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根本原因④重金属の蓄積・排出不能(検査・治療編2)


前章の続きです。

【治療法】

カンジダ除菌と同じく、難易度高めなので主治医につくのが無難と思います。

治療開始の前提

デトックスの下段の「腸・炎症」に異常がないこと。

根本治療のピラミッド

1.リーキーガットやカンジダ菌等の要因が取り除かれ、腸内環境が良好であること。

2.肝機能・腎機能が正常であること。

3.体内に炎症がないことをできるだけ確認すること。

1.
リーキーガットがないことは必須です。
溜まったものを出す以前に、これ以上入れない状態を作るためです。
詳しくは を参考にしてください。

カンジダ菌は、腸壁をにダメージを与えることに加え、シュウ酸という物質をまき散らします。

尿路結石の原因となるシュウ酸ですが、これと重金属が結合すると排出しづらくなります。

そのカンジダ菌を、重金属の代表格である水銀がサプリや内服薬からガードするというハメ技があるので、独学治療は難易度が高いです。


2.

金属の排出には肝臓と腎臓をフルパワーで使うので負担をがかかります。

基礎疾患の有無は健康診断などで確認しておきましょう。

3.
  の図における「①デトックス」で必要な栄養素は、抗酸化物質といわれます。

再掲

具体的には、グルタチオン、NAC、ビタミンA・C・Eあたりです。

これらは同時に体内の炎症を抑える効果があります。

なので、炎症があると優先的に消費されます。

「炎症」というと、赤くはれて痛かったり痒かったりを想像しますが、それはほんの一部です。

たいていは何かしらの検査をして気づく症状で、自覚症状があるものは、上咽頭炎くらいです。

「え!脂肪肝ってよく聞く病気だけど、これって炎症だったの?」

みたいなのが、重金属デトックス失敗ケースのあるあるなので、主治医につく際には、基礎疾患についても余すところなく伝えましょう。

炎症について詳しく知りたい方は

治療1:入れない

まず銀歯がある場合、全て非金属に変えましょう。

今の銀歯にはパラジウム、昔の銀歯には水銀が含まれています。

(欧米では人体使用がとっくに禁止されています。)

よほどひどい虫歯がない限り保険でできますし、1本2本なら大して生活に支障は出ないので抜きましょう。

オーソモレキュラーやバイオレゾナンスの歯科医で行えば、抜歯の際に金属が体内に入らない処置ができると思います。

その後は食事制限と同じで、どこまでできるかは状況や予算次第です。

重金属の種類が確認されたら、可能な限り侵入経路を調べシャットアウトします。

毛髪ミネラル検査の受託会社の下記のページに一覧表があります。

(アメリカの法人なので日本でなじみのないものもありますが。)

その他、
加工食品や調味料の成分表示を確認、
自治体の水道管の状況を確認、

など、とにかく「口に入れる物」全般をチェックしましょう。

また、水銀はそれ自体重金属の排出を邪魔しますので、水銀を多く含む大型魚類(カツオ、マグロなど)は厳禁としたほうがよいです。

僕の経験ですが、半年の間隔を開けた2回のオリゴスキャンで、アルミニウムと鉛の増加を確認したことがあります。

「生活の何を変えたっけ?」
と考えをめぐらし、キッチンと洗面所をあさりました。

ありうるのは歯磨き粉を変えたこと、そして引っ越したことでした。

案の定、1回目の検査以降に使用を始めた歯磨き粉のホワイトニング成分にアルミニウムが入っていました。

また、住んでいる自治体のウェブを調べたら、鉛を含む古い水道管の残存が分かりました。

そんなわけで、治療完了までは歯が多少黄ばんでもいいから歯磨き粉を変え、飲み水をミネラルウォーターに変えました。

これは主治医の良し悪しは関係のない自己判断です。

  で書いた「主体的な試行錯誤」が治療の成否をはっきり変えていきます。

治療2:出す

統合医療(オーソモレキュラー)では、下記のような内服薬を使用します。

1.デトックス:グルタチオン、NAC系の抗酸化物質、セレン、亜鉛
2.キレーション:DMSAなど。必須ミネラルの補充サプリも併用
3.肝臓ケア:シリマリン(マリアアザミのエキス)など
4.腸からの排泄促進:クロレラなど

ちなみに、グルタチオンやNACを自力で生産できるかは尿中有機酸検査で確認できます。

また、バイオレゾナンスの場合、解毒用の漢方や、タチオン酸という体内でグルタチオンに変わる一般内服薬を使用したりします。

漢方は一部保険適用でないものもあります。

重金属排出に特化した漢方薬のアンチメタル錠

治療3:寝る・痩せる

睡眠はデトックス全般にとても重要です。

脳に血管は通っていますが、その先にリンパ管が存在しません。

脳細胞が異物を排出するメカニズムが解明されたのはごく最近で、睡眠時に収縮して異物を吐き出すそうです。

(グリンパティックシステムといいます。)

睡眠時間が足りないと排出は遅れます。

また、重金属の溜まる場所は脂肪細胞なので、ダイエットで脂肪を落とすというやり方も意外と効果的です。

できれば主治医につく

服薬のチョイスは非常に難しいです。

重金属の排出は、リーキーガットやカンジダ菌の対処が終わってからで、それらの治療も含めた様々な内服薬をどのようなタイミング変えていくか、素人には判断しづらいと思います。

僕がリーキーガットを治して社会復帰したのは半ば我流ですが、重金属の排出に関してはちょっと自信がありません。

なので節約は諦めて主治医を探した方がかえって安上がりかと思います。

そのためにもこのマガジンに書いてある知識の概要は押さえていてほしいです。

次章では、現在(23/10)自分が行ってる重金属排出過程について書いておきます。

以上です。

頂いたお金は新しい治療法の実験費用として記事で還元させていただいております。 昔の自分のようにお金がない人が多いと思いますので、無理はしなくて結構です。