鈴木タカラ

役者をしてます。 書くことがしたかった!

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最近の記事

私に旅させられたかわいい私

あの、 自他共になかったことになりかけてるけど、 私フランスも行ったんだよね。 ロッテルダム行きが決まって、せっかくなら他の国も行きたいなと。ヨーロッパ初めてだったから。 小学生のころ好きだった本『青い天使』 日本とフランスが舞台の小説で、大人の都合に振り回される主人公の女の子が、自分のアイデンティティーに悩んだり、友達や家族との問題に向き合って、大人になっていくストーリー。 そこに出てくるセーヌ川やエッフェル塔や、情景として描かれるあれこれをいつか見てみたいなぁ

    • 出れば外も、内。

      ロッテルダムが決まってから、ディスカッションやインタビューに参加した監督が言っていた「会話のレベルが違う」 現地入りしてはじめて、私も感じることとなった。 毎回上映の最後には監督Q&Aがあって、お客さんからの質問は日本語でも答えることが難しい、精神的な、自分と映画を深く考えないといけない複雑なものが多かった。 そして連日party!party!party!な映画祭だけど、そこで交わされる会話は人生、愛、何においても「あなたはどう思う?」 みんな、映画が終わってから自分

      • 仲間を英語でなんと言うだろう。

        長編初主演映画『莉の対』が ロッテルダム国際映画祭でグランプリを獲得しました🏆 北海道でのクランクアップから1年。 オランダロッテルダムでのワールドプレミア。 文字の羅列が想定外。 映画は完成すると、多くの場合まずは映画祭に出品されます。 プレミア、初めての上映を重要視する、なんとも独占欲が強い映画祭さん。 こちらとしても「映画祭で賞を取り、箔を付けて上映」を望んでいたりするのでどっちもどっちですけれども。 とはいえ、日本だけでも毎年莫大な数の映画が生まれ、自分の

        • 優しい言葉は苦手だったはずなのに。

          お疲れ様です2023年。 もう本当に本当に疲れたなぁと思います(笑) この1年を生き切った自分を全力で褒めたい。 どん底の底を掘り進めて、絶望にどれだけの時間を費やしたのか。 もちろん嬉しいことも楽しいこともいっぱいあったけど、私にとって2023年はそんな年でした。 でも聞くとみんなも大変な1年だったみたいだから、みんな本当にとってもお疲れ様でした!みんなみんなえらいえらいえらい! ただ、そんなどん底&絶望のおかげで得たものもたくさんあってね。 今までわからなかった

        私に旅させられたかわいい私

          いつもかばんに、粉なんばん。

          「わびさび」の意味を初めて知った。 なんとなく「日本人の心」とか「誇るべき日本文化」みたいなね、でわかった気になっていた。 日常会話で使うこともないしね。 わびは「侘び」、足りないこと。 さびは「寂び」、時間と共にうつろいゆくもの。 そしてそれらに美しさを見出すことが「わびさび」なんですと。 むちゃくちゃかっこよくない? 粋すぎる。粋の意味もちゃんとは説明できませんけど。 例えば欠けてしまった器の金継ぎだとか、音のない静寂だとか、季節で変わっていく葉の色だとか。

          いつもかばんに、粉なんばん。

          心からSDGs

          「pineapple princess」という曲が好きです。 僕のかわいいパイナップルプリンセスちゃん、イェイイェイみたいな曲。 ダイビングのライセンスを取りに沖縄に行きました。 久しぶりの沖縄。 それはそれは楽しくて、講習以外も日の出から日の入りまでいろんな海をハシゴしてきました。 海に沈んでいく太陽を海の中から見るって。自分も地球の一部になれたような、広くてでっかい人間になれたような、静かで、贅沢で、パワフルな時間。 さて、ダイビングをした日は飛行機には乗れない決

          有り触れた未来

          一番強い言葉はなんだろう。 私は言葉が好きだし、役者も言葉に頼っている仕事。 みんな、なんて大層なことは言えないけれど、せめて両手に収まるくらいの身近な人に、力を与えられる言葉はなんだろうと考える。 悲しむ人がいると分かっていても、死んでしまうんだよな。 そんな話に触れる度、思いは言葉にしないと伝わらないとは言うけれど、「ありがとう」も「またね」も「好きだよ」も、きっとその人を救うことは出来なかったんだろうなと思う。 私の場合、言葉の無力さを感じるのが、自死のニュース

          有り触れた未来

          世の中に当たり前はない、という常識。

          小学校に上がる前の私は500円玉が大好きだった。 大人たちも、ただ純粋に大きさやギザギザを喜んでいるだけの無垢な幼女には、硬貨界最大のその価値も気にせずにホイホイとくれたものだった。 ある時、私は同じ保育園に通う友達めぐちゃんに、そんな500円玉を1枚あげた。 そしてその夜、めぐちゃんのお母さんから家に電話がかかってきて、私は母に怒られた。 いちごが5つあってそれを分けてあげるのは褒められるのに、500円玉は怒られる。その意味がわからなかった。私は大事にしているものを

