武村拓海

京大M2 登山と写真の記録  小さなものや時間の変化を撮ります。

武村拓海

京大M2 登山と写真の記録  小さなものや時間の変化を撮ります。

記事一覧

固定された記事

「時間」を被写体にする Day to Night photography

夜明けや日暮れの光や色が刻一刻と変化していくさまが好きだ。 歴史的な町並みより、緑あふれる木々より、圧倒的な大自然より、 その場に流れる空気や時間を表現したいと…

武村拓海
6か月前
34

トークショーを終えて

興奮覚めやらぬ翌日朝4時。出演してみて改めて気づいたことが多く、忘れないうちにまとめておこうと思う。 別所先生、U22 2022のカノンさん、同期のうださんと4人で熱のこ…

武村拓海
10日前
19

モネ展で感じた写真の限界について

淀屋橋〜出町柳間で書いたところで止める。推敲はしない。思考の垂れ流しだ。 『モネ 連作の情景』大阪中之島美術館に行ってきた。1500円で75点もの作品を解説付きで観ら…

武村拓海
2週間前
6

GWの立山と剱岳(写真多め)

YAMAPはこちら https://yamap.com/activities/31311294 GWの前半に剱沢に行ってきました。 燕の予定が、テント場予約必須なのを忘れて、急遽剱沢へ。。 相変わらず大混雑…

武村拓海
2週間前
4

自分(たち)の写真展に行ってみた

このような賞を受賞し、東京と大阪のNikonプラザで展示していただける運びとなりました。 実は今回が初めてのプリント。 しかも色校正なし!プリントは完全にお任せ(⇐…

武村拓海
1か月前
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B&W っていいですよね。

まずは作例から。 余談ですが、モノクローム(モノクロ、Monochrome)は「単色の」という意味しかなく、白黒を指すわけではないそうです。 白黒を意味するならBlack and W…

武村拓海
4か月前
6

年越し西穂高岳登山に行ってきました!

明けましておめでとうございます!! 僕が所属しているサークルで恒例となっている年越し登山。 直前まで甲斐駒か西穂高か迷っていましたが、安全をとって西穂高へ。 今回の…

武村拓海
4か月前
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2023年振り返り

今年ももう終わりですね。今年は大学を卒業し、院へ進学。就活に追われつつも、初めての学会に挑戦したり、海外のフォトコンテストで入賞したりと挑戦したこととその結果が…

武村拓海
4か月前
11

焼岳に行ってきました!

とりあえずYAMAP もともと御嶽山に登る予定でしたが、関東や愛知から来るメンバーとの合流が上手くいかず、松本に近いところでということで、急遽焼岳へ。 樹林帯を抜け…

武村拓海
5か月前
4

涸沢カールが最高だった

とりあえずYAMAP 本当は北穂高岳に登る予定でしたが、風速30m弱の中テント泊は不可能だと判断して涸沢に泊まることに。 涸沢カールに行くのは今回で4回目 1回目:2020年…

武村拓海
7か月前
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南岳と連泊登山のすすめ

とりあえずYAMAP メンバーはサークルの後輩の@s.o.u_photoと写真を通じて友達になった @ryo_films。サムネの画像もryo君撮影です(感謝)。 ryoくんのInstagram https://…

武村拓海
7か月前
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鴨川で息抜き

なんか疲れたので、鴨川へ写真を撮りに行ってきました。 京都は都会と自然がすぐ近くに共存しているのがいいですよね。 なかでも鴨川は老若男女、国籍を問わず、思い思いの…

武村拓海
9か月前
11

遺書を書いてみた

2年前から定期的に遺書を書いている。 宛名は家族や当時付き合っていた恋人、友人、研究室の人たち。 思いつく限り迷惑をかけそうな人たちに向けて書いた。 心身共に健康…

武村拓海
9か月前
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梅酒を飲むまでは

何やら不穏な一節を引用しましたが、僕は元気です。 (実験材料はコンタミしました(絶望)) 梅酒があるってだけで人生の幸福度上がるよな~って考えてたときにふとこの…

武村拓海
9か月前
4

GW 残雪期 蝶ケ岳~涸沢カール登山

まずはYAMAP2泊3日、36km、2000m upのいい山行でした! 念願の残雪期北アルプスへ昨年怪我で断念したGWの蝶ヶ岳~涸沢カール登山。今年も天気が悪くて断念かと思いました…

武村拓海
1年前
10

上高地で冬キャンプしてきた

卒論を書き上げ、つかのまの春休み。かねてから計画していた雪上キャンプin 上高地に行ってきました。 1.上高地とは長野県松本市にある、標高1500mの山岳景勝地。年間120…

