金子きゅん太郎 千字の犬のお話

金子きゅん太郎です。勝手に金子門下を名乗っています。金子みすゞ先生ごめんなさい。中身は…

金子きゅん太郎 千字の犬のお話

金子きゅん太郎です。勝手に金子門下を名乗っています。金子みすゞ先生ごめんなさい。中身は、詩と銘打ってますが、フタを開ければ、愛犬たちのへんてこ話ばかりです。よろしかったら、ご一読の程を。 https://instagram.com/quntaro_kaneko?r=nametag

記事一覧

人間はみんなスマホ好き

「いやあ、最近の人間ときたら、誠に困ったもんですな。何がって、スマホですよ。スマホ。ウチでも、飼い主はしかり、ママに至っても、ヒマさえあればスマホをイジっている…

今日も踏み切り待ち、がんばる

いぬうた市の、ぐーちゃん。 ぐーちゃんは苦手なモノはいくつかありますよね。 その中でも1番苦手なモノは何ですか? 「はーい。ぐーが1番さんにお苦手なモノ。それはズバ…

高いところのオモチャ

「ぐー、いいか。あそこに見えるは最近の僕の1番のお気に入りのオモチャだ。僕は一回遊び出すとキリなく遊ぶから、ママが呆れて取り上げた例のオモチャだ。それで今はあん…

雨の音かな?

ぽつぽつぽつ。 今の、いぬうた市は真夜中で、きゅん君も、 ぐーちゃんも当然ですが、お休みになっていて、 しかし、ふと、外で、ぽつぽつ。 と音が聞こえたような気がした…

泳げないふたり

「くわっ!くわっ!くわっ!くわっ!くわっ!だ、ぐー」 「分かったわ。きゅん。くわくわくわくわくわくわく!って、あら、いつの間にか、わくわくになっちゃったわ?何故…

本が落ちている

いぬうた市、きゅん君と、ぐーちゃんは、 今日も元気にママと散歩中です。 今は、いぬうた公園に行く道すがらだと思われますが、 ふと、きゅん君が向かっているちょっと先…

夢の見方が分からない

いぬうた市の、きゅん君は、 最近寂しく思っていることがあります。 それはここ何日か夢を見てないなあ。 と気付いたからです。 「それって何だかつまらなあよね。せっかく…

うまうまうっしっし

「うっま!うま!うま!うまー!」 えっ、いぬうた市の、きゅん君、突然叫んだりして、 一体、馬がどうしたんですか? 今、いぬうた公園の広場を、ぐーちゃんと、 ママと散…

爽やかがいっぱい

いぬうた市の、ゴールデンウィークも、 あい半ばに差し迫ったころ、 ママはあるお出かけにまいりました。 その目的地は、きゅん君と、ぐーちゃんの、 自宅の玄関ホールに飾…

あなたの街のきゅんとぐー

ふと、いぬうた市の、ぐーちゃんは思いました。 それは散歩中に、きゅん君と、ぐーちゃんと、 同じく、黒いわんこを見かけた時でした。 「まあ、あの方、ぐーみたいにお黒…

泳げ、泳げ、鯉のぼり

いつしか、いぬうた市も鯉のぼりが、 空にたなびく季節になりました。 ということは、もしかして、いぬうた市も、 ゴールデンウィークに突入したんですかね? きゅん君、ぐ…

今日あったいい事

さて、本日もすでに夕飯も終わり、 1日が終わりかけている頃合いですが、 いぬうた市の、きゅん君と、ぐーちゃんが、 自宅の2階の寝室のベッドの上で、 何やらお互い発表し…

ウグイスさん、どこいるの?

ホーケキョ! と、いぬうた市の、きゅん君と、ぐーちゃんの家の庭で、 突然、ウグイスが鳴きました。 これは今年初ではないですか。 それにしては最初から上手く鳴けていま…

なんじゃもんじゃの木

「なんじゃー!あの大きな木はー!上の方がふわふわもくもくとした雲が枝に絡まっているみたいだー!」 と、散歩の途中でいきなり叫んだのは、 いぬうた市の、きゅん君です…

ママがオヤツをくれるまで

「ぐー、今日はある実験さんをしたいと思うの。それはママがオヤツさんをくれるまで、ずっとママにピッタリくっついている。ていう実験さんよ。ママがいつオヤツさんをくれ…

愛情物語

「どうもですー!いぬうた市の、ぐーです!ぐー、歯磨きさんは嫌いですけど、歯磨き粉さんは好きな、ぐーこと、ぐーですー!このお場合、一体、どうすればいいのー?」 と…