          世の中に当たり前はない、という常識。

          必要な栄養素

          サシで茶をしばいたことがある女優さんは3人。 コンスタントにしばき続けた人は1人。 その唯一無二の存在が、結婚してアメリカへ旅立った。 いや、かっこよ。 以前事務所が一緒だった先輩の女優さん。 彼女はいつもニコニコしていて、愚痴や悩みを話していても結局は自分で明るい方向へ昇華しちゃうような、一緒にいるとすごく元気をもらえる存在で、大好きな人。 そんな彼女と、旅立ちの前に久しぶりに会った。 泣くシーンの前に水を飲む 、という涙を流す前には涙分の水分を取るというテク

          必要な栄養素

          神様からの招待状

          旭岳 別名カムイミンタラ アイヌの人たちによれば「神々の遊ぶ庭」 前回も書いた映画『莉の対』の出演が決まった時、台本を読んでこの名前と意味を知って、なんて美しいんだろうと思ったのを覚えてる。まだ6月ぐらいだったかな。 その庭に、ついにお邪魔する時がやってきた。 当日教えてもらったけれど、1月はほぼ晴れ間はなし。 何回登ってもお天気に恵まれないこともあるそうで。 それが撮影の日は、地元の人も驚く超快晴。 自称晴れ男・晴れ女はいなかったから(私調べ)、みんなの気

          神様からの招待状

          みんなが好きだという話。

          長編映画『莉の対』 夏から始まった撮影が、ついに、北海道の地でクランクアップを迎えました。 初めての、長編の主演。 役者として目標のひとつだったけれど、いざその役割をいただくと、なんだかとても他人事のようなね。結果的に最後まで、私が思い描いていたような主演感、というかを掴むことはありませんでした。 主演というと、絶対的な信頼感と安心感があって、常に前を向いていて、みんなを引っ張っていって そんな自分を何度も想像してみたけれど、行き着く先はいつも「あ、むりだ。」 撮

          みんなが好きだという話。

          地球みたいな人

          共演した子供が「月がきれー!」と喜んでいました。 「え、どこ?」と聞くと「光ってる丸いやつ!」と教えてくれました。 なるほど。 「太陽じゃないかな?」と言っておきました。 ただまあ子供からしたら月だって太陽だってどっちでも良いよね。明るいうちにも月は出てるしね。 そんな事を思っていたら、 あれ、そもそもなんで月は形が変わるのに、太陽はいつでも丸いんだ? というたぶん基礎中の基礎に立ち返りました。 中2で理科を諦めた人の現実。 太陽は同じところで光り続けるけど、月

          地球みたいな人

          昼と夜より大事なこと

          ちぎりパン。 友達のちぎりパンが誕生しまくっています。 この世に生まれて数日の生き物は、やはりまだこの世のものとは思えないほど軽くて、あったかくて、なにか一生懸命です。 ミルクを飲んだ後に赤ちゃんがフニャフニャと泣き出して、友達が「眠いかぁ〜眠いねぇ〜」とあやしていました。 お腹が空いた、ミルクくれ。とか うんこ出た、気持ち悪い。とかで泣くのはわかるけど 眠いなら寝りゃ良いじゃん! というのが私の見解で。 それを友達に聞いてみると 「寝方がわからないんだって」と

          昼と夜より大事なこと

          三分の一の伸びしろ

          水って美しいんだなぁ 写真に撮るとそう思えてなんか少し幸せです。 さて、夏が強制終了されるかのように、微妙なお天気の日々ですね。台風も、長居するわ、何度も来るわ。 私は日常で楽しいことを見つけるのが割と得意だと思っているのですが、雨はどうにもこうにも嫌いで、(足元を気にして)下を向くという動作がどうにもこうにもテンションを下げるんですね。 そんな雨を、どうにかこうにか好きになれないものかと、私は雨を好意的に捉える人や言葉に引き寄せられる節があります。 「雨は誰にでも平

          三分の一の伸びしろ

          固定費の追加

          私は遺伝でコレステロールが高い人です。 高校の健康診断で判明したけど、たぶん生まれた時から高かったんでしょう。 コレステロールが高いと言っても、遺伝系は10とか20ではなく、基準値の3倍とか4倍高い。食事や運動で気を遣ってみても得られる効果は雀の涙くらいのもので(ちょっとは意味あるよ)、まぁつまり、レベチで。 そして昔は「毎日30分くらい歩きましょうね」と言われていたものが、ついに先日「お薬飲みましょうね」に格上げになりました。 診察を受けると1ヶ月分の薬の処方箋が出ま

          固定費の追加

          神様との距離

          「京都のお土産です」と暑中見舞いとお守りが届いた。 3つも(笑) しかしこの時代に手書きの手紙は特別だし、 私の仕事を、活躍を、喜びを 応援して、願ってくれる人がいるって、嬉しすぎて心がジンジンするね。ジンジンジン。 3つも一気にお守りが増えたので、持ち歩くには難しいし、仕舞っておくのも勿体ないからどうしようかなと考えた結果、神棚を作ることにしました。 『神棚DIY 』 気持ちよい表現にたどり着きました。 神様が近くなった感じがします。 100均に木の板を買いに

          神様との距離