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読書記録をまとめています.
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メンタルが崩壊しているときの特効薬は小説。社会人になって読めていなかった本の世界にまた戻してくれたのは、私の心を少し落ち着かせてくれたのは、初読みの原田ひ香さんでした。

年が明けてしばらく経ちますが、2023ベスト本

年が明けてしばらく経ちますが、2023ベスト本

すっかり年が明けてしまって、なんなら2024年最初の1ヶ月ももう過ぎ去ってしまいましたが、主に卒論のせいで年内に間に合わなかった2023年の振り返り第1弾・ベスト本記事をこれから書こうと思いますー。

2023年に読んだ本の数は111冊。

おそらく人生で一番本を読み倒した1年だったと思う。2022年は受験期間で離れていた読書習慣がやっと戻ってきた年で、三日坊主ならぬ一年坊主になってしまってもおか

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2023年11月の読書記録

2023年11月の読書記録

この前、遊びまくった10月と11月以降も遊びまくるぜ、という話をしたところだけど、この1ヶ月だけでガッツリ遊びまくった、紅葉狩りも例年以上にディープな場所をたくさん巡った、そんな11月だった。

「卒論をパートごとに毎週提出」がはじまってからは水曜のゼミ前12:00に提出なので、火曜日の夜に「一応取り組みはしましたよ」と言い訳できる程度に、2:30〜3:00くらいまでチョコチョコやって出す、という

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2023年8月〜10月の読書記録

2023年8月〜10月の読書記録

普段、読書記録は本を読み終わった時点で読了日とタイトルを下書きにメモり、気が向いたタイミングで写真をまとめて撮影して記事を投稿する前に貼り付ける、という流れで公開している。パリに行く前の1ヶ月、帰ってきてからの1ヶ月は本は読みさえすれど、メモ段階で放置してしまっていた。

そこから下書き状態で1ヶ月。すっかり腰は重くなってしまったけれど、そんな腰を上げざるを得ないくらい素晴らしい本たちと出会えまし

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2023年7月の読書記録

2023年7月の読書記録

先月から心機一転。今月は、最近〜数ヶ月前に積んだ本から数年積み続けた本までの積読消化や再読に努めた1ヶ月でした。

それもこれも楽天カード特典の楽天ポイントが消えたから…と言いたいところですが、クレカ初利用分の特典として8/31までの期間限定5000ポイントがまた入ってきたので…また本に消えそうです。

今月の収穫は辻村さんの記事を書けたことです。
うまく言葉にできた自信はないので、また勢いに乗っ

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辻村ワールドは人生の教科書

辻村ワールドは人生の教科書

あの世界の中で、彼らと一緒に過ごし、学んだこと、
貴方の言葉を浴びてこれからの人生を生きていけること。
それを想う時、前が向けます。

辻村作品は、私の名刺代わりの22冊になりました。

はじめまして、辻村深月さん。
大ファンの、翠 swi. です。



私はリアルタイムで追いきれない巻数のシリーズものやリンクものにはあまり手を出さないという傾向があった。(たとえば、東野圭吾さんの加賀恭一郎シ

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2023年6月の読書記録

2023年6月の読書記録

先月の読書記録を読んだら↑こんなことが書いてあったけど、あまりに大嘘すぎる6月を過ごしたことに気づいて爆笑した。

12000ポイントあったはずの楽天ポイントはこの1ヶ月で全て本に消え、現在残り約1200ポイントです。アホすぎやろ、自分。あとアマギフをゲットしたのをいいことに、Amazonでも本をポチった。調子乗りすぎた。

今月は1冊を除き、読了本のすべてが購入本であるのに加え、積読がさらに増え

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2023年5月の読書記録

2023年5月の読書記録

今月、いい加減パリ行きに向けて節約しなければ、となったときに、真っ先に辞めたのが ”本屋に寄り道すること” だった(行かないわけではない)。最寄駅前にジュンク堂があるので外出したときには(それがたとえ ただバイトに行っただけであっても)本屋に寄ってしまって、帰る頃にはいつの間にか新しい本を手に持っていて、交際費と同じかそれ以上に本にお金を使う生活をしていた。

新しい本を買わなくなったことは少し寂

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2023年4月の読書記録

2023年4月の読書記録

"その本"を選ぶきっかけって様々。そのときの気分に合うストーリーだから選ぶ本もあれば、好きな作者だから選ぶ本もあり、数ある人気作の中でも気になったからと選ぶ本もある。

そんな私の、4月の読書記録。

※タイトルを押すとAmazonに飛ぶようになってます

一穂ミチ 『うたかたモザイク』

カテゴリ:ストーリーを味わう、気づきを得る

本作は "一穂ミチさんだから" 、情報を知った日から楽しみにし

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2023年3月の読書記録

2023年3月の読書記録

読書にはいろんな種類があり、”どんな本を選ぶか”には、自分の心の成熟度や現在の自分が何を求めているかが反映されている。

ストーリーを味わう読書、言葉を味わう読書、世界観を味わう読書。
内、ストーリーと世界観は「体験を得る読書」で、言葉は「気づきを得る読書」。そして、読書の楽しみ方は自分の成長に応じてストーリーから世界観へ、読書から得られるものが体験から気づきへ、と変わっていき、自由にその間を行き

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2023年2月の読書記録

2023年2月の読書記録

長らく読後即つぶやきで投稿していた読書記録ですが、本を読みすぎてつぶやきの割合が増えてしまうこと・字数が限られることから、こんな形で半月〜1ヶ月ごとにまとめて投稿することにしました。

少しずつ工夫を凝らしていけたらと思うので(選書理由書いたり)、読書好きのみなさん、改めてよろしくお願いします🌱

町田そのこ『夜空に泳ぐチョコレートグラミー』 

いわゆる連作短編集。ミステリーじゃないけど各話に

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千早 茜『男ともだち』
関係の冷めた恋人、不倫関係の愛人、大学の先輩である男ともだち、がいる主人公。危険な感じがして最初読むもの間違えたんじゃないかって思ったけど、どうしようもなく惹かれて読み進めると、この小説が愛される理由がわかった。第5章の神名と美穂の会話、好きです。

辻村深月『噛み合わない会話と、ある過去について』
人間関係に関する過去の傷を描くもはやホラーな小説。『パッとしない子』と『早穂とゆかり』は佑とゆかりに共感の嵐で、美穂や早穂に苛立ちしかなかった。傷つけた側ってほんとおぼえてないよね。解説も心理士の方なだけあってわかりみしかない。

よしもとばなな『デッドエンドの思い出』
『キッチン』『ミトンとふびん』で完全に虜になったばななさん3読目。根拠のない明るい励ましではない方法で、絶望の中のこころの動きに寄り添って心を絶望から浮かしてくれるような言葉を紡いでいるような小説。幽霊の家と「おかあさーん!」がお気に入り。