キミテラス/センスの因数分解+

キミは公と君の意味で、それを照らすことをします。ここではセンスの因数分解というコラムを…

キミテラス/センスの因数分解+

キミは公と君の意味で、それを照らすことをします。ここではセンスの因数分解というコラムを。著書「ブータン王室はなぜこんなに愛されるのか」、「未踏 あら輝」。朝日ウェブロンザ論説。ミシュラン2つ星INUAアドバイザー。伊那市ミドリナ委員会顧問。kkimiterasu.net

記事一覧

個人サイト作りました

トップページにある水玉のような模様は、小紋という着物の技法を用いて、手描きの繰り返し。色は和の色に統一。フォントも一部オリジナル。一見ではわかりづらいですが、…

着物を読む(趣味は着物と言えるまで9)

着物を着るようになってから、その関連の本も読むようになりました。コーディネートや専門書、というよりは随筆のような読みやすいもので、写真もいくつか収められている、…

ひっさしぶりに服を買ったワケ

ファッションがつまらない。ここ数年ずっと思っていた。「私は、ファッションではなくスタイルを作っている」と言ったのはかのココ・シャネルだが、最近は右を見ても左を見…

ニューヨークレストランの「今」がやってきた

ニューヨークで注目のレストラン「ベットニー」のシェフが来日し、パークハイアット東京でコラボレーション。文化人類学者であったお母様に連れられコスタリカやグリーンラ…

単衣はじめました。(趣味は着物と言えるまで8)

やっと涼しくなりましたね。濃紺の紬にインドネシアの手紡ぎ手織りの木綿を仕立てた帯、チラッと覗く袖もインドネシアの絞りから作ったもの(元はストールでした)。

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夏の思い出

呉服店そして日本の帯がどうにもこうにも…(趣味は着物といえるまで7)

しばらく空いてしまいました。その間にフォローやいいね、してくれた方ありがとうございます。 よく「着物一枚に帯三本」といいますが、帯選びが苦手らしく、呉服店をはじ…

布は結ぶ。人を時間をそして縁を。(趣味は着物と言えるまで6)

2月に着付けができるようになってから、着物を着る日常を細々ながら続けている。着物を着る度に思うのは、合理性だけが全てでないということ。そして、自分は布に魅せられ…

美とはなんぞや 川端康成の視点

民藝とか古いものとか、美しい手仕事が好きです。作者が誰とかいうことはあまり気にならないけれど、ハッとするような大胆さや、大らかさを、細やかな仕事の中に見出すと、…

お江戸も東京もあり〼

神田神保町まつやは、大好きな蕎麦屋。だいたいひとりで行く。小瓶のサッポロでスタートしてぬる燗をわさび芋で。文庫本を片手にチビチビと。さて、〆のせいろうをそろそろ…

民族衣装の威力 趣味は着物と言えるまで5

4月のはじめに、取材でニューヨークに行ってきました。メインは渡辺謙さんが主演をつとめるブロードウェイ・ミュージカル『THE KING AND I』(王様と私)です。 チャレン…

ウェブロンザで坂口恭平インタビュー

ウェブロンザ、連載アップです。坂口恭平さんに取材しました。 http://webronza.asahi.com/national/articles/2016042500002.html #坂口恭平 #熊本 #震災復興

逃げろ、想像と創造を奪われる日常から

タイトルの激しさからはいささか離れているような事柄から始まりますが、最後は腑に落ちると思います。 かつて博多に暮らしていたことがある。そこは、北に紀伊國屋のよう…

モノだけじゃなく、コトが欲しいのだ!

就職(仕事選び)には「お金とか将来性で決める」人と、「やりがい」で決める人にがいるのかも知れません。もちろん、両方を兼ね備えている場合もあります。でも、例えばTS…

朝日WEBRONZAアップ 今回はマドンナの圧巻力の秘密

87年の日本初回来日公演から行き続けて思うこと、マドンナがトップ・アーティストでい続けられる武器についてなど。 30年近くずっと追いかけてきて、2007年に一緒に仕事も…

ウェブロンザ、久しぶりの論説アップしました!

是非! 地方の工芸が世界のブランドになれない理由について。 http://webronza.asahi.com/national/articles/2016030400002.html

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トップページにある水玉のような模様は、小紋という着物の技法を用いて、手描きの繰り返し。色は和の色に統一。フォントも一部オリジナル。一見ではわかりづらいですが、手間暇惜しまず、個人サイト作りました。
読み応えたっぷりのお仕事論対談もあります。ぜひ覗いてみてください。

田中敏恵ホームページ

着物を読む(趣味は着物と言えるまで9)

着物を読む(趣味は着物と言えるまで9)

着物を着るようになってから、その関連の本も読むようになりました。コーディネートや専門書、というよりは随筆のような読みやすいもので、写真もいくつか収められている、というものが好きなようです。

読んで良かったものをいくつか挙げると…

・琉球布紀行

・きもの箪笥

・一色一生

・幸田文の箪笥の引き出し

・着物あとさき

・きもの自在

・きもの美

・檀流 きもの巡礼

・魂の布

などなど…

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ひっさしぶりに服を買ったワケ

ひっさしぶりに服を買ったワケ

ファッションがつまらない。ここ数年ずっと思っていた。「私は、ファッションではなくスタイルを作っている」と言ったのはかのココ・シャネルだが、最近は右を見ても左を見ても“トレンド”という免罪符を掲げて、同じような服ばかりが並んでいる。トレンドに自分を嵌めこませるような服、それ以外は通勤を意識したものがほとんどな気がするのだ。

