子供がいじめを受けて思ったこと
どこかで他人事だったんです。正直言うと。
自分が子供の頃も、イヤなことを言うクラスメイトはいたし、からかわれたりしたことはあった。
だけど、気にしなかった。
でも、いざそれが自分の子供に降りかかってきたときに、さすがにスルーできなかった。
生まれた時からずっと見てきた、愛おしい我が子。
それに何かしらの嫌がらせをするとは、腹立たしい。シンプルにそう思った。
何が起きたの?
中学校に入り、新しいクラスや部活で張り切っていたものの、なぜか朝起きるのができなくなった。
最初は単にやる気がないのか!と昭和風に怒っていましたが、そうではなさそう。
起きる上がるだけでフラフラ。
さすがになんかおかしいと感じ、病院へ行くと
「起立性調節障害」
思春期に起こりやすい病気ならしい。
怒ってごめん。パパの理解不足だった。
ちょっと話はそれるけど、知らない=否定はダメですね。本当にダメ。
だってこの病気、怠け癖なんかではなく、自分ではどうしようもない病気。
その状態で怒られてしまっては、身も蓋もない。
どこかに逃げ場所というか、理解してくれるところが必要なんだと思う。
今までは赤ちゃん〜小学校まで、お世話が中心だった。
少しずつ大人になってきて、だんだん心のケアや考え方についてのフォローが必要になってくる。
学びました。
本当の理由を知ったとき
朝起きれなくなった長男。毎朝6時に一旦起こし、薬を飲ませる。すんなり起きないので一苦労…
でも、本当にそれだけなのか?よくよく話を聞いてみると、どうやら嫌がらせを受けていた模様。
そうか、よく今まで頑張った。
数ヶ月続いていたらしい。
本当のことを言えずに、苦しかっただろう。
それでも、学校に行ってたんだね。
さっそく学校へ連絡。
「いじめ」として認定し、加害者の子供たちへの聞き取りや、親への連絡を実施するとのこと。
いじめの内容は、仲間内でしかわからない単語を連呼し、ニヤニヤ笑うというもの。これを4人でやったと。
毎日、休み時間に毎回…
子供にとっては、学校が世の中すべて。
そりゃイヤになるよ。
学校側の対応としては、
・子供への指導
・親への連絡
・休み時間等も含めた先生の張り付き(監視)で復しゅう防止
とにかく復しゅうが怖いと。言いつけたのがバレるのが怖いと語る長男。
誰が先生に言いつけたのかはわからないようにしつつ、張り付きしてくれることで、環境を整えてくれました。
長男、少し安心したようです。朝起きれないのは変わりませんが、それでも3.4時間目から行くようになった。
徐々にだね。少しずつでいいよ。頑張っているよ。
学んだこと
自分が子供の頃は、学校に行くのが楽しみだったタイプ。
授業はつまらなかったけど、友達と遊び、部活をするのが楽しみだった。
自分がそうだった=我が子もそうに、ちがいない
これ、大間違いですわ。
だって我が子とはいえ、自分と長男はまるで別人。
全然違う人だもん。
だから1つの事象に対して、捉え方も違うのが当たり前。
そして、
知らない=否定
これもダメですね。年をとる典型例。
昔はこうだった。だから今もこうだというのも短絡的。
知らないことは知らないで受け入れ、新しい価値観として学ぶべし。
自分は気にしないタイプだから、気にするな!と長男に言っても、通じないんですよね。そもそも気にしないなら、こうなっていないし…
本当に大変だったと思う。
勉強が好きな長男は、学校に学びに行っていた。
休み時間も勉強するタイプ。
そこに嫌がらせがあった。
授業中も該当の子供たちは、度々授業を妨害することがあったそうです。
好きなことを妨害されたら、そりゃイヤだよね。
でも、長男がもっと大きくなったら、どうしたらいいのかな。
親として、何ができるかな。
もう、何もできないのかも。
できることは、選択肢をあらかじめ教えてあげることぐらいかな。
・逃げてもいい。というか、道を変えてもいいこと
・幸せになるために勉強をしているということ
・選択肢はどれも、自分で決められるということ
もう、赤ちゃんじゃないもんね。
どうしても、ずっと小さい子のように捉えちゃう。
自分で考え、決められるようにサポートするよ。
パパも頑張る。
長男も、精一杯生きてみよ。
あとがき
ちなみに、長男は空手をやっていたんです。
人を叩くのは良くないとか言いつつも…
空手の「型」が好きでやっていたから、「組手」は不得意。とはいえ、数年間やっていたので、力はある。
でも、手を出さなかった。
素人には、手を出してはいけない
そう、習ったからだそうです。
そうか。すげーなお前。
でも、我慢しすぎるなよ。さすがに大変だよ。
もう少し、頼ってもいいぞ。
全力で支えるから。
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