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シン・映画日記『モリコーネ 映画が恋した音楽家』

ユナイテッドシネマ浦和にてジュゼッペ・トルナトーレ監督によるドキュメンタリー映画『モリコーネ 映画が恋した音楽家』を見てきた。

『ニュー・シネマ・パラダイス』や『海の上のピアニスト』、『鑑定士と顔のない依頼人』などを手掛けたジュゼッペ・トルナトーレ監督による音楽家エンニオ・モリコーネの157分にも及ぶドキュメンタリー。

というか、スクリーンで見るバイオグラフィーを生前のエンニオ・モリコーネへのインタビューを中心に、
監督をしたジュゼッペ・トルナトーレを始め、
クリント・イーストウッドやベルナルド・ベルトリッチ、オリバー・ストーン、ダリオ・アルジェント、クエンティン・タランティーノ、マルコ・ベロッキオ、タヴィアーニ兄弟といった映画監督から、ハンス・ジマー、クインシー・ジョーンズ、ジョン・ウイリアムズ、ブルース・スプリングスティーン、ジェームズ・ヘットフィールドなど作曲家やミュージシャンによるインタビューで構成。

前半は生い立ちからゴッフレド・ペトラッシとの師弟関係、
イタリアのポップ・ミュージック界への貢献、
そして60年代からつい最近までの映画音楽との関わり、という形で展開する。

要は、
60年代以後のマカロニ・ウェスタンブームからベルナルド・ベルトリッチやマルコ・ベロッキオ、タヴィアーニ兄弟などのイタリアン・ネオリアリズモ以後のイタリア映画、セルジオ・レオーネの大作からブライアン・デ・パルマ、ジュゼッペ・トルナトーレとの80年代、90年代の作品、
そして2010年代のクエンティン・タランティーノとの仕事とね、
まさしく、ここ60年の映画音楽史をスクリーンいっぱいに体感してしまう。

しかもそれがブルース・スプリングスティーンやジェームズ・ヘットフィールドのようなロック、HM/HRといった他ジャンル、別の世代にも渡り、知られ、受け継がれていく。

ただ、前半のイタリアのポップ・ミュージック界の話のあたりは正直退屈だったかも。
それなりにいいのはわかるんだけどね…。

まあ、それでも中盤以降は『夕陽のガンマン』や『ワンス・アポン・ア・タイム・イン・アメリカ』や『アンタッチャブル』、『ニュー・シネマ・パラダイス』、『海の上のピアニスト』、『ヘイトフル・エイト』など名画の映画音楽の連続だから飽きることなく楽しめる。

そんなエンニオ・モリコーネがたっぷりな157分だったかな。

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