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あどけない話(夜のエッセイ)

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日々の暮らしから、あどけない話を綴ります。
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2018年10月の記事一覧

定期講読マガジン、およそ1ヶ月。

定期講読マガジン、およそ1ヶ月。

定員購読マガジン「朝令暮改(朝の日記)」を始めておよそ1ヶ月が経ちました(正確には9月の終わりからのスタートだったのでそれ以上ですが、気分的には1ヶ月ということで…)。

まず何より、購読してくださっている方、本当にありがとうございます。当初予想していたよりも多くの方に読んでいただくことができて、心から嬉しく思います。
日中も文章を書くことで生活している私ですが、そちらの方は「書くべきこと」が決ま

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短い回送電車

短い回送電車

遅い時間に京王線に乗ろうと駅のホームで待っていると、2両編成の回送電車がやってくることがある。これが、なんとも愛らしい。
10両編成用のホームの先頭部分にちょこんと停まっているのを見ると、つい小動物を思い浮かべてしまう。

しかし、なぜこんな短い回送電車が。
夜も遅いのでてっきり運転手さんの教習用なのかと思っていたのだが、今日もそれを目にしたことで思い立って調べてみると、東府中駅と府中競馬正門前駅

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プログラムの言葉

プログラムの言葉

ここ最近、プログラムの勉強を始めた。

私の以前の職場では古式ゆかしい基幹系システム(ホストコンピュータ)が現役で動いていて、それぞれの時代でそれぞれの部署が要求するカスタマイズをかけまくり、「(業務によっては)なんで動いているのか分からない」とまで言われた代物だった。

私はその保守や運用、開発をする部署(システム部門)の人間ではなく、そのシステムを使用する業務側の人間だった。そこでシステム部門

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こもれびよりVol.3~数学は言葉

こもれびよりVol.3~数学は言葉

2018年10月27日(土)は、語学塾こもれびのイベント「こもれびよりVol.3」の日。第1回から皆勤賞で参加できている私である。公式なレポートはいずれこもれびさんのWebサイトで公開されることと思うので、ここでは非公式なレポートを(話に夢中でメモをとるのを忘れたので、記憶を頼りに)。

今回のテーマは「数学は言葉」。数学が苦手な私にとって、苦手だからこそ一周回って興味深いテーマだ。
先生がフラン

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狂気を受け入れてもらえる幸せ

狂気を受け入れてもらえる幸せ

これまでの人生、「なかなか生きづらい世の中だな」と思って生きてきた。
「常識人たれ」という教育方針のもとで育てられ、気づけば人の顔色をうかがってばかり。大きな組織の中で堅実に働くことに向いていると自分でも錯覚するかのような人間が出来上がっていた。
でもいつの頃からか、そのような生き方に合わせきれなくなってきた自分がいた。実に、気づくのが遅い私である。

教育の名残で「常識人ぶる」ことができる私だが

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スーパーマーケットのカゴ

スーパーマーケットのカゴ

スーパーマーケットで買い物をすることが多い。
入口でカゴを手に取り、買うものをそこに入れていく。

気づくとカゴの中身はさながら小宇宙。そこには、私の日々の暮らし、特に食卓の様子が縮図となって表れている。
これが、旬の野菜と新鮮なお魚などであれば、豊かな食生活を送っていることがうかがえて素晴らしい。もしくは、ニンジンと玉ねぎとジャガイモとお肉が入っていたならば「今日の献立はカレーですか?」となって

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月が妖しく見えるとき

月が妖しく見えるとき

昨夜の月はほぼ満月で、調べてみるとどうやらその後、真夜中に満月の瞬間を迎えたようだ。今夜の月も、肉眼で見る限りではほぼ満月である。

昨夜の月は、とても「パッキリ」としているような印象だった。それこそまるで、絵に描いたような月。
そして今夜の月には幻想的に雲がかかり、これまたまるで、絵のようだ。

私はなんだか、両日の月に妖しい美しさを感じてしまった。禍々しい、というのとは異なるが、なにやらちょっ

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「夢の待ち方」に寄せて

「夢の待ち方」に寄せて

私が「語学塾こもれび」さんという語学塾に通い、フランス語を勉強していることは折に触れてこちらで書かせていただいています。

先日、こもれびの先生お二人が中学校PTA主催の「思春期子育て講座」に招かれ、講演をされました。
「夢の待ち方」と題した講演だったのですが、先ほど、Webサイトにイベントレポートと講演録がアップされたようです。

日頃お二人と会って話している中でお二人の素晴らしさはよく知ってい

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メガネの話

メガネの話

昨日は熱量が高い投稿をしてしまったので、今日はなんてことないお話を。

クマキヒロシさんがこんな投稿をされていた。

私とメガネの話をしよう。

クマキさんの投稿へのコメントでも書いたのだが、私がメガネをかけ始めたのは早かった。遅くとも、幼稚園に入る時にはかけていたことを覚えている。

これは別に、幼少期から読書に没頭しすぎたからというわけではなくて、生まれつき目にトラブルがあり、生まれてすぐ手術

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愛が溢れるままに

noteを始めて、早150日と数日が経過したらしい。時々は振り返りをしておきたい。

今日、Twitterのタイムラインを追いかけていたら、フォローさせていただいているサカエ コウ。さんがこんなツイートをされていたのを見つけた。

なんと、「note同期」として私の名前を挙げてくださっている。これを目にした瞬間、とても嬉しくなったのは言うまでもない。そのまま、ここにnote愛に溢れた投稿をしてしま

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自然科学への扉

自然科学への扉

フォローさせていただいているもこ侍さんが、「教養として学び直す系統地理」と題したマガジンを作成されている。

チュートリアルを経て、今日、「大陸と地形の成り立ち(1)」が公開されたので、早速拝読させていただいた次第。

私は、チュートリアルに書かれた以下の言葉にとても感じるものがあった。

前述しましたが、「地理は暗記科目ではありません」。

社会科というと暗記科目という認識が強いのですが、地理は

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ちょっと古いもの

ちょっと古いもの

このところ、「ちょっと古い」作品と改めて向き合うことが続いている。先日の小林秀雄・岡潔の対談は1960年代のものだし、今日は1993年に上演されたとある舞台作品のDVDを観ていた。

「ちょっと」と言っても両者には30年ほどの開きがあるが、1993年も既に25年前だ。
こうした作品というのは当時の世相が意識・無意識を問わずに写し取られていて面白い。今となっては変わったこともあれば、今も変わらないこ

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主食の話

主食の話

我が家のBlue-rayレコーダーは一昔前の機種だけれど「おまかせ録画機能」なるものが付いていて、過去に録画したものから私の好みを分析して気に入りそうなものを録画しておいてくれる。
それで時々、かなり面白い番組が観られることがあるので重宝している(残念ながらいまいち興味をそそられない番組を撮ってくれることも多いのだが)。

今日、録画された一覧を眺めていたら、こんな番組があった。

「China

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クロワッサンとほしみがき

クロワッサンとほしみがき

ちょっと疲れた木曜日。「肩こりが先か頭痛が先か」と言いたくなるような偏頭痛を持て余しながら家路を急ぐ。

我が家は住宅街の中にあるので周りの建物は低く、空がよく見える。家の前まで帰り着いて、肩こりを少しでもほぐそうと首を回しつつ夜空を見上げると、ぷっくりと膨らんだ月が浮かび、その真横には星がちょこんと光っていた。
さらには、星と反対側には飛行機の赤と緑のライトが。私の住む街には飛行場があるので、機

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