武村拓海
1年前
15
固定された記事

「時間」を被写体にする Day to Night photography

夜明けや日暮れの光や色が刻一刻と変化していくさまが好きだ。 歴史的な町並みより、緑あふれる木々より、圧倒的な大自然より、 その場に流れる空気や時間を表現したいと思うようになった。 ふと思い出したのは高校生の時に視聴したある写真家の講演。 彼は連綿と続く時間を1枚の写真で表現することで二次元媒体に四次元を移し込むことに挑戦している。 興味のある方は是非彼の講演・作品を見てほしい。 1枚の写真に込められた圧倒的な情報量、物語性に度肝を抜かれると思う。 https://st

トークショーを終えて

興奮覚めやらぬ翌日朝4時。出演してみて改めて気づいたことが多く、忘れないうちにまとめておこうと思う。 別所先生、U22 2022のカノンさん、同期のうださんと4人で熱のこもったトークができ、大盛況だった。僕がただただ楽しすぎただけかも知れないが笑 (MCの別所先生がしゃべり上手すぎた) トークショーは ・自己紹介 ・写真を始めたきっかけ ・写真を発表する意味、展示してみてどうだったか ・U22に挑戦したきっかけは、挑戦してどうだったか ・モニターの感想 ・これからどうして

モネ展で感じた写真の限界について

淀屋橋〜出町柳間で書いたところで止める。推敲はしない。思考の垂れ流しだ。 『モネ 連作の情景』大阪中之島美術館に行ってきた。1500円で75点もの作品を解説付きで観られる機会はそうないと思い、展示期間ギリギリに滑り込んできた。 展示内容はどれも素晴らしく、豊かな色彩と光の表現によって映し出された世界に魅了されるばかりだった。 本展示はモネの〈連作〉に焦点を当てている。同じ場所を季節や視点を変えながら何度も描く表現のことだ。隣のカンバスでは主題となっていたモチーフが、この

GWの立山と剱岳(写真多め)

YAMAPはこちら https://yamap.com/activities/31311294 GWの前半に剱沢に行ってきました。 燕の予定が、テント場予約必須なのを忘れて、急遽剱沢へ。。 相変わらず大混雑のチケット売り場でした。 室堂は登山客よりインバウンドの観光客が多いぐらいでした。 そして圧倒的な太陽。。日焼け止めを塗りたくります。。 4年前に登山デビューを果たした思い出の立山。当時はここから剱岳が顔をのぞかせていることに気づきませんでした。控えめでかわいいです

自分(たち)の写真展に行ってみた

このような賞を受賞し、東京と大阪のNikonプラザで展示していただける運びとなりました。 実は今回が初めてのプリント。 しかも色校正なし!プリントは完全にお任せ(⇐これ重要) SNSで僕より早く見に行った人からきれいだったと褒めていただいてはいたものの、当日までめっっっっちゃ緊張してました。 緊張しすぎて、朝6時に東京入りしてました(開場は10:30) 展示会場の一番奥。ど真ん中に僕の写真が置かれてました。 色はちょっと暗かったかな?テクスチャが強いなとは感じたものの

B&W っていいですよね。

まずは作例から。 余談ですが、モノクローム(モノクロ、Monochrome)は「単色の」という意味しかなく、白黒を指すわけではないそうです。 白黒を意味するならBlack and White とはっきり示さなければならないとか。(伝わると思うけど) ということで僕は一人でB&W photography と呼ぼうと思います。 B&Wにはまり始めたのは2022年の冬ごろから。 このころから撮影の考え方を変えて、俯瞰で見たときにどう映るかを意識して撮り始めました。まだ言語化で

年越し西穂高岳登山に行ってきました!

明けましておめでとうございます!! 僕が所属しているサークルで恒例となっている年越し登山。 直前まで甲斐駒か西穂高か迷っていましたが、安全をとって西穂高へ。 今回の登山の目的は雪山でロールアイス作りでした。 YAMAPはこちら 京都を30日の夜に出発し、愛知在住のOBと合流。愛知県内の快活に宿泊しました。 早朝に買い出しを済ませ新穂高温泉へ向かいます。 奥に見える建物で荷物を整理していると、なんとテントを1張り忘れていることに気がつきました。。。 (10人での登山で、

2023年振り返り

今年ももう終わりですね。今年は大学を卒業し、院へ進学。就活に追われつつも、初めての学会に挑戦したり、海外のフォトコンテストで入賞したりと挑戦したこととその結果が十分に現れ、良い1年だったように感じています。 そんなわけで、2023年を振り返ってみたいと思います! 写真多めでお送りします。 1月パラボラアンテナ担いで赤岳登山 2023年登り始めは八ヶ岳主峰 赤岳でした。テント場所の赤岳鉱泉で紅白を見ようと試み、パラボラアンテナを担いで登山。無事紅白歌合戦を見終えた翌朝。し

焼岳に行ってきました!

