月noco × 里山ごはんのがっこう

栃木県茂木町の里山で、古民家宿と天然酵母パン店、オーガニック農家を営んでいます。 田ん…

月noco × 里山ごはんのがっこう

栃木県茂木町の里山で、古民家宿と天然酵母パン店、オーガニック農家を営んでいます。 田んぼや畑のこと、料理や子育てのことを綴ります。 雑穀農家のパンと宿 月noco/里山ごはんのがっこう

最近の記事

畔塗り(あぜぬり)

4月14日(日)、有志により田んぼの畔塗りを行いました🌞。 お米づくりでは水位の管理がとても大切になるので、雨水頼みの谷津田では重要な春先の作業☔🌞。 (いつも素敵な写真本当にありがとうございます!) ~畔塗りのやり方~ ①まず、畔塗りをしたい側(山と反対側)の畔に沿い、泥をこねるために水を回します⇩⇩。 ②そして、畔の内側表層の土を、スコップで天地返しします。  「畔切り」、「くま切り」などと言います。 ③最後に、足と平ぐわを使って泥壁をつくっていきます。 完

    • お米の種蒔き

      2024年4月6日(土)、お米の種蒔きを行いました。 今年は「トレー」、「みのるポット(448穴)」、「田んぼの苗代への直まき」と3種類の方法で、メイン品種のとよさとの種を蒔きました🌞🌱。 まず、最初に母屋庭にて「トレー(30cm×60㎝)」と「みのるポット(448穴)」に種を蒔きました。 田植え時の株間の広さにもよりますが、それぞれ1反(1000㎡)あたりおおよそ20~25枚の枚数を必要とします。⇒疎植のほうが苗が少なくて済みます。 種蒔き後は、水をトレーの底ひたひ

      • 今年もごはんのがっこうはじまりました。

        3月23日(土)、いよいよ今年も里山ごはんのがっこうの初日を迎えました。 あいにくの雨で畑作業は延期となってしまいましたが、今年も素敵な皆さんばかりで🌞、オリエンテーションもお米の種蒔き準備も無事に終えることができました。 最初の作業はお米の種蒔き準備から。 無事にお米の塩水塩と温湯消毒を終え、4月6日の種蒔きへ向けて浸水がはじまります。温度も手順もばっちりでした🌞。 そして午後は、軒下で少しだけ種蒔き。 食や風景、暮らし、手仕事を大切にする皆様。 今年も魅力的な1

        • 家庭菜園の栽培計画(保存版)

          いよいよ今年も春分! 嬉しい春がやってきました🌞 今回は、家庭菜園をはじめるための栽培計画に関して、野菜ごとの相性を もとにしたオススメの「連作・輪作組み合わせ表」を作成しました。 ぜひご覧ください。 ~畑の栽培計画~ 栽培計画を立てましょう。 トマト、コマツナ、サツマイモ…など、作物には様々な種類がありますが、各作物には栽培に適した季節と、適した畑の状態(湿度、肥沃度など)、適した広さ、適した前後作があります。 そのため、各野菜の特徴と畑の性質や広さを調べ、栽培

          米麹づくり・味噌づくり

          毎年行っている宿と自給用の味噌づくり。 今年は田んぼでとれた自然栽培米「とよさと」から家で米麹を仕込み、こちらも自家栽培の在来大豆「小深在来大豆」をもちいた味噌を仕込みました。 その写真記録です。 種麹は「かわしま屋」さんのオンラインショップから、京都の「菱六」さんの米麹用の種麹を購入しました。 https://kawashima-ya.jp/?mode=grp&gid=1307571 ここから味噌づくりです! 米麹と味噌づくり、わが家は以下のサイトを参考にさせて

          米麹づくり・味噌づくり

          踏み込み温床づくり

          2024年2月10日(土)、有志による「踏み込み温床」づくりを行いました。 今回は材料や手順を記録しておきます🌞🌱。 【踏み込み温床とは?】 我が家では主に、野菜の育苗やサツマイモの伏せ床に踏み込み温床を活用しています。 「踏み込み温床」は、落ち葉やわらなどを微生物が分解するときに発生する温熱を利用する昔ながらの育苗方法です。地域にある様々な有機物を利用するうえに、使い終わった材料は堆肥につくりなおして、翌年以降活用することができます。(文章は野菜だより2021.1よ

          2024農業体験受付スタート

          2024年、本年も年間の農業体験「里山ごはんのがっこう」の募集をスタート致しました。 どうぞよろしくお願い致します! ▷▷「里山ごはんのがっこう2024」詳細ホームページ ▷▷「里山ごはんのがっこう2024」詳細ホームページ 春に向けて準備していきます! 里山ごはんのがっこう 君島

          2024農業体験受付スタート

          2023里山ごはんのがっこう振り返り

          いつもご覧いただきありがとうございます。 本日は昨年2023年に開催した「里山ごはんのがっこう」各作業日の 内容をまとめました。 農作業のお役に立てたら幸いです。 夏の暑さが大変だった2023年...! ご参加いただいた皆様ありがとうございました! 里山ごはんのがっこう 君島

