやぁ〜えぇえ?
いや別に、あれじゃない?だってやることは「今」しかないんだから、もう前の事は前の事で、そん時やる事はそれしかなかったって考えれば、もう全部いい経験なんじゃないかな、、って、、。


--J:マジ、すごいっすね!!ハハハ、、(これ誰と喋ってるんやっけ)




このお方でした。

ya-co:いやだって前やったことで、今も不登校だけど、ちょっと勉強したい時にして、今の感じになれてるから、別に他の道行ってても、他の感じになれただけで、ちょっとづつちょっとづつ勉強も後からすればいいしって感じ。


--J:、、すごいね。すごいと思います。 
ya-co:はい。

--J:はい。じゃあ、
その感じで生きてください!(爆)

ya-co:(笑)はい!いやまぁ、ウニャウニャウニャ、、

--J:なんかすごい話になりましたね。


ya-co:なんか、うん、、へへ。

--J:だから、うん。不登校、とか言ってるけど、ya-coは今大事なことを選んでるだけなんだね。

ya-co:うんそう。

インタビューおわり。


最後に、母 J のおもい。

大阪から智頭に移住して5年。ワタシ自身、家族や夫婦、自分の「前」の話などに向き合うことが自然に多くなっていた。
ここで出会うのはパワフルな人が多い。子どもや自分のおける環境を自分で選択し、生活に信念のある友人に囲まれ「じゃあワタシは?」と。

友人と語り合い、心理学に触れ、自己啓発書を読み、シータヒーリーングを受け、占いや気学、見えない世界と交信できる人にも会ったりして!いろんなアプローチで自分を眺めてみて、苦しいこともあったけど新鮮だった。
そんなことを続けているうちに自分の信念がいつの間にか書き換わっていたように思う。

⭐︎「前」の話ではなく「今」にフォーカスする。
⭐︎
苦しいことを乗り越えて、、がまんして、、だけじゃなくて「楽しい」「ハッピー」な感覚から吸収し、学ぶことができる。
⭐︎他にも、イロイロ。イロイロ!

本でも、他人の受け売りでも、たった8歳の理解でも、何でもいい。人生において大切だと思うことを自分で選択して自分の言葉にして、それを体現しているya-co。母ちゃん、アンタから学ぶこといっぱいあるわ。そして、ワタシからも学んでくれてると信じるわ!ありがとうな!!

"結構"楽チンな家じゃなくて、めっちゃ楽チンな家庭になるよう努めるわね、、

ほんとうに長くなりました。読んで下さった方、
心からありがとうございました。

ぜひ、子どもたちも大人たちものびのびと成長できる「すぎぼ的環境づくり」へ!
そしてあなたの毎日に、クスリと笑えてジ〜ンと染み渡る「すぎぼnote」というひとつの「娯楽」を届けるための!
サポートを!なにとぞ!100円!いやもう一声!嘘です!おいくらでも!よろしくお願いいたします!!ありがとう!愛しています!↓↓↓

この記事が参加している募集

子どもに教えられたこと

子どもの成長記録

#創作大賞2024

書いてみる

締切:

ぜひぜひサポートお願いします!いただいたサポートはどのようにして使うか、、「すぎぼ」がある世界をあなたと楽しんでゆくために、、