2023年 12月19日 火曜日 徒然日記 著書「火花」(又吉直樹)と自分とうつ病とアルコール依存症と狂気…

皆さん、おはようございます。徒然日記のお時間です。今日もじっくり、ゆっくり、丁寧につらつらと綴っていこうと思います。最後までお付き合いくださると嬉しいです。

今日はまためっきり冷え込むみたいですね。風が冷たいです。師走といった
感じでしょうか。

さて、今日ご紹介する本は、もはや紹介するまでも無いのかもしれませんが、

「火花」
又吉直樹

火花

になります。

お笑い芸人、ピースの又吉直樹の「芥川賞」受賞作品です、皆さんも知っての通り。
でも、原作はお笑い一切なし、まさに真剣勝負です。
そして、純文学を読むことで「今読書してるぞ!」って自分に酔いしれていた感は否めません…

内容は売れない漫才師「徳永」が主人公で、先輩の「神谷」との芸人生活を描いたお話…って知ってる人も多いと思いますが…そして、いかにして「真」の漫才師を目指すか、と言ったストーリーです。

自分はNHK(確か)のテレビドラマを先に見ていたので、ある程度の内容は把握しているつもりでした。しかし、原作を読んで、ドラマはあそこまで忠実に再現していたのかとは、思いませんでした、きっと誇張があると…

でも、ドラマを見ていたので割とすんなり読めました。そうじゃなかったら、哲学哲学してて読み切れなかったと思います…読んでいてドラマの情景が浮かんだのは儲けものでした。

読んだ感想としては、お笑い芸人として、特に不遇時代に感じた、売れない自分に、相方に、会社に、お客さんに、社会に、そして何とも言えない怒りをぶつけた「狂気」だと思いました。
そして、それを優しく包み込んでくれる先輩への憧れと幻想を描いた感じでしょうか。

でも、彼の哲学に触れることによって、又吉って人はとことん狂ってると思いました。
芸人は皆、狂ってるのかな、と言った偏見も持ってしまいそうでした。ネタ作りの時もそんな感じなのかなといった疑問や疑惑も抱きました。

そして、「真」の漫才師は豪快でどこか狂っているのかもしれません…
でも、そう考えると猟奇的なお笑いを求める芸人がいる事も頷けます。

「狂気」の中から生まれるお笑いやものがある…それは一般人や、うつ病でアルコール依存症の自分にも言えることだと思いました。「狂気」に満ちた人の眼が「火花」の様に静かに散っては光る、そんなイメージでしょうか…

やはり、どこか狂ってないとやっていけない世の中なのかもしれません。
先程しれっと「うつ病でアルコール依存症の自分」と書きましたが、そんな自分にしか、自分が持っている「狂気」からしか生まれないものもあるのではないかと感じました…

皆さんも、話題になった「火花」、実際手に取って読んで又吉直樹の哲学に、「狂気」に触れてみて下さい…何て事を思う今日この頃でした。

追伸
今日の一曲…Blankey Jet City 狂った朝日
…音源あんまりなかったので、粗いですがご了承下さい…



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