とりあえずYAMAP もともと御嶽山に登る予定でしたが、関東や愛知から来るメンバーとの合流が上手くいかず、松本に近いところでということで、急遽焼岳へ。 樹林帯を抜けた瞬間の絶景がたまりませんでした。 下山はソリを使ったり、尻セードで一気に下山しました ※もちろん安全には配慮してます 乗鞍を眺めながら天然の滑り台を下るのが気持ちよかった~ 下山後は駐車場のある中ノ湯温泉へ。 すぐ温泉に浸かれるのが嬉しいですね。 露天風呂から穂高岳がみえるのも素晴らしい。 そして焼き

涸沢カールが最高だった

とりあえずYAMAP 本当は北穂高岳に登る予定でしたが、風速30m弱の中テント泊は不可能だと判断して涸沢に泊まることに。 涸沢カールに行くのは今回で4回目 1回目:2020年秋 紅葉最盛期に 2回目:2021年夏 穂高岳からのエスケープとして 3回目:2023年春 GW残雪期に 天候にも恵まれ念願の三段紅葉を見ることができました! 1日目 京都から5時間ほどドライブして、いつもの沢渡バスターミナル駐車場に止めて、仮眠をします。 平日はバスの始発が6時からなんですね、

南岳と連泊登山のすすめ

とりあえずYAMAP メンバーはサークルの後輩の@s.o.u_photoと写真を通じて友達になった @ryo_films。サムネの画像もryo君撮影です(感謝)。 ryoくんのInstagram https://www.instagram.com/ryo_films/ 南岳から見る北穂高に憧れ、なんとしてもその姿を撮影すべく南岳で2泊する日程にしました。 1日目(上高地~南岳) 相も変わらず激混みの沢渡バスターミナルから始発バスで上高地に向かいます。 登山届を書いて

鴨川で息抜き

なんか疲れたので、鴨川へ写真を撮りに行ってきました。 京都は都会と自然がすぐ近くに共存しているのがいいですよね。 なかでも鴨川は老若男女、国籍を問わず、思い思いの時間を過ごしながら同じ空気を共有している雰囲気が好きです。 ちなみに息抜きといえば、 『1日外出録ハンチョウ』 『野原ひろし 昼飯の流儀』が好きです。 時間やお金の制約の中で工夫をこらして楽しむ姿は素敵だな~と思います。 すこし散歩するだけで世界は被写体にあふれているなと実感しました。 ご覧くださりありがとうご

遺書を書いてみた

2年前から定期的に遺書を書いている。 宛名は家族や当時付き合っていた恋人、友人、研究室の人たち。 思いつく限り迷惑をかけそうな人たちに向けて書いた。 心身共に健康で、両膝と腰のヘルニアだけが老後の心配な23歳がなぜ遺書を書いているのか。 それは山に登るからだ。 きっかけは2年前に友人と登った憧れの槍ヶ岳~穂高岳縦走。 上高地~槍~大キレット~北穂~奥穂~前穂~重太郎新道~上高地の盛りだくさんルートである。我ながらわんぱくだった。 当時の記事はこちら(すかさず宣伝)

梅酒を飲むまでは

何やら不穏な一節を引用しましたが、僕は元気です。 (実験材料はコンタミしました(絶望)) 梅酒があるってだけで人生の幸福度上がるよな~って考えてたときにふとこの一節が頭によぎりました。 京都のバカみたいに暑い夏を乗り切れているのはこの梅酒のおかげかもしれません。 なにやら泡盛、芋焼酎、テキーラあたりも美味しいとの噂を聞きつけ、シンク下が梅で飽和する日もそう遠くないなと。 将来は子供と20年物の梅酒で乾杯したいなと早すぎる妄想に耽ったり。

GW 残雪期 蝶ケ岳~涸沢カール登山

まずはYAMAP2泊3日、36km、2000m upのいい山行でした! 念願の残雪期北アルプスへ昨年怪我で断念したGWの蝶ヶ岳~涸沢カール登山。今年も天気が悪くて断念かと思いましたが、直前に好転。3日とも晴天でした。 1日目 上高地~蝶ヶ岳ヒュッテ 上高地バスターミナルで登山届を提出した後、まずは徳沢園へと向かいます。 2ヶ月前にカメラを壊した魔の小梨平を通り過ぎ、歩を進めます。 徳沢からは果てしない登り。頂上にでるまでずっと樹林帯です。しんどかった~ 気温を読み

上高地で冬キャンプしてきた

卒論を書き上げ、つかのまの春休み。かねてから計画していた雪上キャンプin 上高地に行ってきました。 1.上高地とは長野県松本市にある、標高1500mの山岳景勝地。年間120万人を超える観光客や登山客が絶景を求め上高地を訪れます。 上高地のシーズンは4月中旬から11月中旬。冬は道路が封鎖されるため、登山客しか訪れることができない土地となっています。 冬期に入山するときの注意ポイント 冬期は気温がー20℃に冷え込んだり、雪崩や、落石、地吹雪などが発生したりと、冬山登山と同