「全部をオープンにしてしまいたい」という気持ちの裏側には、「人に自分のすべてを許し、受け入れてほしい」という心理があるように思う。 

分かりやすいのが、恋人と別れるつもりはないのに、浮気したことを打ち明け懺悔したがる例だ。

誰に許されなくても、自分で自分を受け入れていれば、内緒にしておくことは、きっと苦痛ではないはずだから。この考えは受け入れられない人も多いだろうから黙っておこう、この経験は不快に思う人も多いだろうから言わないでおこう、などという風に。

隠す必要はないけど、あえて言う必要もない。

大切なのはその事実を、その経験を、自分自身が許容しているかどうか。それだけなのだ。