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交換ノート

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翠とレモンの交換ノートです。同じテーマや音楽ついて考えたことを書き綴り、考え方や表現の違いを楽しむためのマガジンです。
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記事一覧

「その日」が来るまで貪欲に、走り続けていたい。

「その日」が来るまで貪欲に、走り続けていたい。

中学生くらいの頃、『君たちはどう生きるか』が何度目かになるブームを迎えていた。

元々、岩波文庫の少し難解なイメージのある小説だったものが、漫画になって書店の表に並んだ。ブーム、と言っても本好きやビジネスマンでないと気付かなかっただろうから、私と同世代の人のほとんどにとっては"知らない作品"だったと思う。しかしそのとき、私は『君たちはどう生きるか』の漫画を手に取った、

けれど、私がその本を開いた

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lemon no tanka(2024.03.24)

旅行
待ってるねあなたの愛に胸躍る
旅の目的あなたに会いに

新生活
苦しさの底なし沼でもがくのを
やめることさえ苦しいなんで

地元
外に出て眼下に広がる緑世界
絵画の中に飛び込むような

新たに暮らす土地
空飛んで辿り着きたい雲の上
輪っかがくれる私の居場所

若葉
晴れやかな希望を抱き芽を伸ばす
忘れないでね今ある気持ち


窓開けて風の流れに身を任せ
我を忘れて目を奪われる

日向
日向

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私はどう生きるのか

私はどう生きるのか

それは突然だった。大切な人を失ってから人は本当に死ぬんだと実感した。もちろん知識として「人は死ぬ存在だ」ということなんて分かっていた。でも、それはいつかの話であって今すぐの話ではないのだと思っていた。

大切な人が亡くなったその日から「今日も地球は周っていてみんな何事もないように過ごしている」という感覚が私をとても苦しめた。大切な人を失って私はこんなに辛いのに、いつもと同じように今日が来ていつもと

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きみの心はきみだけのもの

きみの心はきみだけのもの

大丈夫心配ないよいつだって
きみの心はきみだけのもの

この言葉私の隣で笑ってる
君の灯りになれるといいな

【檸檬】

チューブから搾り固めたレモンエロウ
私の心を解いてく

はじめてはひと口かじってやめちゃった
きみの横顔眺めてたくて

【水】

きこえないきかなくていいそとの音
わたしの居場所はそこにあるから

飛び込めば、あとは始点を目指すだけ
きみの「頑張れ」ちゃんと聴こえた

【春】

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lemon no tanka (2024.02.19)

檸檬
酸っぱいと敬遠されて自己否定
私の好きなそのままの君


普段なら辿り着かない感情へ
泳いでいける国境超えて


出会いより別れの方が多くなり
別れる人もいなくなりそう


散ってゆき人が離れる喜びを
もしも私が桜の木なら


一日の始まり終わり逆ならば
私はどんな夢を見るのか


希死念慮あなたの気持ち重すぎる
終電前に今日は帰って

こころ
傷ついて破れた心はぎ合わせ
バレない

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風を食み、時限爆弾のような恋心を閉じ込める。

風を食み、時限爆弾のような恋心を閉じ込める。

ヨルシカの曲は友人や妹が好きで、私もずっとヨルシカにハマりそうな予感はずっとあって、よく聴いていた。だけどこの曲は知らなくて、歌詞を見たとき、その文学性に惹かれた。

「タイムカードを押して」「値引きのシールを貼って」「閉店時間を待った」「此処にも客が並んで」と、コンビニでバイトする主人公が浮かぶ歌詞で、まるでコンビニの商品と自分 or だれかを重ね合わせるかのよう。

ネットを見るとこの歌につい

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相手との共通認識を見つけるために

相手との共通認識を見つけるために

大事にしてくれる人は許してくれるからこそ傷つけてしまう、大事にしてくれない人は許してくれないからこそ相手に合わせてしまう。それが矛盾だって気がつけるのは成長した証なのかもしれない。

・・・

ヨルシカさんの「風を食む」を聴いていると相手によって心の価値を変動させている私にスポットライトを当ててくれる。

私を大切にしてくれる人は許してくれるからこそ、心の価値を過剰に上げて私の主義主張だけを押し通

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一聞き惚れした運命の人

一聞き惚れした運命の人

スピッツの『運命の人』という曲が好きだ。

前にもこの曲について軽くnoteで書いたことがある。それとはまた別の記事で、この曲の歌詞をタイトルに冠したnoteを書いたこともある。

幼い頃から密かに考えている結婚式でかける曲の候補は何曲かあって、嵐の『Love so sweet』、『One Love』、そして、スピッツの『運命の人』。

それくらい、好き。

はじめて聴いたのは小学校か中学校の頃に

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偶然出会えたあなたを運命の人にしたい

偶然出会えたあなたを運命の人にしたい

スピッツさんの『運命の人』を聴きながら運命の相手とはどんな人なのだろうかと考えている。

別に恋愛関係でなくてもいい、友達でも家族でもいい、関係性に名前なんてなくてもいいのだが、運命の人がいたらいいなと思う。

その人は運命的に相性が良いとされている相手なのか、それとも私自身が相性を良くしたいと願う相手なのだろうか。

もし仮に「この人が運命で決められた人です」と言って紹介されたとしても私は少し納

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