葉室麟『古都再見』
歴史小説は詳しくないが、歴史小説家のエッセイはなんと面白いことか。その中でも興味深かったのは法然の境遇であった。法然の父親は地方の役人であり夜討ちに遭って殺された。著者は法然にカラマーゾフの兄弟を見、ゾシマ長老を見出した。なんという視野の広さ、と感心した。
古都再見

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