刀根健

2016年、肺がん(ステージ4)が発覚。翌年、脳転移が見つかり、医師から「いつ呼吸が止…

刀根健

2016年、肺がん(ステージ4)が発覚。翌年、脳転移が見つかり、医師から「いつ呼吸が止まってもおかしくない」と告げられる。さらに両眼、左右の肺、肺から首のリンパ、肝臓、左右の腎臓、脾臓、全身の骨に転移が見つかるが、その絶望的な状況から奇跡的に回復。2017年、がんはほとんど消失。

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  • 日々雑感

    日々思ったこと、気づいたこと、感じたことなどを気楽に書いていきます。

  • 5年後も、僕は生きています。

    新刊「さとりをひらいた犬/ほんとうの自分に出会う物語」を出版させていただいて、この本(僕はこの本を書くために生まれてきた!と感じた本)を、この3次元世界へ出すことが出来たのも、前著「僕は、死なない。」があったからなんだな~と思いました。 そこで、肺癌ステージ4宣告から5年を超えて、その年月や出来事、いまなら分かる気づきなどを振り返って加えていこうと思いました。 今回は、以前ネットに連載していたものをベースに、それに今の気づきなどを書き加える形で、不定期に、気が向いたときに更新してけたらいいかと思っています。

  • さとりをひらいた犬/ほんとうの自分に出会う物語

    主人に仕える勇敢な猟犬・ジョンが主人や仲間から離れ、「ほんとうの自分」「ほんとうの自由」を探しに、伝説の聖地・ハイランドを目指す物語。旅の途中、多くの冒険、いくつもの困難を乗り越えながら、仲間や師との出会いを通じて、聖地・ハイランドに導かれていく。そして、ついにハイランドへの到達を果たすことになるのだが、そこでジョンが見た景色とは…。

  • 死にそうになって気づいたこと、想ったこと

    肺ガンステージ4Bという体験を経て、気づいたことや思ったことを書きます。

  • 『僕は、死なない。』第一部全文公開

最近の記事

今月の診断結果

先週今週と2度にわたって、東大病院で経過観察の診察を行いました。 結果は…問題なし。 頭部MRIの画像では、去年11月にガンマナイフを当てた部分の白いところが若干大きくなっていて、画像診断医のコメントでは「おそらく再発」とのことでした。 その結果を持って、呼吸器のドクターは分子標的薬の変更をした方がいいという考えでした。 ただ腫瘍マーカーの値も標準値の半分2.4でしたので、僕はおそらくこれは放射線を当てた部分が腫れているのだろうと思いました。 そこで、結論は今週診察

    • 『OKから始めよう』

      『OKから始めよう』 ブッダは「人生は苦しみだ」と言いましたが、確かに生きていると毎日毎日いろんな出来事が起こって、まるで嵐の中の小舟のように 右へ左へと揺さぶられ続けます。 「苦しみ」とは何なのか。 様々な解釈がありますが、僕が思うに苦しみとは「自分の目の前に起こっている出来事を受け入れないこと」に原因があると思います。 目の前に起こっている出来事を受け入れないと、その出来事とそれを認知する心の枠組みの間で摩擦が起きます。 この摩擦が熱を発して「苦しみ」と なるの

      • ガンとストレス

        昨日はホルミシスメディカルでお話会でした。 土曜日に後楽園に行ったのに引き続き、都内にお出かけしました。 ホルミシスメディカルは東京駅からタクシーで10分弱、1000円程度の場所にあります。 天然放射線と蒸気の充満したカプセルに入って免疫力を上げるという優れものです。 たくさんのがんの方々が回復されている実績があります。 地下鉄で行くと有楽町線の新富町から徒歩3分です。 そして昨日のお話はストレスについてでした。 ガンになる原因は色々ありますが、その中の大きなも

        • 魂は自由

          ふと気づくと今日で開頭手術から1年経ちました。 (写真は昨年の手術後) 時間が経つの早いものですね。 そういえば手術をする前は、左脳がパンパンに腫れて、最後はまっすぐ歩けない状態でした。 左脳の機能停止の影響で、歯ブラシと間違えて歯磨き粉のチューブを口に突っ込んだり、 髪をとかすとき櫛の平たい背でとかしていたり、簡単な漢字が書けなくなったり、いろんな笑えることがありました。 あれはあれで、面白かったな~ でもでも、そういった体験を通じて分かったことがあります。 そ

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        記事

          気づくと、暖房器具を独占しているジョン…(笑)

          気づくと、暖房器具を独占しているジョン…(笑)

          《超》おススメ本

          とっても素晴らしい本に出会いました。 「親しい人がガンになったら? 無意識に相手を傷つけない言葉選びの方程式」 読みながら何度も「うーん、なるほど」と、うなってしまいました。 ガンになった人の気持ち・心情が、とても丁寧に細かく、たくさんのケーススタディとして分かりやすく書いてあります。 これだけたくさんの事例を集めてインタビューしてまとめるのは、本当に大変だったと思います。 僕自身もガン当事者ですが、僕以外にも同じ立場になった人たちは、こんなことを感じていたんだ、

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          人生とは、体験学習。

          「僕たちは誰なのか」 「なぜここにいるのか」 「何でこの出来事が自分の人生に起こったのか」 僕は人生とは様々な体験をすることによって、気づきや成長をするための「体験学習」の場だと思っています。 僕自身、2016年に肺がんステージ4になってから、 まさに ジェットコースターに乗ったような「体験学習」でした。 その体験をシェアさせていただいたものが「僕は、死なない。」という本です。 そしてその後の気づきや学びをシェアさせていただいたものが「さとりをひらいた犬」です。

