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月夜の森の物語【後編】

月替わりのカレンダーが残り2枚になりました。
いつのまに?
こちらの都合も聞かずに
勝手にどんどん流れてゆく時間に、
ちょっと待ってよと声をかけたくなりました。


11月。
私が住んでいる街では、
空気が乾いて空がぽっかりと青くなる季節です。
風は冷たくても陽当たりさえ良ければ、
そこは穏やかなサンクチュアリになります。
たいていは地理に詳しい野良猫が
先に微睡んでいて、
特等席を取られちゃったなあと
苦笑いすることになります。
猫たちはどこが一番いい場所なのかを
よく知っているものです。
私も隣で寝そべりたいな。

年末に向かって
時間の流れに加速度がついてゆくけれど、
2023年を素敵な大団円で終えられるように、
この2ヶ月きっちりこなしていきたいと
思います。

***

日本左利き協会さんのホームページで
掲載させていただいているショートストーリー
『月夜の森の物語』の【後編】が
公開されました。
お時間ある時にでもぜひ
お読みいただけたらと思います。
秋の夜長に似合う物語を書きました。




日本左利き協会さんの旧twitterでも
アナウンスしてくださっています。
こちらのアカウントも
左利きに関して興味深いポストが
沢山ありますので、
ご覧になってみてくださいね。

ところで
握手する時に左手を出すのはマナー違反、
という言葉を聞いたことがある方も
多いかと思います。
海外では左手には悪魔が宿る、などと
言われているようです。
左利きとしては少し寂しい気持ちに
なったりもします。

とはいえ、実生活では
右手と左手は力を合わせて仲良く働いています。
例えば私たちが素晴らしいピアノ演奏を
聴かせてもらえるのも、
ピアニストの両手の協力あってこそ。
(中には片手で演奏される方もいらっしゃいます)
どちらの手も
私の暮らしを支えてくれているのは
たしかなことです。
両手で優しさや小さな幸せを掬って、
誰かの手の中に注いでいけたら。
それをまた別の誰かの手へ、と
どんどん渡していけたらいいなと夢みています。


#ショートストーリー
#短編小説 #物語

文章を書いて生きていきたい。 ✳︎ 紙媒体の本を創りたい。という目標があります。