          2023里山ごはんのがっこう振り返り

          美田を残す。

          「田んぼの風景が無くなってしまう。」 そんな危機感がとても強くあります。 僕ら家族が住まわせてもらっている茂木の小さな集落でいうと、日常的に見える近所の範囲で、作付けされている田んぼは4~5ヘクタール(40,000㎡)。雑木整備も含めて管理をしているのは大ベテランの域に入る地域の爺ちゃんたち(やはり4~5人)で、おおまかに考えても平均年齢は75歳以上。 僕はその爺ちゃんたち全員を心の底から日々尊敬しているのだが、あと5年もしたらどうなってしまうのだろう?? 今はまだ、

          人参と白菜の種まき&天然酵母ピザ&わたねさん圃場見学

          2023年8月5日(土)。晴天🌞。 久しぶりの投稿になりますが、今回の「里山ごはんのがっこう」ではニンジンや白菜といった秋冬野菜の種まきと天然酵母のピザづくりを行いました。 まずは山の畑に集合し、白菜の種まき🥬。 そして、ニンジンの種まき。 今年も「本紅金時」というニンジンを蒔きました。お盆前までくらいが播種適期です☺🥕。 そして、枝豆を収穫した後母屋に戻り調理! そして、午後は行ける方のみでお隣市貝町の有機農家「わたね」さんへ。 トマトやナス、キュウリといった夏の

          人参と白菜の種まき&天然酵母ピザ&わたねさん圃場見学

          自然栽培をはじめるためのアプローチ(畑編)

          農業研修中に滞在先の農家さんからよく言われたのが「チューニングを自然本来に合わせなさい」ということでした。人の都合や思い込みで無く、田畑や身の回りの自然の本来の状態を真摯に観察すること。 まだまだ会得出来ていませんが、大切な言葉だと思っています。 * さて、今回は「自然栽培」について。 私がイメージする自然栽培は、 「無施肥(作物の収量を上げるために有機肥料や化学肥料を施さない)」ではあるが、栽培作物自身(ないし根圏微生物自身)が土中の無機質の栄養分を利用して成長す

          自然栽培をはじめるためのアプローチ(畑編)

          育苗と植え付けの準備

          2023年4月16日(日)、今日はウリ科野菜の種蒔き(キュウリ、カボチャ)と夏野菜の植え付け準備を行いました。 まずは、育苗土の配合。 我が家では、「畑の土(又は山土や黒ボク土)」と温床の残渣を2年間雨ざらしにした「腐葉土」を1対1で混ぜ、そこに全体の1~2割くらいの「もみがら燻炭」を加えたものを育苗土に使っています ※畑の土や堆肥は不純物を取り除くためにふるいでしっかりとふるってあります。 * 今回はキュウリの種蒔き。 8年間自家採種している「四葉キュウリ」の種蒔

          味噌づくり

          2023年2月18日(土)、昨年育てたお米と大豆で味噌づくりを行いました。今回は、味噌づくりの手順に沿っての記録です🌞。 * ~分量~ ◎今回は、「米麹9㎏+大豆6kg(乾いた状態)+天日塩3.5㎏」を使用した米味噌を2セット分仕込みました。 1セットでおおよそ24~25kgの味噌の量となるので、計50kg分の仕込み量となります。 なお、家庭で少量の米味噌を仕込む場合は、「米麹1.5㎏+大豆1kg+天日塩420~700gくらい」がちょうど良いかと思います。※米麹の割

          踏み込み温床づくり

          2023年2月4日(土)、冬の里山ごはんのがっこうDay2にて「踏み込み温床づくり」を行いました。農家にとっては本当に嬉しい立春の日🌞。ご参加いただいた皆様ありがとうございました! まずは踏み込み温床づくり。 踏み込み温床は、山の落ち葉(広葉樹)や米ぬかを発酵させ、その発酵熱で春先の育苗ベッドをつくる昔ながらの農家の仕事。春先は外気温が安定しづらく風が強い日も多いため、野菜の苗をお世話するのにとても助かります。 また、温床として使った落ち葉+米ぬかは1~2年後にはミネラ

          もみがら燻炭づくり

          年初めの農作業。1月21日(土)は「もみがら燻炭づくり」と「年間栽培計画の立て方」の2つの作業を主に行いました。 ①「もみがら燻炭づくり」 まずは、お米作りの副産物であるもみがらを活用したもみがら燻炭づくり。もみがら燻炭は、育苗土の通気性や通水性を改善したり(育苗土に1~3割混ぜる※多すぎNG)、根圏の微生物が住みやすい環境を整えてくれたりし、作物の根張りを良くしてくれます。 作業の日は燻炭器を使用し、野積みのやり方とドラム缶を使用したやり方の2つの方法で行いました🔥。

          お米の脱穀作業

          10月29日(土)、秋晴れの天気のもとでお米の脱穀作業を行いました。当日はまさに脱穀日和🌞!風も気持ちよい秋の1日でした🌾。 4月初旬の種蒔きから半年以上。 ようやくの脱穀。長かったような、あっという間だったような。。 今年はハーベスター(動力付き脱穀機)での脱穀。 今は一般的には大きなコンバインでの収穫が主流ですが、我が家のような山間部の小さな谷津田で米作りをする農家にとっては「バインダー(部分的に手刈り)で収穫→天日乾燥(2週間程度、もみの水分が16%前後に乾燥す