          人生とは、体験学習。

          “いいとこ探し”

          今週初め、 脳のMRI 検査の結果を聞きに東大病院へ行ってきました。 実は先々週の診察で呼吸器担当の先生からは 「脳にむくみが出ています、脳転移再発の可能性があります」 と言われていたのですが、僕の直感では「問題なし」とメッセージが届いていたので、全く気にしていませんでした。 でもしかし、再発の可能性があると言われたままでは、あまりいい気分はしないものです。 幸いなことに今週頭に脳の専門家である脳外科の先生の診察が入っていました。 僕は去年3月に脳の開頭手術、11

          “いいとこ探し”

          昨日、経過観察の診察に行ってきました。

          昨日、経過観察の診察に行ってきました。 脳のMRIで若干の腫れが見つかったものの、 腫瘍マーカー問題なし。 嬉しいことに、先月からステロイド薬を変えた(デカドロンからコートリル)ことで、長年のステロイドの服用で疲弊しきっていた副腎君が復活の兆し! 血液中のコルチゾールの値が一気に標準値に入りました。 今までは1年近く全然上がらず(標準値4.4~21.1ところ0.2以下)でしたが、なんと服用3週間で標準値(4.8)に入りました。 やったー! 薬を変えたことによるリ

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          ガンが良くなる在り方

          先日、ガンの方と話をする機会がありました。 皆様もご存知のように、ガンという病気は自分の DNA が変化したものですから、その対処方法も、人それぞれです。 ガンに対する対処療法、 治療方法は抗がん剤治療も含めてやってみなければわからない世界です。 食事療法が効果がある人もいるし、 抗がん剤で良くなる人もいます。 僕は医者ではないので「「あなたにはこの治療が向いてます」 とか「最新の治療方法はこういうものがあって、これが効かなくなったら 、これを試したらいいでしょう」

          ガンが良くなる在り方

          さとりをひらいた犬 翻訳動画❶ https://www.youtube.com/watch?v=KLRVoomgjGQ&t=3s

          さとりをひらいた犬 翻訳動画❶ https://www.youtube.com/watch?v=KLRVoomgjGQ&t=3s

          あけましておめでとうございます。 僕たちは体験するために生まれてきました。 宇宙は僕を使って遊んでいるんです。 だから全てOKです。 悪い体験なんてありません。 それがわかった時、全てが感謝に変わります。 宇宙さん、みなさま、ありがとう、そして、今年もよろしくお願いします。

          あけましておめでとうございます。 僕たちは体験するために生まれてきました。 宇宙は僕を使って遊んでいるんです。 だから全てOKです。 悪い体験なんてありません。 それがわかった時、全てが感謝に変わります。 宇宙さん、みなさま、ありがとう、そして、今年もよろしくお願いします。

          井上尚哉選手に会った日

          読了しました。 あー 面白かった。 2017年5月、僕のガンが進行して、自分の名前が書けなくなったり、目が見えなくなって、 このまま死んでしまうかと思った時、心残りの一つが「 井上選手がどこまで行くのか見れなかったこと」でした。 いま、井上選手は僕の予想をはるかに超えた 地平を走っています。 僕は二度ほど 井上選手と会ったことがあります。 一度目は僕の選手を連れて井上選手とスパーリング(ヘッドギアをつけて の実践練習)をした時、2度目は井上選手が東洋タイトルに挑戦し

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          「照見五蘊皆空 度一切苦厄」

          こんにちは。 今日もいい天気。 般若心経の僕なりの解釈の続きです。 前回、 般若心経の意味は「素晴らしき 向こう側に渡るための教え」と書きました。 今回はその続き「照見五蘊皆空 度一切苦厄」のところ。 「照見」は照らして見る、ということ。 何を照らして見るのかというと、それは「五蘊」です。 五蘊とは「色受想行識」の5つをさします。 それぞれの漢字の意味は、 色…物質 受…感覚器官(眼・鼻・ 耳・舌・身体感覚) 想…サングラス、概念、見え方 行…エネルギー、

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          「向こう岸に渡るための、素晴らしき 教え」

          僕たちがよく知っている最もポピュラーなお経の中で、般若心経があります。 僕も詳しくなかった頃、両親と一緒に祖父や祖母の墓前で般若心経を唱えていました。 その時はどんな意味か、どんな内容か全く考えずに、ただただ手元にある般若心経のひらがなをなぞって読み上げるだけでした。 そこにどんなことが書いてあるのか、どんな内容なのか、ということは全く気にしていませんでした。 僕が般若心経が気になり始めたのは肺がんステージ4から生還して、その後またいろんなことが起こって、その中で ブ

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          「緩和ケア」とは「自分らしく、より楽しく幸せに生きる」こと

          今回、講演会を主催していただいたのは「 庄内プロジェクト」様で、「緩和ケア」普及のためのプロジェクトです。 緩和ケアと聞くと、僕もそうでしたが、終末期医療で、他にもうやりようがなくて、最後に痛み止めを打ちながら死を迎える、みたいなイメージでしたが、お話を聞くと全然違いました。 僕なりに「 緩和ケア」の意味を翻訳すると、「自分らしく、より楽しく、幸せに生きる」ということに尽きると思います。 ですから、大きい意味で捉えると、「緩和ケア」は 健康な人の枠組にも含まれると思いま

          「緩和ケア」とは「自分らしく、より楽しく幸せに生きる」こと