「崩れる脳を抱きしめて」を読んで
恋愛、ミステリー、どんでん返し。
全ての要素を兼ね備えた小説!
あまり好んで観ることのない恋愛というジャンル。
勝手に持ってた偏見を反省するほど、面白い作品でした。
・医療系
・恋愛系
・ミステリー系
・どんでん返し
こんな感じの小説が好きな方にオススメです。
恋愛だけでなく、ミステリー要素も入ることで奥深さが出ているように感じました。
少しだけネタバレ含みます。
○ざっくりストーリー
終末医療の病院に研修医として訪れる主人公ソウマ。
(知念実希人さんの作品でよく出てくる終末医療。身近でない分、考えされられること多々あり。)
脳に腫瘍を持ち、死と隣り合わせの女性患者ユカリと出会う。
外の世界を恐がり、トラウマとなってしまっているユカリの心のケアにあたるソウマ。
担当医としてユカリと接していく中で、次第に打ち解けていき、ソウマ自身が抱える過去のトラウマにも二人で向き合っていく。
ユカリへの想いに気づいたソウマであったが、自分の気持ちを最後まで伝えられずに、研修を終え元の病院へと戻ってくる。
ほどなくしてユカリの死を聞く。
彼女の死に関する謎、周囲のソウマに対する反応。
全てに違和感を覚えたソウマは、その謎を解くために奔走する。
死を間近にしたユカリとの恋愛
謎に包まれた彼女の素性
調べていくうちに繋がっていく真相
最後に待ち構えるどんでん返し!
○まとめると
こうなのかな…
と思わせて、そこから二転三転と予想を覆してくる展開。
良い意味で心が落ち着かず、気になって次々と先を読みすすめる作品でした。
当事者通しのやり取りだけでなく、周りの人たちの優しさにもふれられる良いストーリー!
ラストシーンでは、知念実希人さんの作品を読んでいる方に、おっ!
と思わせる演出もありました。
心暖まるストーリーも魅力!!
最後までお読みいただきありがとうございました。
おしまい。
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