中央文藝部

3人の子供育てる、 図書館で働く主婦。 ちょっとだけ笑える 毎日バタバタのおばさん日記。

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最近の記事

略されすぎてついていけない

 誰だって、長い名前のついているものは呼びづらいし、そもそも長いと名前そのものが覚えられない。  だからきっと、メーカーから新製品が出る時には、製品の名前って大事で何回も会議が行われたりして、案が絞られていくのだろうなぁ、と勝手に思う。その時に、こう呼んだら呼ばれやすい愛称やニックネーム的なものも一緒に考えられるのかな。  そして長すぎる、短縮して呼んだ方が分かりやすい単語はどんどん短縮されてゆく。パーソナルコンピューターがパソコン、は分かる。だけどPCとなると、一瞬何だ

    • iPhoneに誘導されて

       いつの間にか、毎日かかせなくなっているiPhoneです。本を読んでいて読めない漢字が出てきたら調べればすぐに分かるし、あのドラマに出ていたのが誰だか思い出せなくて気持ちが悪い時には検索してスッキリするし、夜ご飯の献立どうしようと悩んだ時にはアプリで検索する。本当に便利になったものです。    何か新しいことを検索すると、次回から「あなたにオススメ」とばかりに執拗に画面に表示されてくる。あ、別にそこまで詳しく知りたかったわけじゃないんだけど…と内心思う。  10年ほど前にパ

      • そうきますか、のキャッチボール

         毎日の行動では、こういう時にはこの会話、こういう時にはこう言われるだろうというキャッチボールは、ほぼ予想できる。それで意外な返事がきたら、えっ?と思ったり、予想していた返事だったら、スムーズに安心したり。  しかし極々たまに、えっ?えっ?それ合ってるっけ?聞き間違いではないよね?私の常識が足りなかったの?って思うときもある。キャッチし損ねたというより、絶対に守備範囲から逸れた球筋で投げかけられる時に動揺してしまう。  健康診断を受けている時、まずは身長体重を一緒に測れる

        • 続きが気になる

           1人で歩いている時、電車に乗っている時、周りの会話が耳に入ってくることがありますね。イヤフォンをして音楽などを聞いていないので。(本当は、イヤフォンを聞く側の人になってみたい) 別に耳をすまして会話を聞いてるわけではありませんよ、というていで実は聞き耳を立てている。  信号待ちしていた時のこと。高齢女性ふたりの会話が耳に入ってきました。 A「私ね、この時期にだけ出てくるお豆が好きなのよ」 B「えー?この時期だけ?」 A「そうなの、食べる時崩れちゃうやつ」 B「え

        略されすぎてついていけない

          カワイイのいろいろ

           世の中には、本当に常に可愛いものが溢れている、ように思う。子猫や子犬、キャラクターでは『ちいかわ』、よその赤ちゃんは泣いていても可愛いし、よちよち歩きの幼児もアイドルも可愛い。  見知らぬ双子の赤ちゃんや子猫が戯れている動画を観ては癒される日々である。もちろん、我が子だってかわいい。  それらの「可愛い」は、視覚から入り、脳で可愛いと認識される。そして思わず無意識に「可愛い」と口から漏れる。  そして、「見て、これ可愛いよ(可愛くて癒されるよ)」「本当だ、可愛い」と、

          カワイイのいろいろ

          懺悔

           先日、チャンス大城さんの著書「僕の心臓は右にある」を読んだ。チャンス大城さんは、クリスチャンの家庭だったので、年の暮れには家族で1年間の懺悔を神父様に告白する。神父様は扉の向こうでそれを聞いている。  チャンス大城さんは、友達と一緒に凶暴な野良犬を連れてきて、昼寝しているお父さんの部屋に放したこと。ひどい。お父さんは野良犬に噛まれて叫び声を上げる。お父さんもまたそれを神父様に告げ口をして、神父様が扉から顔を出さないので扉を開けると、声を出さないようにして笑い転げている。野

          聞き間違い

          聞き間違い 視力が落ちてきたのを実感してすでに数年経ちますが、最近では見えないことにも慣れてきました。普段はメガネをかけないで過ごすので、ウッカリ鏡の前でメガネをかけると、急に現れるシミ・白髪・ホコリ。  あー、ビックリな現実。見なかった事にしようとメガネを外します。非現実の世界で生きているような気持ちでいればオッケーです。  数年前の職場で、私より少し上のお姉さまたちが「目の次は耳にくるよ〜」と言っていたのを思い出す。そうなんです、最近は耳も怪しげになってきて、初老の入