人間はみんなスマホ好き

人間はみんなスマホ好き

「いやあ、最近の人間ときたら、誠に困ったもんですな。何がって、スマホですよ。スマホ。ウチでも、飼い主はしかり、ママに至っても、ヒマさえあればスマホをイジっているのですから。まあ、実にあきれたもんです。しかし、スマホの何がそんなに面白いんでしょうかね。犬の僕から見たら不思議でたまりません。誰かこの僕の謎を教えて頂けませんかねえ?」
と、本日は、いぬうた市の、きゅん君が、
最近常々抱いている疑問から始

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今日も踏み切り待ち、がんばる

今日も踏み切り待ち、がんばる

いぬうた市の、ぐーちゃん。
ぐーちゃんは苦手なモノはいくつかありますよね。
その中でも1番苦手なモノは何ですか?
「はーい。ぐーが1番さんにお苦手なモノ。それはズバリ、踏切さんでありまーす」
と、苦手なモノを元気よく答えてくれた、ぐーちゃんですが、
それは毎日大変ですね。
というのも、ぐーちゃんの家の周りには、
いぬうた線の線路の踏切がいくつかあるので、
例えば、いぬうた公園に行く場合とかでも、

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高いところのオモチャ

高いところのオモチャ

「ぐー、いいか。あそこに見えるは最近の僕の1番のお気に入りのオモチャだ。僕は一回遊び出すとキリなく遊ぶから、ママが呆れて取り上げた例のオモチャだ。それで今はあんなとこに行ってしまった。もはや残念ながら僕の手、いやさ、足が届く場所では到底ない。しかしこうやって見えてしまっているのだ。見えてしまっている以上、僕はアレで遊びたくてしょうがない。カミカミしたくて仕方がない。さて、どうしたらいいものぞ」

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雨の音かな?

雨の音かな?

ぽつぽつぽつ。
今の、いぬうた市は真夜中で、きゅん君も、
ぐーちゃんも当然ですが、お休みになっていて、
しかし、ふと、外で、ぽつぽつ。
と音が聞こえたような気がした、きゅん君は、
半ば寝ている頭で、「雨かな?」
と思ったのでした。
自宅の2階の寝室のベッドの上で横たわりながら。
「あれ?おかしいな。今晩は雨の気配なんかなかったけどな」
きゅん君、眠い中、疑問が生じます。
「でも、この、ぽつぽつの感

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泳げないふたり

泳げないふたり

「くわっ!くわっ!くわっ!くわっ!くわっ!だ、ぐー」
「分かったわ。きゅん。くわくわくわくわくわくわく!って、あら、いつの間にか、わくわくになっちゃったわ?何故かしら?ぐー、不思議ー。でも本当にわくわくさんしてきたわね。楽しいー!ガチョウさんのマネー」
と、先程から、いぬうた市の、きゅん君と、
ぐーちゃんが何故かしら、
鳥の鳴きマネをしているみたいですね。
それも、ガチョウさんのマネですか?
何で

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本が落ちている

本が落ちている

いぬうた市、きゅん君と、ぐーちゃんは、
今日も元気にママと散歩中です。
今は、いぬうた公園に行く道すがらだと思われますが、
ふと、きゅん君が向かっているちょっと先の、
道の端っこに目をやると、
そこには本が一冊落ちていました。
「あっ、あっ、あやや!あやや!あそこに見えるあやつときたら、さては、さては、さては、本ではあるまいか?」
そう、きゅん君が言うと、隣を歩いている、
ぐーちゃんも反応しました

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夢の見方が分からない

夢の見方が分からない

いぬうた市の、きゅん君は、
最近寂しく思っていることがあります。
それはここ何日か夢を見てないなあ。
と気付いたからです。
「それって何だかつまらなあよね。せっかく寝てるのに、寝ている時にしか見られない夢が見られないなんて。これじゃ睡眠の楽しみが半減しているみたいだよ。何のため寝ているか?分からないよ」
と、きゅん君は言いますが、夢を見ないということは、
それだけ深く寝ている訳ですから、
身体には

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うまうまうっしっし

うまうまうっしっし

「うっま!うま!うま!うまー!」
えっ、いぬうた市の、きゅん君、突然叫んだりして、
一体、馬がどうしたんですか?
今、いぬうた公園の広場を、ぐーちゃんと、
ママと散歩中ですよね。
いくら広場だからって、さすがにそこには馬はいませんよ。
「違うよ。馬がいないことくらい、僕だって分かっているよ。僕が言ってんのは、馬じゃなくて、うまい!って言ってるんだよ。いやあ、生えたばかりの新鮮な草があまりにもうまい