ファッションに求めるものは、相手への敬意を表す役目だとか、その季節の到来を

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ニューヨークレストランの「今」がやってきた

ニューヨークレストランの「今」がやってきた

ニューヨークで注目のレストラン「ベットニー」のシェフが来日し、パークハイアット東京でコラボレーション。文化人類学者であったお母様に連れられコスタリカやグリーンランドなどで生活したユニークなバックグラウンド、レストランジャーナリズムの選択を行くニューヨーク、そして日本の豊かな食材などが融合したコースは、新鮮でありながらとても親しみやすいものでした。写真は、クリスピーなミレット(出汁の"旨みしさ"とい

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単衣はじめました。(趣味は着物と言えるまで8)

単衣はじめました。(趣味は着物と言えるまで8)

やっと涼しくなりましたね。濃紺の紬にインドネシアの手紡ぎ手織りの木綿を仕立てた帯、チラッと覗く袖もインドネシアの絞りから作ったもの(元はストールでした)。

呉服店そして日本の帯がどうにもこうにも…(趣味は着物といえるまで7)

呉服店そして日本の帯がどうにもこうにも…(趣味は着物といえるまで7)

しばらく空いてしまいました。その間にフォローやいいね、してくれた方ありがとうございます。

よく「着物一枚に帯三本」といいますが、帯選びが苦手らしく、呉服店をはじめリサイクルショップ、デパートの催事などにも行きましたが、なかなかこれ!というものを見つけるのが難しい。天井知らずの予算があれば…とジリジリしたことや、袋帯が結べたら…と思ったこともありますが、自分の好みと似合うものを知ることが、最適な帯

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布は結ぶ。人を時間をそして縁を。(趣味は着物と言えるまで6)

布は結ぶ。人を時間をそして縁を。(趣味は着物と言えるまで6)

2月に着付けができるようになってから、着物を着る日常を細々ながら続けている。着物を着る度に思うのは、合理性だけが全てでないということ。そして、自分は布に魅せられているということ。

「更紗 命の華布」という本に掲載されている更紗の数々が展示されるというので、過日目白にあるギャラリーに行ってみた。本の中の見事なテキスタイルを見られるだけでなく、そこではそうそうたる方々が、破格でコレクションを放出して

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美とはなんぞや 川端康成の視点

美とはなんぞや 川端康成の視点

民藝とか古いものとか、美しい手仕事が好きです。作者が誰とかいうことはあまり気にならないけれど、ハッとするような大胆さや、大らかさを、細やかな仕事の中に見出すと、なんというか、体の血液が沸々と煮立ってくるような、泡立ってくるような感じもしますし、脳内からなにやら分泌されているような気もするのです。

いいなぁ、と思うものにはふた通りあります。買えるものと買えないもの。予算だったり、売り物じゃなかった

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お江戸も東京もあり〼

神田神保町まつやは、大好きな蕎麦屋。だいたいひとりで行く。小瓶のサッポロでスタートしてぬる燗をわさび芋で。文庫本を片手にチビチビと。さて、〆のせいろうをそろそろ頼もうかと思っていたら、隣のご婦人に話しかけられた。「どなたかと待ち合わせですか?」。いえ、ひとりですと答えると「よろしいですね、私も今度やってみます」と。年の頃は60歳ぐらいだろうか。女一人で蕎麦屋一杯というようなシブイ行為は、年上のご婦

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民族衣装の威力 趣味は着物と言えるまで5

4月のはじめに、取材でニューヨークに行ってきました。メインは渡辺謙さんが主演をつとめるブロードウェイ・ミュージカル『THE KING AND I』(王様と私)です。

チャレンジングでしたが、劇場には着物で行こうと決めました。先輩お姉さま方に相談し、着物は自前の黒の大島。帯は「それなら」とお借りした金モールのアンティーク。事前に着付けの予行演習もして、いざブロードウェイ。

劇場で着物姿は私ひとり

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逃げろ、想像と創造を奪われる日常から

タイトルの激しさからはいささか離れているような事柄から始まりますが、最後は腑に落ちると思います。

かつて博多に暮らしていたことがある。そこは、北に紀伊國屋のような海外製品もあつかう高級スーパー、そして南には市内で最大規模の屋台が並ぶナイス商店街があり、日々の食材調達が楽しくて仕方ないような町だった。東女にとって、かつお菜なる広がった葉っぱや、ウチワエビのような広がった甲殻類が並ぶ様は、想像力と創

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モノだけじゃなく、コトが欲しいのだ!

就職(仕事選び)には「お金とか将来性で決める」人と、「やりがい」で決める人にがいるのかも知れません。もちろん、両方を兼ね備えている場合もあります。でも、例えばTSUTAYAのようなカルチャーコンテンツを扱う会社に「ここは業績が優秀だから」とか「つぶれそうにないから」ということだけで入った人が、カスタマーと直接対応することころにいるのはどうかと思う。本が好き、とか映画が好き、とか雑誌が好きな人を採用

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朝日WEBRONZAアップ 今回はマドンナの圧巻力の秘密

朝日WEBRONZAアップ 今回はマドンナの圧巻力の秘密

87年の日本初回来日公演から行き続けて思うこと、マドンナがトップ・アーティストでい続けられる武器についてなど。
30年近くずっと追いかけてきて、2007年に一緒に仕事もしたマドンナ。その力のワケ。
http://webronza.asahi.com/national/articles/2016032400008.html
#マドンナ #ライブ