          エレベーターでのいい人

           最近買い物のたびに考えるのが、エレベーターを降りる瞬間なんです。なんて、大袈裟だが、近くのスーパーにある、あの空間には買い物のたびに考えるのである。(大した悩みではないので、帰宅して家族に話して、共感を得たら終わり)  一階にはスーパーや回転寿司やクリーニング店、二階にはDAISOと本屋、ファミレスなどが入っていて、屋上は駐車場がある、とっても便利なモールなのです。無料の休憩所もあったりで、いつも老若男女憩いの場と化している、まあまあ賑やかなスーパーなわけで、子連れファミ

          エレベーターでのいい人

          似たもの言葉

          「ゴリにあって、ゴリゴリにない」 「バリバリにあって、バリにない」  これ、なーんだ?分かったらものすごくすごいのですが、答えは、アラフィーおばさんである私の脳内に潜在する語彙でした。  ゴリゴリに何とかってよく聞くんだけど、使った事がない。使い所を心得ていないのです。筋肉ムキムキって事?ゴルフボール的なもので凝ってる腰とかをゴリゴリする事?くらいしか思いつかない。ちなみにゴリは、お笑い芸人さんとか、ゴリラっぽい風貌の先生のあだ名とかね。  バリっていつ使うんだろう。

          似たもの言葉

          日常に潜むホラー

          日常にひそんでいるホラー  朝の通勤途中、自転車で駅まで向かっていた。いつも信号につかまる神社の前の交差点。その朝は、他に待っている人がいなかった。珍しい。自転車を停止線ギリギリで停めて、3秒後くらい、左後ろの方角から「カラン、カララン」て音がした。ん?何だ?後ろから誰か来た人の音だと、ブレーキ音とか歩く音とか、蹴った石とか缶の音がするはず。    この、軽い「カラン」って何だ?後ろに信号待ちの人が立ったからって、すぐ振り向くのって何かイヤな感じ。でも、気になる「カラン」。

          日常に潜むホラー

          方向音痴を直したい

           いきなりですが自他共に認める、方向音痴です。  Google マップは使いこなせません。目的地を拡大しようとすると、目的地ごと消えます。Googleは駅の中を教えてくれないので、新宿駅とか渋谷駅は泣きそうです。  検索しながら、スマホを回します。あるいは、自分が回ってみます。東西南北で説明されると、お手上げです。なぜか車の運転中もナビを急に信じられなくなり、音声を裏切ります。結局、ナビしてくれているお姉さんが何度も何度も言い直してくれます。  知らない場所なのに、お店を出

          方向音痴を直したい

          今年も買い忘れないうちに

           今年もこの時期がやってきました。手がガサガサします。肌は乾燥します。ドアを開けようとするとピリッと電流が走ります。手荒れと乾燥と静電気の3点セットです。  そして、年々乾燥し始める時期が少しずつ早まっているような気がするのです。夏が終わったなぁとボケっとしていると、嬉しくないことに乾燥が寒くなる季節を知らせてくれるのです。  でも嬉しいこともあって、ドラッグストアに並ぶハンドクリームの種類が増えます。あれ?この前まで汗拭きシートがたくさん並んでいたのに。素早い品出しよ、

          今年も買い忘れないうちに

          コロナのころに

           コロナという名前が浸透して、早いもので4年がたった。は、早すぎる。それまではコロナと言ったらビール、それからチョコクリームの入ったパン(それはコロネ)、それからそれからクリームの入ったお菓子(それはコロン!)だった。今ではいろんなものに接頭語としてコロナがつくようになった。  小説でも、小説以外でも、コロナが登場するもの何冊も読んだ。ということは、コロナ禍に作家さんは仕事して、本を世に送り出してきたのだ。マスク屋さんやアクリル板屋さんは、急に需要が増えて大忙しになった、は

          コロナのころに

          泣いた親切

           常々、スマートに人に親切ができるようになりたいと、は思っているが、あまりチャンスは巡って来ない。わざとらしい親切ではダメだし、後で気付いても遅い。あくまでも、スムーズに、さり気なく、が望ましい。  それは、当時大学一年生の次男がコロナに感染したような高熱が出て、市立病院に車で連れていった時のこと。よほど慌てていたのであろう、お財布を忘れてしまった。ゆかいでも何でもない、慌てていただけだ。つまり、カバンを変えたからだ。  当時、コロナ診療は無料だったため、診察代・薬代は何

          言い間違い

          「小さい子の言い間違いってかわいいよねぇ」 「かわいいよねぇ。うちの子もあったなぁ」 というママさんたちの会話が隣のテーブルから聞こえてきた。  分かるよ、分かる。舌足らずな小さな子供の言い間違い、それはただ可愛くて癒される。  そういえば、うちの子は「くつした」を「つくした」、「すべりだい」を「すりべだい」と言っていた。他にもあったとは思うのだけど、もう今更思い出せない。  大人からすると、余計に言いづらいのに、不思議なものである。ひらがなだけにして見ると、文字並