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爽やかがいっぱい

爽やかがいっぱい

いぬうた市の、ゴールデンウィークも、
あい半ばに差し迫ったころ、
ママはあるお出かけにまいりました。
その目的地は、きゅん君と、ぐーちゃんの、
自宅の玄関ホールに飾られている絵の作者さんが、
1年ぶりの個展を開いたので、
それを見に行ったのでありました。
でも、きゅん君、ママがお出かけで自身はお留守番なのは、
ちょっと寂しいですね?
「まあ、それは否めないけど、仕方がないよ。僕らが個展会場に入るの

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あなたの街のきゅんとぐー

あなたの街のきゅんとぐー

ふと、いぬうた市の、ぐーちゃんは思いました。
それは散歩中に、きゅん君と、ぐーちゃんと、
同じく、黒いわんこを見かけた時でした。
「まあ、あの方、ぐーみたいにお黒いお犬さんだわ。結構、いぬうた市にもお黒い方はいらっしゃるのね」
と、思ってから、ぐーちゃんの想像は膨らみます。
「と、いうことは、いぬうた市以外にも、黒いお犬さんはいらっしゃるのかしら?」
と、いう疑問が、ぐーちゃんの頭の中を駆け巡った

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泳げ、泳げ、鯉のぼり

泳げ、泳げ、鯉のぼり

いつしか、いぬうた市も鯉のぼりが、
空にたなびく季節になりました。
ということは、もしかして、いぬうた市も、
ゴールデンウィークに突入したんですかね?
きゅん君、ぐーちゃん。
「そうだよー!子供の日にはまだ数日あるけどね。でも鯉のぼり、最近よく見かけるね。あいにくうちには鯉のぼりはいないけれども、でも周りのあっちこちにところどころ鯉のぼりいるよー!」
と、男の子わんこの、きゅん君は、
どうやら鯉の

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今日あったいい事

今日あったいい事

さて、本日もすでに夕飯も終わり、
1日が終わりかけている頃合いですが、
いぬうた市の、きゅん君と、ぐーちゃんが、
自宅の2階の寝室のベッドの上で、
何やらお互い発表し合っています。
一体、何を発表しているのでしょう?
「僕の今日あったいいことはね、ママといっぱい目が合ったことかな。ママったら、気付くと僕を見ているんだから。全く照れちゃうよ」
これが、きゅん君の発表事でした。
対する、ぐーちゃんはと

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ウグイスさん、どこいるの?

ウグイスさん、どこいるの?

ホーケキョ!
と、いぬうた市の、きゅん君と、ぐーちゃんの家の庭で、
突然、ウグイスが鳴きました。
これは今年初ではないですか。
それにしては最初から上手く鳴けていますね。
そのウグイスの声で飛び起きた、
きゅん君と、ぐーちゃん、
「本当だね。上手。上手だよ。ウグイス君。今年も来てくれたんだね」
と、きゅん君、嬉しそうに言いました。
「さすが、ぐーのおウチにいらっしゃるウグイスさんはおひと味違うわね

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なんじゃもんじゃの木

なんじゃもんじゃの木

「なんじゃー!あの大きな木はー!上の方がふわふわもくもくとした雲が枝に絡まっているみたいだー!」
と、散歩の途中でいきなり叫んだのは、
いぬうた市の、きゅん君です。
ここはよく散歩に通る道なのですが、
今まで、その木に気付かなかったのは、
どうやら花が咲いてなかったからで、
ちょうど今の時期に見事な白い花を咲かせていて、
その迫力にビックリした、きゅん君なのでした。
きゅん君はその木の花の咲き方を

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ママがオヤツをくれるまで

ママがオヤツをくれるまで

「ぐー、今日はある実験さんをしたいと思うの。それはママがオヤツさんをくれるまで、ずっとママにピッタリくっついている。ていう実験さんよ。ママがいつオヤツさんをくれるか。ぐー、楽しみだわあ」
と、いぬうた市の、ぐーちゃんがある朝起きて、
こんな宣言をしたのでした。
今日はママ、1日、家にいるみたいですから、
その、ぐーちゃんの実験も可能のようですが、
果たして、ずっとママにくっついていても、
そうやす

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愛情物語

愛情物語

「どうもですー!いぬうた市の、ぐーです!ぐー、歯磨きさんは嫌いですけど、歯磨き粉さんは好きな、ぐーこと、ぐーですー!このお場合、一体、どうすればいいのー?」
と、冒頭から、ぐーちゃんの問いかけから始まりましたが、
そうですね。きゅん君、どうすればいいと思いますか?
「そんなの簡単だよ。ぐー、歯磨きが嫌いなことと歯磨き粉が好きなこと、どっちが、ぐーの中で大きいことなんだ?重いことなんだ?」
そう、き

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