大嶋友秀(ぷーさん)

コミュニケーショントレーナー、ワークショップファシリテーター、スピーチコーチ、ビジュア…

大嶋友秀(ぷーさん)

コミュニケーショントレーナー、ワークショップファシリテーター、スピーチコーチ、ビジュアルプラクティショナーです。組織やチームの成長を支援する研修、トレーニングやワークショップを提供しています。株式会社スピーキングエッセイ代表、ワールド・カフェ・コミュニティ財団の理事です。

マガジン

  • グラフィック・ハーベスト・ポートフォリオ

    私は、ワールド・カフェのハーベストを活性化させるためのグラフィック・レコーディングをします。そこで、私はグラフィック・ハーベスターと名乗ります。その場で、生じているパターンや表面的には見えないものを探りながら、参加者がハーベストをするときに気づきを生じるお手伝いになると考えています。その場を俯瞰して感じたことをビジュアル化するのはチャレンジですが、それをおこなっています。ここで紹介する内容は、私が模索しながらおこなっている軌跡でもあります。

  • 営業でつかんんだコミュニケーションのツボやコツ!

    私の社会人の出発点は、営業パーソンでした。窯業、建築業界、広告・マスコミ業界の営業を経験して、今、団体・企業・個人に対して、広くコミュニケーションのスキルを改善する研修やサービスを行っています。そんなコミュニケーションが上手になるエッセンスを少しずつ語っていくマガジンです。

  • ぷーさんの気まぐれ読書ノート

    私(ぷーさんこと大嶋友秀)がこれまで読んだ本の紹介をするノートです。どの本もおすすめの本になっています。

  • トーストマスターズについて考えること

    私は、NPOの教育団体、Toastmaster Internationalのメンバーを長年(1992年から)行っています。そこで気づいたり、学んだことをこちらに紹介していきます。あくまで私の個人的な意見です。

  • 本と本屋にまつわる気楽な話

    本屋に関わる本や本そのものについてちょこっと言葉にしたくなった時の雑記ノートみたいなものです。お気軽に読んでください。

最近の記事

ワールドカフェの夕べ#66「オンラインでさまざまな場を楽しもう」のグラフィック・

    • 雑談を長くならないためのコツ!

       前回まで、必要性から挨拶、そして展開する話題について3回にわたって考えました。ビジネスの雑談は、短すぎても長すぎてもいけません。その場に応じて終えたいところです。そこで、雑談が長くならないための「コツ」をお伝えします。 ・返答が長くなる質問に注意!  雑談が長引いて、本題に入れなくなることがあります。そうならないように、返答が長くなる質問に注意をしましょう。例えば、「なぜ?」と理由を聞けば相手は考えながら話すかもしれません。「どのように?」と聞けば、方法について説明しよ

      • 天気の話題は続かないからこそ効果的!

         前回は「雑談」のきっかけを得るために挨拶しようとお伝えしました。今回は、どんな話題を選ぶのかを考えましょう。  雑談はちょっとしたおしゃべりです。その内容はあたりさわりがないことが重要です。典型的な例として、よくお天気の話があげられます。これは天候の良し悪しは誰のせいでもないので、安心できるのです。例を示しましょう。 「おはよう!今日は朝から天気がいいねえ!」 「おはようございます!ほんと、気持ちいいですね!」  意外に気づいていないのは、お天気の話題は、ほとん

        • 挨拶という雑談の入り口を逃すな!

           前回は「雑談」が、なぜ必要かを考えました。今回から具体的な話をします。  雑談はいつも突発的です。朝、電車で会社の先輩と一緒になる、お昼休みにお惣菜屋さんで弁当を買うときに、友達にばったり出くわすなど、機会はどこにでもあります。しかしいきなり話し始めるわけではありません。  そこで大切なのは、「挨拶という雑談の入り口を逃すな!」です。  私たちは人と出会ったとき、まず挨拶します。「おはようございます」とか「こんにちは」とか言葉を交わします。それがなければ、その後

        ワールドカフェの夕べ#66「オンラインでさまざまな場を楽しもう」のグラフィック・

        マガジン

        • グラフィック・ハーベスト・ポートフォリオ
          1本
        • 営業でつかんんだコミュニケーションのツボやコツ!
          5本
        • ぷーさんの気まぐれ読書ノート
          18本
        • トーストマスターズについて考えること
          7本
        • 本と本屋にまつわる気楽な話
          2本
        • プーさんの思いつき、ひらめき、思考メモ!
          1本

