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僕たちとELLEGARDENの「約束」の夜

【8/15(水) ELLEGARDEN @ ZOZOマリンスタジアム】

「ただいま」の一言に、心から救われた思いがした。

メンバー4人にそれぞれの10年があったように、彼らを待ち続けた僕たち一人ひとりにもそれぞれの10年があった。

結成当時からELLEGARDENを聴き続けていた人もいれば、活動休止後に彼らの楽曲と出会った人もたくさんいただろう。

それでも、みんな気持ちは同じだと思う。

心の中に大切にしまっていた一粒一粒の宝石のような楽曲たちが、長い年月を経て磨かれて、ついに空気を伝って響き渡る日が来た。

ZOZOマリンスタジアムには約38,000人が集い、会場の外は、音漏れを聞きに来た人たちで溢れ返っていた。

"Supernova"で幕を開け、"Space Sonic""高架線""Missing""スターフィッシュ""風の日""金星"といったアンセムを惜しみなく連発、本編ラストは"ジターバグ""虹"、そしてアンコールは"Make A Wish"。

イントロが鳴る度に、無数の拳が高らかに突き上がり、見ず知らずの人同士でハイタッチ、そして、泣き笑いながら大合唱。

その景色を見て感じた。

ELLEGARDENを信じて待ち続けたこの10年間が、とても誇らしい。

そして、彼らの音楽を通して繋がることができた人たちと、同じ気持ちを共有できたことが何よりも嬉しい。

ELLEGARDENが大規模な会場でワンマンライブを行ったのは、これが2度目である。

1度目の幕張メッセ公演の時のように、今回のZOZOマリンスタジアム公演においても、メンバーの4人は、ただ一度きりの必然性を胸に、並々ならぬ覚悟を持ってステージに立ったはずだ。

ライブハウスを軸に活動するという彼らのスタンスは、これからも変わることはないだろう。

だからこそ、数万人規模で同じ感情を分かち合えた今回のワンマンライブは、再結成ライブという意味合いを超えた「特別」なものだった。

今回の再結成が、たった一度きりのツアーで終わることはないと信じながら、ELLEGARDENの新しい始まりについて、これから発表される情報を待ちたい。


※本記事は、2018年8月18日に「tsuyopongram」に掲載された記事を転載したものです。

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