        記事

          なぜ雑談がビジネスに必要なのか

           雑談とはちょっとした会話です。これは人との距離を程良く保ってくれます。だから人間関係を円滑にするのに必要なのです。あなたがはじめて会った人と話をする状況を想像してください。普通ならば、あたりさわりのない会話から相手を少しずつ知っていこうとするでしょう。ところが、初対面の人に、あなたがいきなり「会社の商品の説明を聞いてください」といえば、相手は驚いて人間関係どころではなくなるでしょう。このように、雑談は人の間にクッション剤のような効果をもたらします。  しかし、今、私たち

          なぜ雑談がビジネスに必要なのか

          はじまりはあがり症の営業パーソン

           私はもともと営業職でした。新卒時は、窯業の世界で、3年間、輸出に関わる販売をしました。プラント部門のメンバーとして、大手エンジニアリング会社の設計を担当するほか、製油所のプラント工事に現場代理人補助としても経験を積むことができました。  その次に、建築塗材メーカーに10年勤務して、大型集合住宅の営業に従事しました。この時、集合住宅の住民さんから、設計の先生、建設会社の工事代理人、そして現場の職人さんまで、工事に関わるいろんな人たちと話す機会が多かったのです。これらの経験

          はじまりはあがり症の営業パーソン

          『カムイ外伝』白土三平作、小学館文庫

          ずっと前から気になっていたのが、『カムイ伝』と『カムイ外伝』だ。1年ほど前に、古本の全巻セットで大人買いしたが、読み出すタイミングがないまま、昨年の暮れまで書斎の本の山に鎮座していた。『カムイ伝』の方は、ずいぶん前に一度、読みだしたが、三巻ぐらいでやめてしまった。漫画とはいえなかなか読み応えがありすぎたからだ。考えてみれば、『カムイ伝』は、江戸時代の専門家である、法政大学の田中優子が、大学のゼミ研究の対象にしているのである。江戸風俗や時代を考察できるほどの情報の宝庫なのだから

          『カムイ外伝』白土三平作、小学館文庫

          往復書簡の魅力

           往復書簡をとは、簡単に言えば、手紙のやり取りです。それも、今回は選んだのは、雑誌や新聞で公開しながら手紙をやり取りしたものです。ここでは、二冊の往復書簡を結びつけて、その面白さに迫っていきます。選んだ本は、『父と娘の往復書簡』(松本幸四郎&松たか子、文春文庫)と『手紙、栞を添えて』(辻邦夫&水村美苗、朝日新聞社)です。  まず、この二冊に共有しているのは、快感でした。二人の親密な人たちのやりとり、あたかも秘め事のようなやりとりを、盗み聞きしているような倒錯した思いをいただ

          『雨のことば辞典』倉嶋厚監修、講談社

           今日はいつもと違って辞典を紹介しましょう。こういう書物はがっちり読むというより、ときどき書棚からひっぱりだしてぱらぱらと好き放題にザッピングをしてみると面白いです。この辞典の中には、雨にまつわる言葉だけで、1190語も紹介されているのです。いやあ、こんなに雨を表現できる言葉があること自体が驚きでした。やはり日本は四季が移ろいがあり、その時々に雨も降ります。春雨もあれば梅雨もあり、夏場の夕立もあれば冬の冷たい雨だってあります。最近だとゲリラ豪雨なんていうのもありますね。その時

          『雨のことば辞典』倉嶋厚監修、講談社

          スピーチの原稿(7) 襷(たすき)

           頑張れ、頑張れ・・・お〜襷がつながった!私は、今年の1月、正月恒例の大学駅伝を興奮しながら見ていました。駅伝には、人を熱くさせるものがあります。襷を受け取り、次の人に渡す、この行為が人生そのもののように思えるからでしょう。実は私はテレビを見て、一つ決断したことがあります。  今から6年前、2017年の8月、私はバンクーバーで開催されたトーストマスターズの国際コンベンションに参加していました。2日目午前のセッションで、私は自分の席を確保して部屋の外に行こうとした時です。

          スピーチの原稿(7) 襷(たすき)

          『悪魔の辞典』A・ビアス著、奥田俊介・倉本護・猪狩博訳、角川文庫

           なんとも怪しげな書名であり、その内容もえげつない毒を含んでいる寄書といえる。辞典だから言葉の解説なのだが、そこは「悪魔」という物々しい言葉で形容される書であるから、言葉や概念のとらえかたも、「悪魔」がかっておりにたりと笑わせる薬がよく効いている。  私はときどき、こいつを書棚から取り出して言葉を意味を引いてみる。その定義の的確さに喝采したくなったり、意味がよくわからなかったり、あまりに毒気に反発したくなったりしたりもする。そして、しばらくすると、その意地悪な見方をふたたび

          『悪魔の辞典』A・ビアス著、奥田俊介・倉本護・猪狩博訳、角川文庫

          サン=テグジュペリのデッサン!!?

           2023年、私は広島の宮島の武術の演武会に参加した日、そのまま島に滞在して、岩惣(いわそう)という老舗旅館に泊まりました。年一回の空手の演武を無事終えたご褒美でした。  その旅館の本がありゆったりできるところがあったのですが、そこで見つけたのが、『サン=テグジュペリのデッサン集成』なる本でした。あの星の王子様の作者ですね。飛行機乗りで郵便配達するために飛行していた人でした。ページを開くと、たくさんのデッサンやスケッチなどが紹介されています。   この本によれば、サン=テ

          サン=テグジュペリのデッサン!!?

          人生ではじめて行った本屋

           今日、東京の市谷にあるDNPプラザの問いカフェというところに行きました。少し図書コーナーがあって、面白そうな書籍が紹介されています。そこで、『世界の夢の本屋さんに聞いた素敵な話』(ボブ・エクスタイン著、エクス・ナレッジ)というのを見つけました。ニューヨーカー誌のイラストレーターが本屋さんの絵を描いて短くでも素敵にそこを紹介してくれるのです。  ほとんどが、アメリカの書店ですが、日本では神田神保町が紹介してありました。なんか嬉しくなるのです。そこの説明で知ったのだが、神保町

          人生ではじめて行った本屋

          『嫌われた監督 落合博満は中日をどう変えたのか』 鈴木 忠平著、文藝春秋

           なぜいつも一人なのか。  著者の鈴木忠平が落合を語るのに投げかけた問いだ。  なぜそんなに孤高であり続けられたのか。  この本を読みながら、私の頭に何回も出てきた問いだ。  野球人として、突出した理論と技術。残してきた圧倒的な数字。選手としても監督としても輝かしい記録。しかしそれに熱くなることなく、いつもクールに見える。薄情なのか、無関心なのか。批判され揶揄される。にもかかわらず、平然としている。どうしてそんなに強くいられるのか。そんな理由を少しでも知りたい。そんな思いで

          『嫌われた監督 落合博満は中日をどう変えたのか』 鈴木 忠平著、文藝春秋

          なぜピカソは突出した天才だったのか?

           それはとんでもなく多作であり、生涯を通して作品を作り続けたから。多作とは、一つの作品を完結する回数が多いということ。それは、完成すれば、そこにふりかえりする機会が増える。その回数が多い分だけ進化したのではないかと考えたんです。  もちろん、持って生まれてものも、努力の上に勝ち取られたものもあるは承知の上で、多作がもたらす圧倒的なふりかえりの機会によって、ピカソは生涯、進化し続けたのではないかと思いました。あくまで想像であり、ラフな仮説ではありますが。

          なぜピカソは突出した天才だったのか?

          『村上T〜僕の愛したTシャツたち』村上春樹著、新潮文庫

           ビジュアルというテーマとして、誰もが身近に触れているトピックを選んでいる本を紹介します。これは、著者が気に入ったり、持っているTシャツを紹介することで、その思いや考えを綴っていくエッセイです。そこで知れる村上春樹のこだわりやスタイルを知れるのが面白いです。  例えば、私はこの本を読んだことで、村上さんはほとんどいつもTシャツと短パンで過ごしているのがわかりました。また、どこかに出かけて(例えばレストランとか)、スボンを履いていない方は入場できません、と言われたら、カバンの中

          『村上T〜僕の愛したTシャツたち』村上春樹著、新潮文庫